カテゴリ:Portrait( 243 )

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この日は冬晴れで 日中は暖かさを感じるほどだった

ただ年末近いころで 一年で一番太陽高度が低い時期だった

路地裏で撮影しているが 彼女の顔が潰れない様にと塀のそばに位置付けて

わずかに当たる日差しをレフ代わりにしたのだ

カラーだったら完全に色カブリしている

このフィルムはzone が狭いと再三記してきたがこの写真のハイライト部分はそうでも無い

意外と出ていると思える

スキャナーで読み込むと黒が潰れる傾向にあると以前からも記しているが

実際にプリントすると案外とシャドウが出ることが多い

彼女のコートの右側のボタンが黒に沈みかけているがネガの上では確認できている

やはりこの写真でも特筆するべきところは彼女の足元だ

足は見えていないが 石の質感が絶妙に表現されている

そしてイミテーションではあるが竹で組まれた塀のシャドウからグレーの部分

これも見事なグラデーションだと思う

そして何よりもポートレイトで肝心なのは女性の顔だ

この場合も彼女の顔は十分に明るさが保たれ 影の部分も綺麗に表現されている

このフィルムの販売文句には「ポートレイトに優れた威力を発揮します」と記されている

以前なら「そんな事は無い!」と思っていたが今は違う




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by pianoartech312 | 2017-04-27 19:00 | Portrait | Comments(0)

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この日はあいにくの雨模様で寒い日だった

ただ広い公園だったこともあって何も遮る物もなく意外と明るさは確保できた

それにレンズシャッターの二眼レフだったので80s でもイケルと踏み込んだ

どんより曇り空なら必然的にコントラストは下がる

輝度差が乏しいためにメリハリがなくなりシャドウ〜ハイライトの差が曖昧になるからだ

しかしこのフィルムはこんな状況こそが威力を発揮する場面なのだ

空は完全に飛んでしまっている様に見える

しかし彼女の向こうに見える木々の色の違いが明確に出ていることに驚く

手前の大きな木は黒く表現されているが なぜ向こうの木々は分離したのか?

その理由は分からないが 芝生のグラデーションを見ても同じことがわかる

彼女が差すビニール傘も明暗が実によく現れている

なのにFOMAPAN100 ほどの「硬さ」を感じない

今 こうして改めて見ても面白いと思う

やはりプリントして見たくなった







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by pianoartech312 | 2017-04-26 19:00 | Portrait | Comments(0)

Playing for Time(7)

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【モノクロフィルムの比較】

今回も前回に引き続きMAMIYA645 を使用した

今回は天気が安定した晴れが見込めたので午前中にはISO100の FOMAPAN100を

午後は前回同様にFOMAPAN200 を選択

ただ 今回はソフトフィルターとY2フィルターを併用してテストして見たかったのだ

特に解像度の高いFOMAPAN100 はその仕上がりがある程度は想像できたが期待も大きかった

出来るだけ輝度差の大きな条件で この石造りの建物ならその質感を十分に表現できると思っていた

結果は満足できるものだった

そしてすぐにこれをプリントしてみることにしたのだ

プリントの際にも3.5号のやや強めのフィルターをセットして露光する

このフィルムの特徴でもある「潰れる黒」がさらに進行して行くのがわかる

彼女の顔が潰れないように白い窓枠の前に立たせてその反射で持ち上げた

背景をやや暗くすることで彼女の足元に漏れる光をにじませる

全てがイメージ通りでうまくいった

プリントそのものも満足できる結果だった

昨年までの自分なら こうした処理はまずしなかった

モノクロームのプリントは光と影とコントラストで決まる

そして極端なほど強いコントラストを望むようになった

それはデジタルのRAW編集にも影響が表れていると思っている




MAMIYA645Pro TL
SEKOR C55mm F2.8N with Y2
FOMAPAN100Classic
Kodak D-76 1+1 20℃ 10min.


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by pianoartech312 | 2017-04-21 19:00 | Portrait | Comments(0)

Playing for Time(6)

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「KITTEには行ったことある?」

私は彼女に聞いた

「ないの。行く機会はあったはずなのにね」

「そうかぁ。じゃあ、今から行ってみよう♪」

私はこの建物の展望台から見渡す東京駅が好きだ

過去にも何人かの女性を連れてきてはスナップ感覚で撮影している

上りのエスカレーターに乗って まずは「旧局長室」へ向かった

ここから見ると窓の外に東京駅のドームが見える

それを背景にうまく利用するとイタリアの古い街にでも来たような絵になる

彼女に窓際に立ってもらって顔半分より少しだけ私の方に見えるように位置して

窓からの光と室内の暗さを生かし 窓の外をできる限り飛ばさないようにして露出する

「ほら、どう?なんとなく素敵だと思わない?」

私はカメラのモニターを彼女に見せた


「わぁ!ほんとだ!」

彼女はそうした雰囲気も醸し出せる 本当に絵になる女性だと思う

次回は是非とも夏に彼女を撮ってみたい

場所はどこが良いだろうか?

今から楽しみでならない


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by pianoartech312 | 2017-04-20 19:00 | Portrait | Comments(0)

Playing for Time(5)

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午後2時を過ぎて いくらか風が心地よくなって来た

今頃の季節なら このくらいの時間に綺麗な光を得られる

緑が多くなり始める木々に太陽の光が反射してキラキラとする

そしてやはり此処でもビルの窓に反射する光がこんな日陰でも辺りを明るくしているのだ

この場所は四季を通してよく訪ねる

時間も一日を通してとても綺麗な場所だと思うし 時期を選べばバラの花が綺麗に咲き誇る

いつものように彼女にカメラを私て私を撮ってもらう「課題」を課してみた

彼女は色々と悩みに悩み私にレンズを向けるが どうもしっくりこないらしい

そんな彼女に私が注文をつけた

「この場所で撮ってみて」

「ここで?」

「この後ろにある街灯に太陽の光が当たる。その明るさを背景のレンガに当てて強調するんだ」

「・・・」

「そしてこっちにある木の葉がキラキラしているでしょ?これも入れる」

「そんなの無理よ!」

「じゃあ、レンズを交換しよう」

私は彼女が首から下げているカメラに付いている中望遠レンズを外し広角レンズを付けた

「どぉ?少しは構図し易くなったでしょ?」

「あぁ、本当ね」

「よし、それでやってみよう♪」

私は自分が決めた立ち位置で彼女を見た

彼女はカメラを構えて色々と苦戦している

シャッターを押してはゼイゼイしている

「シャッター押すまで息を止めてるでしょ?」

私は笑った

「ちょっと貸して」

私は彼女からカメラを受け取ると彼女を立ち位置に立たせた

そして私がイメージしたように背景を構図してレリーズする

それを彼女に見せてみた

「あぁ・・・なるほどぉ。。。」

彼女はしきりに感心している

「じゃあ今度は君がもう一度やってみて」

そう言って彼女にカメラを渡したが 結局は彼女が満足するカットは撮れなかった

その後もしばらく彼女が私を撮影する時間が続いた






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by pianoartech312 | 2017-04-19 19:00 | Portrait | Comments(0)

Playing for Time(4)

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私は丸の内が大好きだ

以前から記しているが この辺りは高いビルが多いので

どこかしらに太陽が反射して どこかしらを照らしている

重厚な石造りの建造物も多いし とても美しい

このインドアでもそんな光がわずかに届く場所がある

今の時期だけに見える現象で ずっと以前から知っている

それでも周りを暗く落とすこともできるこの場所は雰囲気がよくて好きだ


「ここなら 例えばパリのメイン通りから2本だけ路地を入った裏通りのイメージだね」

「確かにそんな感じがするわね」

「この先に古くからあるBAR があって、そこに行く前に誰かと待ち合わせをしている。そんなイメージかな」

「それで?」

「スマホを見てもいい。ただ向こうを見ていてもいい。とにかく誰かを待っているイメージだ」

彼女は壁に背中を預けて腕組みをした

右足を少しだけ折り曲げて かかとを建物の基礎部分に乗せた

つま先をコツコツと鳴らして何かを見つめている

きっと彼女の視線の先には まだ向こうは彼女に気づいていない今日の「相手」が見えるのだろう

彼女の表情はまさにそんな感じだった




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by pianoartech312 | 2017-04-18 19:00 | Portrait | Comments(0)

Playing for Time(3)

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電車に乗って移動した先でランチタイムにした

13時を回っていたので もう空いている頃だと思ったが

目的のカフェは想定外に混雑していた

でも今日は天気も良いし 気持ちも良いからテイクアウトして

店の外にあるベンチとテーブルで食べることにした

街路樹の並木には新緑が芽吹き始め 午後の強い光に眩しさを増す

まだ真新しいスーツに身を包んだ若い女の子が地図を片手にこのオフィス街を歩く姿が見える

そんな彼らの脇目も構わずに彼女と私は美味しいパンであると有名なお店の前でのんびり過ごしている

ここに日が当たるのは正午を挟んで2時間程度

以前からここで女性を撮ってみたかった

だからこの時間にここに来ることを軸に今日の計画を立てていた

「そうそう、君にも音楽を聴かせてあげないと♪」

「音楽?」

「前にも話したでしょ?イメージする音楽だよ」

私はジャケットの内ポケットからiPodを取り出して目当ての曲を探した

イヤホンを彼女に渡し 再生させてから本体を彼女に預けた

彼女はテーブルに体を預けてじっと聴き入っている

その間も私はキャラメルでコーティングされた香ばしいパンを食べている

そして食べ終わると彼女にカメラを向けた

「終わった?」

「ちょうど今、終わったわ」

「どうだった?」

「嫌いじゃないわ、こういう曲」

反応が中途半端というか 私に気を遣っているのか

今ひとつパッとしない

ただほとんどの女性はこんなものだ

そこで私は彼女に私のイメージを語ることになる

それで初めて「なるほどぉ。。。」となる人もいる

果たして彼女はどうだったのかな


さて お腹も満たされたし もう少し歩きながら撮影してみよう・・・




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by pianoartech312 | 2017-04-17 19:00 | Portrait | Comments(0)

Playing for Time(2)

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ちょうど先週の今日も 別の女性をここで撮影した

その時と大きく違うのは天気だった

少々 風は強かったがどこまでも晴れ渡った快晴で気温も急上昇した

その硬い光が この石造りの建物や石畳の質感をさらに高めた

彼女の場合は同じヨーロッパでも南部で 

例えばスペインのアンダルシア地方だったりするのがイメージだった

真夏の そして黒い影がクッキリとしている こうした細い路地を歩く姿がイメージだった

乾いた空気 気だるい午後 それでも色は確実に派手で その中にある白が独特のコントラストを放つ

彼女は「晴れ」だと思った

そして派手な色が似合う

カツカツとヒールを鳴らして歩く姿がとてもカッコ良くて絵になる

今日が楽しみになった


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by pianoartech312 | 2017-04-16 19:00 | Portrait | Comments(0)

Playing for Time(1)

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「どうしたの?」

私は彼女が見つめる先を見ながら彼女に聞いた




私がフィルムカメラの準備をしている時に彼女はこの建物の入り口前まで歩いて

窓から中をのぞいている

「ここは何なの?」

「ちょっと高級なレストランみたいだよ。披露宴をよくやっているしね」

「何も見えなかったわ」

「まぁ、平日だしね。でも営業もしていないのかな?」

強烈な日差しがあったのでレンズに大きめのフードをつけて彼女にカメラを向けようとした

彼女はしたの方を見て何か独り言をつぶやいているようにも見えた

表情は明らかに微笑んでいる

「どうしたの?」

私は彼女が見つめる先を見ながら彼女に聞いた

時間はちょうど正午を過ぎた頃だった

そこにはベンチに座ってお弁当を食べている人が何人もいた

女性も男性も おそらくこの周りのビルの中に入っている企業に勤務する人たちだ

暑いくらいだったが 本当に気持ちのいい晴天で

こうして外でお昼を食べるのはさぞかし美味しいだろう

「だって、みんな『愛妻弁当』を食べているのかなって思ったら微笑ましくて。。。」

「そうかぁ。確かにあの辺の男の人たちはみんな愛妻弁当かもしれないね」

私は笑った

まるで夏の太陽光みたいに地面のコンクリートが彼女の顔を下から光を跳ね返す

本当に硬質な光だ

でも彼女はこうした背景が似合う

私たちもお腹が空いてきた

次の異動先でランチタイムにしようと彼女に提案した








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by pianoartech312 | 2017-04-15 19:00 | Portrait | Comments(0)

Lady Lynda(6)

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【モノクロフィルムの比較】

今回の撮影では久々にMAMIYA645 を使用した

フィルムは2種類

400TX とFOMAPAN200Creative

天候が曇り空だったこともあって400TX を用意していた

午前中はそれが正解だった

Y2フィルターを使用することが前提だったからプラス1段になる

そして午後からは200でも十分な明るさが保たれたので良かった

この写真は80mm F1.9 を開放で撮影したもの

バルサム切れのレンズなのは以前から記しているが

極端に明るいレンズを開放にして撮影するだけでも甘くなるのに

そんな状況だから完全なソフトレンズと化してしまっている

背景が遠いのだから 2絞りくらいしても問題は無いはず

でも やはりこの明るさを活かしてみたいと思うのはある意味で「貧乏性」か(笑)

これもプリントしてみない事にはわからないが

どう言った描写になっているか?

今から楽しみでならない



MAMIYA645 Pro TL
SEKOR C80mm F1.9N
with Y2
Kodak 400-TX
Kodak D-76
1+1 21℃ 9min.




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by pianoartech312 | 2017-04-14 19:00 | Portrait | Comments(0)