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Adox Atomal49 を考える

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Lomography Lady Gray / Atomal49 /1+1


このシリーズの最後はAdox Atomal49 現像液

私が使用し始めたのはまだ数ヶ月前

しかしこの現像液もロジナール同様に古い歴史がある(らしい)

極めて細かい粒子 さほど高くないアキュータンス(高鮮鋭)でポートレイトに向くと言われる


初めてこの現像液で処理したフィルムが上のサンプル画像だった

お世辞にも綺麗なネガになるとは言えないフィルムだが

トイカメラなどでは独特の雰囲気が醸し出せるフィルムとしてマニアには好まれている

私自身 このフィルムは女性ポートレイトには不向きだと思っていた

実際に現像処理されたネガを見て驚いた

本当にきめ細かい粒子と 階調性 シャープネスも素晴らしく見違えた

しかし本来フィルムが持つ特徴はしっかりと残している


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Lomography Lady Gray / Atomal49 /1+1


実に面白い組み合わせだと思う

例えばこのフィルムをロジナールやD-76 などで処理すればかなりな粒子が目立つようになり

それはそれで味のあるネガになると思う

ハイライトも飛ぶし 黒は潰れる

しかしこの現像液だと かなり粘る

実際にプリントしてみると粒子がとても美しいのだ


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Rollei Retro400s / Atomal49 /1+3


それ以来 興味が出てきて数種類のフィルムを処理して見た

サンプルはRollei Retro400s

ロジナールと相性抜群のフィルムだ

そして非常に高い最大黒密度を持つ

このフィルムとこの現像液はどうなるのだろう?

その結果に震えた(笑)


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Rollei Retro400s / Atomal49 /1+1


そしてこの現像液はフィルムの感度に忠実で増感にも優れているらしい

また希釈を変えることでコントラストや粒子をコントロールできる

このサンプルは1+1 で処理した

1+3 で処理した前作と比べるとやや柔らかく見える


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FUJIFILM NEOPAN ACROS100 / Atomal49 /1+1


微粒子であるがゆえ 平形粒子構造を持つフィルムを処理したらどうなるか?

そんな興味も湧いてACROS100 を使って見た

サンプルはややフォーカスを外してしまったが

それでも絞り込んで撮影された画像はデジタルカメラで撮影したと言っても信じてもらえそうな程だった

ある意味では優れた階調性と微粒子・シャープネスを発揮しているとは言えるが

あまりにもツルツルすぎてアナログらしさに欠けてしまう印象だ

ただ この現像液ではそれくらいのネガにしてしまうことができると言うこと

シャープネスはロジナールには劣るものの それでもその性能は実に高い

ただパウダーしか販売されていないので溶解して現像液を作るのが面倒だ

是非 液体の現像液を販売してほしい



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今回で 現像液を考えるシリーズは終了

私の中ではもう一度 Kodak x-tol を使って見てもイイかなと思い始めている

あとはフィルムと機材の相性を踏まえ

自分の表現するイメージに沿ってフィルムと現像液を選択していくつもり


足掛け2年以上に渡る 現像液とモノクロフィルムの組み合わせ実験については

ひとまず『終了』と言うことになる

本当に多くの機材をテストして色々な結果を得た


しかし最後に言えるのはやはり「フィルムはなんでもイイ」と言うことだ(笑)

はっきり言って 悪いフィルムなど まず無い

とにかく「適正露出」と「正しいフォーカス」に神経を注げば悪いネガにはならない

あとは定着液の状態を常に気にかけること

そして実際にそのネガをプリントしてみること

それで「写真」は「完成」する















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by pianoartech312 | 2017-01-17 19:00 | 現像関連 | Comments(0)