カテゴリ:現像関連( 46 )

ドーピングのススメ

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「ドーピング」はスポーツ界ではルール違反となり

国や地域によっては犯罪にもなりかねない

ここで言う「ドーピング」はそんな大げさな話ではない

順を追って説明する

モノクロームにおいてバリバリのシャープネスと適度なコントラストが欲しい…

今の私ならKodak 400-TX をD-76 をやや高い温度で2段増感する手法を選択する

しかし現像時間が長い

もちろん それに耐えられるならば問題はない

せめて10分程度で終わらせたい・・・

それならロジナールを選択する

ロジナールは恐らく現存する現像液では一番シャープネスが高い

そして増感現像したとしても時間を短縮することもできる

しかし粒子が大きい・・・

その粒子をできるだけ小さくしてみたい

それならT-粒子構造をもつタイプのフィルムを使う

それでも大きくなるから「ドーピング」してみるのだ

無水亜硫酸ナトリウム

これはほとんどの現像液に溶解していると思う

専門的なことは詳しくないので興味があれば調べて欲しい

特徴としては微粒子現像となりコントラストが下がる

溶解している量によって色々とコントロールすることができる

D-76 は1Lあたり100g が含まれているために「微粒子現像液」とされる

なので この亜硫酸ナトリウム水溶液で現像液を希釈したらどうなるか?

すでにネット上では結果報告も上がっている

そこでは3%水溶液で実験されているので私もそれに習った

まぁ 冷静になってみれば何もそこまでしなくても120サイズのフィルムなら粒子を気にすることはないかと…

しかもT-MAX なら専用現像液を使う方が無難かと…(笑)



さて結果はと言うと・・・

実に素晴らしいネガになった

ただ実際にプリントしていないので詳細はわからないが

ネガをみた段階では実に綺麗なネガだった

コントラストも上々でシャープネスもある

プリントもストレートで十分に見応えある写真になるのではないか?と思っている


プリントした時には改めて報告するつもりでいるのでお楽しみに・・・


MAMIYA C330
Kodak T-MAX400
R09
1+25 20℃ 12min.
** 無水亜硫酸ナトリウム3%水溶液にて希釈










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by pianoartech312 | 2017-11-06 19:00 | 現像関連 | Comments(0)

ロケハンに行く(6)

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秋晴れに恵まれた連休中日

久しぶりに江戸東京たてもの園に出かけた

年に数回の入園無料日とあってとても混雑していた

園内では「東京大茶会」と称して各施設で茶会が開かれていて

それ目当ての人も多くいたので尚更混雑度が高く思えた

ロケハンとはいえ ここでは何回となく女性を撮影している

今回はフィルムテストの意味合いが大きかった

FOMAPAN200 Creative を1段増感してISO400 で撮影し

それをD-76 で現像処理してコントラストを上げてみる試みだったのだ

現像処理温度をやや高めに設定して増感することでコントラストは上がる

ただ やり過ぎは禁物

上の写真は65mm で撮影している

フォーカスを奥の椅子に合わせてF5.6まで絞ったにも関わらずテーブルがボケている

広角レンズではあるが これが中判カメラの被写界深度だ



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この写真は一絞り分はアンダーだったが大きな窓の向こうが適正になったので違和感はない

ただ ここに女性を配置したらそれは問題だ

このフィルムとしてはあまり見られない黒の締まりがある

これはFOMA独特の黒に思えた



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露出決定に迷う場面はいつも多くある

露出計で計測して 光の方向を見極め

時には反射光測光したりもするが あとは経験からの勘だ

不安な時は段階露出もする

この階段もそうしているが このくらいが気持ち良かった



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今回はC330 に65mm と80mm を所持していたが結局は65mm メインだった

フィルムが余ったので 屋外では対応できるか?と試し撮り

カメラの最速シャッタースピード 1/500 でもこうなった

輝度差の大きな状況ではあるが車体の黒(実際はこげ茶)を重視すればこうなるもの

向こうに見える日向の部分は明らかにオーバーだ

もちろん これはプリント時に補正すれば問題はなくなる

それよりはメインの客車に重きをおけば自ずとこういう露出になる



現像処理が終わりに近づき 定着時間を終えてネガをチェックした時に思わず声が出た

理想のコントラストが得られてとても嬉しかったのだ

テストは成功だった

インドアでの撮影なのでコントラスト調整フィルターの使用は難しい

それでも現像処理で理想的にコントロールできたのが嬉しかった

現像処理時間は少々長くなるが 問題はない

これからの選択肢の一つだ


MAMIYA C330S
SEKOR80mm F2.8 & 65mm F3.5
FOMAPAN200 Creative(+1)
Kodak D-76 1+1 24℃ 12min







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by pianoartech312 | 2017-10-12 19:00 | 現像関連 | Comments(0)

新兵器の導入(現像編)

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今回も「新兵器」と言う訳ではないが初めて使うと言うことで・・・

これはモノクロフィルムの現像液

見てわかる通り「D-76」だ

ただKodak ではなく日本の薬品会社が販売しているD-76

以前にも記したが現像液は自家調合できる

この会社は写真用の薬品も取り扱っており私が自家調合する際にもこの会社の薬品を購入する

この会社に限らず同じ成分で商品名を変えた現像液は書く会社からも販売されている

問題は価格

Kodak で販売しているものは一般的な量販店で800円近い

しかし今回購入したこれは約400円と半額なのだ

私個人の撮影で使用する現像液は よほどの条件で無い限りはD-23 を使用する

ただ増感性能が良く無いので400-TX などで増感撮影した時にはD-76 が必要になる

本当はD-76 も自家調合すれば良いのだが そこまで使用頻度は高くなく

また劇薬も含まれるので保存に心配がある

安く変えて成分が同じならこれで十分だ




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by pianoartech312 | 2017-10-09 19:00 | 現像関連 | Comments(0)

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モノクロプリントを始めてから撮影や現像に対する考え方が全く変わったと記したと思う

それは単純に「焼き易いネガ」にしたかったからだ

「焼き易いネガ」とは何だろう?

アナログプリントの経験がある人なら痛いほどよく理解してもらえると思うが

「何もしなくても一発で綺麗なプリントができるネガ」とでも定義できるかもしれない

具体的に言えば

⑴ 適正露出であること
⑵ フォーカスが的確であること
⑶ 適度なコントラストであること

これしかない

アナログの経験がない人でもデジタルカメラで撮影した写真をRAW編集する際に

特に何をすることもなく そのままJPEGにしても問題がないファイルと言えばご理解いただけるだろう

もちろん これには「創作意図」を除く

何れにしても「良いネガ」にする上での大半を占める要素は「撮影」にある

更に言えば 撮影前の「眼力」にあると言えなくもない

上の三つの要素をクリアできていたとしても 面白くもないモノクロ写真はいくらでもある

モノクロームで大切なのは「光」と「影」であることは言うまでもない

写真の基本と言える「光と影」の扱い方が上手いか下手かで全てが決まると言っても過言ではない

では その「上手い」と「下手」の違いは何か?

それはもちろん作者の意図にもよるので何とも言えないのだが

昼夜を問わず 屋内外を問わず 時間帯や天気を問わず

撮影者本人が目の前に広がる光景(景色)を「綺麗」と思わなければ撮影してはならない

それは「無駄」になる

以前 プリントのご指導を頂いている先生から

「君は白黒写真を表現する光の扱い方が上手い」

と褒められたことがあり その時は本当に嬉しかった

ただ後になって思えば それは「扱いが上手い」のではなく

「綺麗」と思える景色をそのまま表現しているだけに過ぎない

つまりそれは特別な技術でも何でもないことに気づいた


<つづく>




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by pianoartech312 | 2017-10-05 19:00 | 現像関連 | Comments(0)

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今回の「新兵器」は初めての印画紙だ

厳密なことを言えば「初めて」ではない

練習用として今でも使用している印画紙は5×7inc.(キャビネ)サイズだが今回の印画紙と同じ銘柄だ

ただ今回は8×10(つまり六つ切)サイズにしたのだ

写真展用のプリントをしてつくづく思ったのは練習と言えどもサイズはできるだけ大きいに越したことはないと言うこと

デジタルでも同じことが言えるがサイズが小さいと少々のフォーカスアウトやブレが見逃されてしまう

そしてグレーの階調がどうしても面積に比例して小さくなっていく様で・・・

昨年秋から始めたプリント実習において500枚以上を焼いたこともありサイズアップしようと思ったのだ

初めは以前にも使用してお気に入りになったAdox 312 マットタイプにしようと思ったが

マットだどやはり若干ではあるが黒のノリが物足りない

そこで今回はグロッシー(艶あり)にしたのだ

この印画紙はフィルムの特徴をよく表現するように思えるし

ILFORD ほど硬さがなく どちらかと言えば軟調と言える

モデルの女性に差し上げるにしても六つ切は適当なサイズだ

今回も100枚入りを購入しているので しばらくは大丈夫だろう

それよりも 撮影する機会を多くしないと!









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by pianoartech312 | 2017-08-29 19:00 | 現像関連 | Comments(0)

D-23 の実力(2)

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陽が暮れるのを待った

さすがに8月も下旬となれば夏至の頃よりもだいぶ日没が早くなる

心地よい風が吹き抜けるようになった

今回の目的は「夜景」にあった

感度が出ないと言われるD-23 がどう対応するか?

初めは2段増感の予定だったが意外と照明の光が強く手持ちでも撮影できる露出が確保できた

なので実際には増感しないで撮影している

これからの季節はどんどんと日の入りが早くなるので

「夜景」とはいえ夕方の早い時間でも撮影は可能になる

女性を配した「夜景ポートレイト」をモノクロフィルムで撮影した経験がない

なので来年度はそれにも挑戦したいと思っているのだ

段階露出をしながら丁寧に撮影したつもりだ

帰宅してから現像して 上がったネガを見て驚いた

実にシャープネスが高い

レンズの性能にもよるが 闇の黒 ハイライト 照明に照らされたレンガやドア

そのディテールが実によく表現されている

ぱっと見だとデジタルと間違ってしまいそうだ

もしこれがFOMA のフィルムだったらと思うと楽しみだ

まだまだ残暑は続くと思われるが季節は確実に動いていく

今から「夜景ポートレイト」の準備を怠らないように務める








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by pianoartech312 | 2017-08-28 19:00 | 現像関連 | Comments(0)

D-23 の実力(1)

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D-23 のテストをしながら色々と模索をしている

以前にも記したが来年度からは6×6 フォーマットで作品撮りをするつもりだ

スクエアは実に難しい

でもハマった時の感動はこの上ない

MAMIYA C330 に80mm F2.8 や65mm F3.5 105mm F3.5 などでどうやって表現するか?

80mmはともかく 65mmや105mm はテッサー型のレンズでシャープネスが高く

カリカリ傾向があるレンズ描写だ

早速 いつもの横浜市内を散策しながらテスト撮影をしてみた

フィルムはKodak 400-TX

本当はFOMAPAN400 を使いたかったが購入先の店舗に在庫がなかった


このカットは以前には645 で撮影したものを掲載したが その違いに驚く

同じ80mm ではあるがフォーマットが少し違うことと

解放F値がこちらは2.8 であることもあるが・・・

ちなみに645 80mm F1.9開放で撮影した画像が以下の写真

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フィルムがFOMAPAN200 であることやY2を使用している事も影響しているが

それでも現像液は同じ

今回撮影した画像のシャープネスの高さと言ったら すごいの一言だ

フィルターを使用していないのでコントラストがやや弱いかもしれないが

それはそれで「味」となる

ただこの場合は背景がレンガなので下手にフィルターを入れると影響がでる


以前もテスト撮影に置いてC330 で撮影したネガをD-23 で処理したが

やはりシャープネスが高く驚いた

この組み合わせは実に面白い

女性を撮影したネガを見てみたくなった

D-23 と言う現像液は実に古いレシピだがその実力は頼もしい

もし現在使用している現像液に不満がある人がいたら

この自家調合現像液を試してみて欲しい

色々な発見があると思う







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by pianoartech312 | 2017-08-27 19:00 | 現像関連 | Comments(0)

新兵器の導入(現像編)

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モノクロフィルム関連の記事に戻ったことでもあるので「新兵器」を導入してみた

今回は「現像タンク& リール」だ

120サイズのリールを同時に2つ現像できる大きいタイプ

なので現像薬品の量も今までの倍となる

そのためにメスカップも1Lサイズを新たに購入した

本当はそれぞれの薬品用に揃えるべきだがアマゾンの在庫が1個しかなかった

これについては後日に改めて買い揃えれば良い

タンクの容量は大きくなるが時間がそのままなので大きな短縮になる

同じフィルムを使うことが大前提ではあるが

今後の私にとってそれは何ら難しいことでは無い

実は7月は女性を撮影していない

その反面 来月は多く予定しているので活躍の場はある

カメスズでKodak 400-TX が安く購入できるのでほとんどの撮影はそれになる

あとはロケハンやその他の撮影時にストックしているフィルムを消費すれば良い

さて 写真展用の作品撮りも最終段階になった

DMも出来上がったのでそろそろ配り始めようかとも思う







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by pianoartech312 | 2017-07-27 19:00 | 現像関連 | Comments(0)

新兵器の導入(現像編)

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何れにしても保冷バッグが必要と言うことで購入してみた

15L サイズで500mlのペットボトルなら12本

2Lのペットボトルなら6本も入る

なのでこれには水洗用の水をある程度の温度で保持するために使用してみる

薬品は先日も公開した発泡スチロール製のボックスで良い

あとは保冷剤を数個購入して全てが揃う

欲を言えば120サイズ用の現像リールと2本用タンクを購入したいが・・・

まぁこれは急ぐ必要もない

これである程度の温度 23℃以下で全ての工程を処理できるはずだ

梅雨が開けてしまい 私が苦手とする本格的な夏がやって来た

あとは撮影さえ問題なくこなせば 現像処理はうまく行くはず

楽しみだ




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by pianoartech312 | 2017-07-20 19:00 | 現像関連 | Comments(0)

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自家現像の経験がある方なら誰でも悩むのが「温度管理」だと思う

特に夏場は難しい

一般的に現像処理をする温度は20℃が標準となっていて

温度設定でコントラストをコントロールすることもできるし

増感現像などの応用にも温度管理はとても重要な要素になる

今頃の季節ならば 水道水が26℃前後ある

なので現像液を希釈する時などはあらかじめ冷蔵庫で冷やしておいた水で希釈したり

現像中のタンクを氷水をいれた洗面器などにいれて温度管理をするのです

しかし 現像時間が10分以上にもなると厳密に20℃を保持することは不可能だと思います

もちろんエアコンが十分に効いている部屋で室温を20℃前後にしておけば問題はありません

でも室温20℃はかなり「寒い」かもしれませんね

まぁ 水はどうにでもなるのですが意外と苦労するのが現像液を初めとする薬品

現像処理を20℃で行ったら それに近い温度で停止・定着・水洗と行うのが理想

極端な温度差をつけるとネガの乳剤面が柔らかくなってしまいプツプツとした塊ができます

もちろん画質に影響が無いとは言えず また見た目にも良いものではない

しかし薬品を冷蔵庫で冷やせば今度は冷え過ぎてしまう

そこで発泡スチロールの箱に保冷剤を詰めて薬品を良い感じで冷やせないか?

ちょうど先日届いたクール宅急便の箱があったので 早速実験してみることにした

保冷剤の他にもペットボトルに水をいれて凍らせてみたものを入れてみても良いかもしれない


自然な状態での薬品の液温は30℃もある

これを発泡スチロールに入れて1時間後には何度になるか?

結果は・・・

1時間後で約27℃

2時間後で約24℃

** 一応 今現在も継続中

私個人としては22℃になってもらえたら成功と言える

100均で保冷剤を3つも買い込んでおいたら効率よく冷えるかもしれない



永久的に保存箱としても良いが 実際は現像作業する予定の日に保冷剤を詰めて置くことにするつもり

撮影から帰宅して現像作業に入る頃に適温になって入れば理想的だ

あとは水洗に使用する水の温度を極端に高くしないこと

せいぜい+2℃程度までだろう

10月くらいになれば何もしなくても20℃を保持できるようになる

そんな季節が恋しい・・・


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by pianoartech312 | 2017-07-17 19:00 | 現像関連 | Comments(0)