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モノクロフィルム

Kodak x-tol を考える(1)

Kodak x-tol を考える(1)_b0366473_15230370.jpg
ILFORD FP4 PLUS / Kodak x-tol


前回までモノクロフィルムと現像液の組み合わせについて独り言を述べたが

ここで少しKodak x-tol に集中してみることにする

まずこの現像液がどんな特徴があるのかというとKodak の中では一番微粒子である

最大の特徴は毒性が弱いということ(完全無害ではない)

そのため「エコな現像液」としても人気がある

ただ撮影対象を明確にしないと辛い目にあう

風景やスナップショットなどには向いていない(個人の見解)

とにかく「眠い」ネガになる

つまり「柔らかい」とも言えるので女性ポートレイトには良い

もちろん表現のイメージによっては違うかもしれない


Kodak x-tol を考える(1)_b0366473_15231126.jpg
ILFORD FP4 PLUS / Kodak x-tol


そして組み合わせるフィルムを選べばとても良い黒が表現できる

その代表格はこのILFORD FP4 だ

もちろん先述もしたが黒は実に多彩で色々な黒がある

このフィルムは「シットリ」とした黒かもしれない

「柔らかさ」と「微粒子」 そして「しっとり」とした黒でモノクロームらしい画像になった

今の私が欲しい黒の一つでもある

私は被写体と背景や そこから連想されるイメージによって欲しい黒が変わる

そして粒子を出したくなることもあるし 微粒子にしたいこともある

だからその時々によってフィルムと現像液は選択している



そしてx-tol は5L用のパウダーしか販売していない

以前は1L用があったのだが 色々とメーカーの事情からそうなってしまった

「原液」が5Lなのだから これを希釈するとさらに容量は増える

135mm 1本の現像に150ml 程度しか消費しないから どれだけの本数が現像できるかとなると・・・

そこまで保存がうまくできるか不安になる

それがネックと言えばネックになるか


でもこの現像液で処理されたネガをプリント時にルーペで見ると本当に美しいから外せなくなった




by pianoartech312 | 2017-01-11 19:00 | モノクロフィルム | Comments(0)

女性ポートレイトとモノクロフィルムについて追求しています♪


by pianoartech312
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