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プリント講習会を受講して

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11月に積雪が記録されたと大騒ぎになったこの日

私は足を濡らしてでも 楽しみで仕方のなかったそこへ出向いた

現像からプリントまで「手取り足取り」の講習会を受講したのだ

人生で最後にモノクロプリントを経験したのは高校1年生の時だから30年以上前のこと

あの時はモノクロフィルムに関しての知識は全くと言えるほど無く

ただ言われるままにやっていた

でも今は違う

目的も違う

だから楽しみだった


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とりあえず現像は今でもやっているので問題はなかったのだが

リールが普段使用しているものとは違ったので少々手こずったことと

あとは撹拌の時間とやり方が違っていた

「ご自分のやり方でやりますか?」

と言われたが違う方法も経験してみたかったので全てをここのやり方で通した

しかし それもまた新しい発見があって実に面白かった


現像が終わり水洗をして乾燥するのだが 専用の乾燥機があるのですぐに乾燥するし実に綺麗なネガができた

それからプリント作業に入ることになる


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まずはコンタクトシート(べた焼き)を作るためのテストプリントをする

どこに基準を置くかはプリントする人の好みやイメージが優先されるが

まずは基準を決めることから始まる

一般的な4・6・8秒で露光してシマシマのベタが出来上がる

引き伸ばし機の扱いはまだ記憶にあったが やはり目が悪く(特に老眼の影響)なったのがあり

本当に苦労した(笑)

露光した印画紙を現像液の中に浸し 画像が浮かび上がる瞬間はやはり感動する



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そのテストプリントから大体の時間を決定して全コマのコンタクトシートをプリントする

その中から今日は3カットを選んで本プリントすることになった

でも この段階でもかなり満足している(笑)


それから昼食を挟んで本プリントに入る

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ここでもテストプリントをするのだが 今度は4秒・8秒で露光

被写体の顔や服 背景のコントラストなどをイメージして露光時間を決定する

いざ露光

すぐに現像液に浸してみると・・・

そこで先生から色々とアドヴァイスが出る

焼き込み方(覆い焼きのススメ)やコントラスト調整のためのフィルター使用など

全体的な絵を見てバランスを整えるという感じか

理想的なグレーを出すというよりは1枚の作品としてのプリントにこだわる方だったが私も同意できる

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今度は被写体の服が黒なので焼き込みやコントラストに注意しながら露光してみる

もちろんテストプリントもしている

このプリントにはフィルターを重ねてコントラストを少しだけ強めに出した

最初のプリントは彼女の服が潰れてしまったし髪もはっきりしない

先生は背景をもっと飛ばした方がいいのでは?とアドヴァイスを下さった

それらを踏まえて2枚目のプリントが上の写真になったのだ


ここまでは先生が付きっ切りで指導してくださった

「じゃあ、3枚目は一人でやってごらん。15分でね。終わったら見せて」

と言われてアタフタ(笑)


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手順や扱いは少し慣れたものの やはり覆い焼きは難しかった

テストプリントの段階では彼女のコートに締まりがなく 地面の落ち葉も存在感が薄い

全体的なバランスが整い過ぎていて「ツマラナイ」写真になっていた

そこで手前側を焼き込み コートは覆い焼きをして 左サイドは少し露光を抑えた

現像液の中で画像を確認して 定着液で黒の締まりを確認していくうちに

だんだんと黒が強すぎることに焦りを覚えた(笑)

そこで今度は露光時間を0.5秒減らし 焼き込みも少し抑えた

コントラストを上げたくなかったし やはり柔らかいトーンにしたいからフィルターは無し


出来上がったプリントに「いいじゃん!」と思った

なんとか時間内に2枚のプリントをして その両方を先生にチェックしてもらう

ことの成り行きを説明しながら自分なりのイメージと それに基づく根拠でプリントしたことを述べる

すると先生はさらに色々と細かいところまでチェックを入れて下さった

技術的なことではなく 表現的なアドヴァイスだ

「これでも良いけど・・・ 〇〇した方が全体的に雰囲気が良くなると思うよ」

言われてみると「なるほど」と思う


「でも君の写真そのものは良いね。構図にしても女性の雰囲気にしても露出も良い」

お世辞かもしれないけど そう言われるとやはり嬉しかった

プリント界の重鎮だし 先生ご本人も写真家としてご活躍されている人だ


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今回はFOMA PAN400 をMAMIYA645 に135フィルムバックを装着して撮影した

現像液はD76

今までならこの組み合わせはもうしない

でも現像が上がったネガを見て『綺麗だな』とまず思った

実際にプリントして粒子が大きいことも想定内だったのだが

PC でスキャンした粒子とは全く違うことがわかる

プリントした粒子は大きくても「綺麗」に見える

それが「味」になるのだ

少々 黒が潰れかけたが

もし私が今 取り組んでいる現像液やフィルムで現像されたネガならどうなるか?

そう思うと楽しみが無限に広がった!


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ちなみに今まで通りにフィルムを直接スキャンした画像が以下のもの

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プリントした写真も そのままスキャナに乗せてスキャンしているので本当の質感は伝わっていない

でもフィルムをスキャンしたものとは明らかに違うことがお分かり頂けると思う


やはりプリントをしないことには「写真撮影」は終わらない

まずは「慣れる」から始まったが これからは月に1度は通ってさらに表現を広げたいと思った

現像を教えてくれたアシスタントの方とは本当にじっくりと色々な話ができて面白かった

今日は私一人だけだったので先生ともお昼をご一緒させてもらえたし貴重な体験ができた


今まではプリントした時のイメージが無かった状態で撮影をしていた

これからは この工程までも含めた撮影ができるようになるのではないかと楽しみになった


そして何時かは 私が憧れる木ノ下晃のステージ写真に近づけるモノクロプリントを焼いてみたい


今回プリントしたものは 彼女に差し上げるつもりだが

失敗した一枚は部屋に飾っておこうと思う

いつの日か それを見てフフッと笑えることができれば良いなぁと思う。。。












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by pianoartech312 | 2016-11-25 19:00 | 現像関連 | Comments(0)