モノクロの良いネガを考える(1)

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モノクロプリントを始めてから撮影や現像に対する考え方が全く変わったと記したと思う

それは単純に「焼き易いネガ」にしたかったからだ

「焼き易いネガ」とは何だろう?

アナログプリントの経験がある人なら痛いほどよく理解してもらえると思うが

「何もしなくても一発で綺麗なプリントができるネガ」とでも定義できるかもしれない

具体的に言えば

⑴ 適正露出であること
⑵ フォーカスが的確であること
⑶ 適度なコントラストであること

これしかない

アナログの経験がない人でもデジタルカメラで撮影した写真をRAW編集する際に

特に何をすることもなく そのままJPEGにしても問題がないファイルと言えばご理解いただけるだろう

もちろん これには「創作意図」を除く

何れにしても「良いネガ」にする上での大半を占める要素は「撮影」にある

更に言えば 撮影前の「眼力」にあると言えなくもない

上の三つの要素をクリアできていたとしても 面白くもないモノクロ写真はいくらでもある

モノクロームで大切なのは「光」と「影」であることは言うまでもない

写真の基本と言える「光と影」の扱い方が上手いか下手かで全てが決まると言っても過言ではない

では その「上手い」と「下手」の違いは何か?

それはもちろん作者の意図にもよるので何とも言えないのだが

昼夜を問わず 屋内外を問わず 時間帯や天気を問わず

撮影者本人が目の前に広がる光景(景色)を「綺麗」と思わなければ撮影してはならない

それは「無駄」になる

以前 プリントのご指導を頂いている先生から

「君は白黒写真を表現する光の扱い方が上手い」

と褒められたことがあり その時は本当に嬉しかった

ただ後になって思えば それは「扱いが上手い」のではなく

「綺麗」と思える景色をそのまま表現しているだけに過ぎない

つまりそれは特別な技術でも何でもないことに気づいた


<つづく>




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by pianoartech312 | 2017-10-05 19:00 | 現像関連 | Comments(0)