2017年 02月 15日 ( 1 )

Kodak D-76 を考える(3)

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モノクロ写真の魅力を「適度な粒子感」と捉えている人は少なくない

デジカメで撮影した画像に敢えてノイズを入れる表現すらあるのだから

演出として認められているのだろう

しかしデジタルの粒子は揃いすぎる

そもそもモノクロフィルムの画像は粒子の一粒一粒が色々な形で集合してできている

だから大きさも並びも揃わないし シャドウとハイライトではその数も違う

D-76 は微粒子と記した

確かにそうなのだが 全てのフィルムに対してそうなるものではない

それはフィルムの性格もあるので単純に「微粒子現像液だから使わない」と言う人がいたら惜しい

Kodak 400-TX との組み合わせだと微粒子なネガになる

もちろん『極微粒子』ではない

でもとても綺麗な「微粒子」になるのだ

「昔と違って、最近のTRI-X とD-76 は粒子が綺麗になったよなぁ。。。」

という意見もあって 不満を感じている人が多くいることも事実だ


PC でスキャンした画像だと粒子よりもデジタルノイズが目立ってしまって勘違いする

実際にプリントすると綺麗なプリントになって「モノクロフィルムらしくない・・・」と嘆く人もいるから面白い

そんな人にオススメなのはFOMAPAN400 Action との組み合わせだ


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反対に言うと このフィルムは粒子が大きい

それを嫌う人もいる

確かにD-76 をストック(原液)で処理するとかなり粒子が目立つ

それを1+1 希釈で処理すればだいぶ変わる

そして適当な粒子感があって綺麗になる

何よりもこのフィルムは粒子が大きいことを除けば 400-TX の表現に近いと思っている

作例はストック処理したものだが 実際にこれをプリントするとかなりなザラザラ感がある

でもこんな雰囲気の中で撮影された絵であるならば そのくらいの方がより一層の雰囲気が出る


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この写真はFOMAPAN400 をD-76 1+1 希釈で処理したもの

かなりシャープネスも上がり スッキリしている印象がある

この現像液はストックから1+3 もしくは1+5まで処理することもできる

フィルムとの相性をうまく活かせばイメージにあったネガを作ることが可能なはずだ

一つだけ不満がある

できるならば濃縮液があると大変嬉しい

パウダーで現像液を作り 一晩寝かせることが必要とされているのは少々面倒だ






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by pianoartech312 | 2017-02-15 19:00 | Portrait | Comments(0)