2018年 01月 18日 ( 1 )

L'amour blessé(4)

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ランチを済ませてから電車に乗って山手へ移動した

洋館のいくつかを巡ってみようと思ったのだ

今の季節は何もなくて良い

ハロウィンやクリスマスで余計な装飾が多くなる時期だと絵としてツマラナクなる

今頃だと洋館を訪ねる人も少ないし

それでも午後の日差しが綺麗なことを私は知っているからここへ来る

流石に室内は十分に暖房が効いているので上着は必要ない

黒のダウンを脱ぐと アイボリーホワイトのスウェーターが見えた

彼女にはとてもよく似合っている

「こんな家に住んでみたい?」

私は今までも多くの女性をここに連れて来ているが必ず同じ質問をする

「そうねぇ・・・ でもやっぱり住んでみたいな」

彼女は少し間を置きながらも前向きな答えをした

「私は嫌だね」

「どうして?」

「のんびりと寝転がれない」

「ベッドで寝れば良いじゃない」

「ベッドじゃダメだよ。やはり畳でないと」

やはり彼女とも同じやり取りになった

「でも横浜は良いわねぇ… 住みたくなったわ」

彼女がしみじみと言う

「それは短絡的だな」

私は笑った

しかし こうした中の彼女は実に絵になる存在だった






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by pianoartech312 | 2018-01-18 19:00 | Portrait | Comments(0)