今年度の振り返り(4)

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それからまた試行錯誤の日々になる

フィルムの選択は本当に悩んだ

実はモノクロフィルムに関しては未だにフィルムの選択に迷うほどの品種がある

ネット通販が普通に扱えるようになった現代では海外からも容易に購入できるからだ

「ネムく甘い画像を避ける」ことがポイントだった

現像液はD-76 とRodinal に固定した

この日の撮影では400-TX とFOMAPAN200 を用意してテストも兼ねた

現像処理は400-TX をRodinal で

FOMAPAN200 をD-76 と言う組み合わせにした

故意的にコントラストを上げるために処理温度を2℃ほど高くしてみた

カメラは35mm のYASHICA Lynx14 と言うレンジファインダーカメラを使用

結果は満足いくものだった

プリントしてもフィルターを介することなくスムーズに焼けた

Rodinal はその独特の粒子が目立ったが それはそれで「味」になる

この頃からプリントに対しても「慣れ」を実感できた

一つの分岐点でもあった




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# by pianoartech312 | 2017-08-20 19:00 | Portrait | Comments(0)

今年度の振り返り(3)

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今の私の姿勢が固まったのは この日の撮影における「大失敗」が始まりだった

今年度は35mm カメラでの撮影も重視していた

そして現像処理にしてもアンセル・アダムスのゾーン理論を勉強し

それのテストを繰り返して自分なりの現像処理方法を探っていた

そこでたどり着いた理論で全くオリジナルの現像時間を編み出して処理したのだ

それが見事に失敗した

もちろん私のやり方に間違いがあったのかもしれないし理論の理解が不足していたのかもしれない

しかし「実践」と言う見地からでは使い物にならなかった

何も言わなければ この写真を人に見せたところ何ら問題はなさそうに思える

今 自分で見ても悪くは無いと感じる

むしろアナログの雰囲気がよく出ているとさえ思える

しかしこのネガをプリントするとそれが違うことに気づく

この失敗を糧にしてさらに研究を続ければまた違ったかもしれない

しかし私は実験(テスト)を止めた

『まずは基本を徹底的にマスターする』ことの重要性を確認したのだ

そこから「オリジナル」が生まれることは自分の仕事においてもよく理解している

この日の失敗はおそらく今後ずっと忘れることは無い






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# by pianoartech312 | 2017-08-19 19:00 | Portrait | Comments(0)

今年度の振り返り(2)

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この日も真冬の撮影だった

今年度は真冬に重きを置いていた

多くの女性モデルは冬が嫌いと言う

ならばその冬に撮影してみたくなるのが へそ曲がりな私の考えだった

しかし冬は日中でも斜光であり 影が長くなる

木々の葉は落ちて地面まで十分に日差しが届くから明るい

晴れる日も多くなるし 晴れていれば日中は暖かく感じるものだ


この写真は広い公園で撮影したもの

Adox Silvermaxを純正現像液で処理した

35mm カメラにYASHICA のレンズを装着して撮影している

このフィルムは実にキメが細かく ゾーンも広い

なので少々無理をしてもハイライトからシャドウまで再現してくれる

半切サイズにプリントしても粒子を感じさせない実に優れたフィルムだ

残念ながら135mm しかないので645 などでは撮影ができない

メーカーサイドにすればその必要が無いと言う広告なのかもしれない

ただ少々綺麗すぎる

アナログのモノクロームらしさを求めるならば向かないかもしれない

ただこのフィルムと現像液を使うことで モノクロ初心者でもかなりグレードの高い写真が撮れると思う








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# by pianoartech312 | 2017-08-18 19:00 | Portrait | Comments(0)

今年度の振り返り(1)

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以前にも記したと思うが

私の「決算月」は8月であり 9月からは「新年度」になる

なので今日から「今年度」の振り返りをして見ることにした


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今年は写真展に出品する作品は全て自家プリントするというのが一つの目標だった

昨年秋から自家プリントに取り組み始め 色々な意味で写真に対する考え方が変わった

…というか 今までが「間違っていた」と判断した

もちろん「間違い」「正解」はない

ただ「思い込み」や「直線的」な部分が多くあったのだ

まずは現像処理

プリントするにあたり 現像処理が全てであることを学んだ

プリントは「整える」事しかできないのだ

もちろん「表現」としてのプリント技術はあるが

それでも「良いネガ」であることが大前提だ

デジカメで撮影したデータをフォトショップなどで編集する際にも全く同じことが言える

「あとで編集すれば良い」という考え方は大方間違っている

元々が良いデータでなければ必ずどこかしらに無理が生じるし犠牲が伴うのだ


この写真は35mm カメラで撮影し 400-TX とD-76 という基本中の基本で処理した

しかしこれが最も安定していて しかも最も難しい処理であることを学んだ

真冬の撮影ではあったが「春一番」が吹き荒れた日でもあって暖かかった

今年の私の「撮影」はここから始まったと言える




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# by pianoartech312 | 2017-08-17 19:00 | Portrait | Comments(0)

銀座

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写真展の準備が大方終わった

まだまだ事務作業や装飾関係の仕事はあるが

自分が出品する作品に関しては額装まで全てが終わった

どうにか自家プリントも無事に終えたことが少なからずの自信になった


毎年頭を悩ませるのが「課題作品」であることはよく記している

今年は「中央区銀座」でなくとも可になったのだ(笑)

つまり「谷中銀座」「戸越銀座」などの「銀座」でも可能と言うことだ

とはいえ私は中央区銀座にこだわるとも記した

そして実際の撮影では三箇所に絞っての撮影をする予定だったが

うち一箇所については様相が変わってしまい撮影ができなくなった


この写真は「ボツカット」になったので公開することにした

「ボツ」とは言っても「失敗」ではない

銀座にある とある古いビルにあるスィーツのお店の前で撮影した

見る人が見れば「あぁ、あそこか♪」となるだろう

今年のテーマは範囲を広げれば「彼女たちの休日」となる

この写真でいえば この彼女が休日に銀座でショッピングのついでにここに立ち寄った

そんなイメージだ

待ち合わせをしているイメージでも良い

この日の救いは曇り空だったこと

もちろん晴れていればコントラストは上がり 石造りのビルも立体感が出ただろう

曇り空だと被写体の顔にも影らしい影が出ないし

このフィルムと現像液の組み合わせなら出来上がりが容易にイメージできた

そして実際にそれを裏切らなかった

実際にプリントもしているが実に気持ちの良いネガだった

彼女は白いスカートに青いカーディガンを羽織っている

本当に清々しい出で立ちではあるのだがモノクロではそれが十分に表現できない

この日も蒸し暑い気候だったが モノクロームだとなぜだかそれを感じない

彼女を撮影するのは2回目なのだが 今 私が最も興味をそそられる女性だ

来年もぜひ 彼女を課題作品の被写体にしたいと思っている


MAMIYA645Pro TL
SEKOR C80mm F1.9
FOMAPAN200 Creative
自家調合のD-23
1+1 20℃ 10min.
With Y2








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# by pianoartech312 | 2017-08-16 19:00 | Portrait | Comments(0)