カテゴリ:現像関連( 23 )

b0366473_20020252.jpg
ILFORD FP4PLUS / Kodak x-tol


今年初めてのプリント実習

今回は120フィルムをメインにプリントしてみる

テーマは『しっかりとした黒を出す』に設定

前回 フィルターワークによってコントラストをコントロールしたが

黒の出し方について色々とアドヴァイスをもらっていたからだ

そして別のテーマとして『現像液とフィルムの組み合わせ』もあった

上の写真はFP4とx-tol の組み合わせ

過去のプリントから この組み合わせはもしかしたら理想的なのでは?と思っていた

フォーカス合わせのルーペを見て驚いた

とにかく綺麗なネガだった!粒子が実に美しい!感動すらした


b0366473_20064863.jpg

これも同じ組み合わせ

ただISO125から400 へと増感している

にも関わらず美しい粒子と黒だった

本当に薄暗い中での撮影だったので彼女の背景は潰れているがネガでも同じ

それでも彼女の顔のグレーからシャドウに移行するグラデーションを重要視して何度かテストプリントした

いつものことだがスキャンした画像ではその質感は半分も出ていない・・・



b0366473_20100046.jpg
ILFORD HP5 PLUS / Kodak x-tol

今度はISO400 のHP5 とx-tol の組み合わせ

これも400 のフィルムでありながら元々微粒子でハーフトーンが美しいフィルムだ

実際のネガでは彼女の足元も出ている

この時 彼女はスリッパを履いているが それがネガでは出ているのだ

しかし このネガではあえてそれを潰した

ただ足そのものは残したい

それだけ露光時間を伸ばせばハイライトがくすむ

下半分だけ余計に露光をして黒をしっかりと出して見た

これもテストプリントを数回重ねている



b0366473_20135325.jpg
Rollei RPX400 / Kodak x-tol


次は最近また気になり始めたRollei RPx400 をx-tol で処理したもの

粒子はHP5 より目立ったが普通に見れば微粒子のレベルだった

ただこの写真はMAMIYA C330 に65mm F3.5 を装着して撮影したもので

このレンズはTesser タイプの構成でかなりカッチリとした画像を結ぶ

なのでコントラストが上がった感があるが黒は締まり ハイライトも美しかった

彼女の前にあるテーブルの下はネガでは見えている

これはもう少し出さなければならなかったかもしれない



b0366473_20182240.jpg
Rollei Retro400s / R09 静止現像


前々回に同じ組み合わせで処理されたネガをプリントしたが それは静止現像ではなかった

そのためか粒子は荒く目立ったが 綺麗に揃っていることもあってモノクロらしさがあった

しかし静止現像で処理されたこのネガは実に粒子が細かく そして適当に分散されていて美しかった

この画像では彼女の足が完全に潰れているがプリントではしっかりと見えている

ネガでもそれは見えているので 今回はそれを再現したかった

彼女のスカートのひだ シワが実にシャープに再現されていて気持ちがいい

そしてこのフィルム独特の黒が本当に美しいのだ

最近はR09(ロジナール)の粒子が気になっていたこともあって少し気持ちが離れていた

しかし今回のこのプリントでそれが一掃された

ネット上では静止現像を否定する人も多いが やはりかなりの効果はあるのだと実感した



b0366473_20235231.jpg
FOMAPAN100 Classic / R09 静止現像

同じロジナールの静止現像で処理されたFOMAPAN100

これは実に興味があった

とにかく散々な言われ方をするフィルムだがハマると実に素晴らしい画像を結ぶ

そして実際にプリントをして見てもそれは確認された

実に微粒子で 粒が綺麗だったし 数そのものが少ないように思えた

しかしながら しっかりとしたコントラストがある

柔らかさには欠けるが 実にシャープネスが高く メリハリがある

木陰になる地面をしっかりとした黒で表現しようとすると彼女の顔が潰れる

なので彼女の顔だけを親指で何度となく覆う

真上からのその道筋が見事に見えてしまっている(笑)

これでもそれを補正するための露光を与えてはいるが不足だった



b0366473_20284651.jpg
Kodak T-MAX100 / T-MAX dev.


今はまず使うことのないフィルムだ

しかし これもプリントすることによって意識が変わった

実に滑らかで 超微粒子だ

粒子を見つけるのが困難なほどだった(笑)

テストプリントでとても迷う露光だった

やや短めにして現像時間を長く取ることで黒を増した

このフィルムは黒の締まりが無いとばかり思っていた

しかしプリントする段階でそれらをうまく処理すれば実に綺麗な黒が出ることがわかった

しかも超微粒子で滑らかな階調がある

純正の現像液と組み合わせれば実に美しいネガに仕上がるのだ



*************************************************************


プリントを始めてから本当に基本的な概念が変わった

変わったと言うより 覆された

まず ダメなフィルムなんか無いのだ

どのフィルムも どの現像液も 適宜イメージを汲んで処理すれば理想的なネガができる

そして 黒をきちんと出したプリントをすることで それは見事に再現される


もちろん それぞれに特徴はある

だからそれを自分の求めるイメージに合わせて 寄せて 一枚の作品が出来上がる

だから写真はプリントして初めて『撮影が終了する』と言えるのだ

やはりプリントを経験してみないことにはモノクロフィルムの本当のところはわからない


ここまで 『慣れること』に重点を置いてきたが それはクリアできた

次に『黒に意識を置く』ことについてはだいぶコントロールできるようになったと思う

またフィルムと現像液の組み合わせによる表現の特徴や粒子構造が理解できたのも大きい


これからはいよいよ『作品制作』に足を踏み入れる

一枚のプリントをシャドウ・グレー・ハイライトをバランスよく表現して

フィルターワークによるコントラストもコントロールして作品にしてみたい


それには撮影時のイメージが大切で

それがしっかりしたものでないと単なる『白黒写真』になってしまう

この冬の間に撮影できるポートレイトでは その辺をしっかりと意識して臨んでみたい


















[PR]
by pianoartech312 | 2017-01-07 19:00 | 現像関連 | Comments(0)

情報の共有


b0366473_11483457.jpg



今日の記事はマニアックな情報である

これはモノクロフィルムの現像に関わる人にしか有効でない情報なので

普通の方が読んでも何の得にもならないかもしれないのでご了承下さい


アナログプリントをするようになってから色々と試行錯誤は続いているが

フィルムの選択は私にとって永遠と続くテーマのひとつ

今 私が欲しいイメージとプリント時のことを考えると 現像液はAdox Atomal49 に絞られる

しかし 長い歴史があり古典的な現像液にもかかわらず情報が少ないのが現状

使うフィルムによっては現像時間の情報が全くないものも少なくない


ISO400 においてRollei Retro400 ・FOMAPAN400と試みてきたがもうひとつ試したかったのが

Rollei RPX400 というフィルム

これは以前に一度だけ使用したことがあったが これといった印象はなかった

ただ最近になってもう一度しっかりと検証して見たいと思うようになって購入した

ところがこのフィルムの現像時間がわからない

色々と情報を集め 自分なりに考えて現像時間を割り出して見た

その前には私がお世話になっている販売店のオーナーに直接聞いてみることもしていた

その時の答えが「テストして見ますので10日ほど待って頂けますか?」だった

そしてその答えが昨日メールで届いたのだ

***********************************************

先日、お問合せのありました、Rollei RPX400 をAdox Atomal49 で現像する場合のデータが出ましたので、ご連絡申し上げます。


Rollei RPX400 をISO400(ボックススピードと同じ設定)、Adox Atomal49で現像の場合:


ストック溶液で9.5分(20℃)


攪拌:60/30/3(最初の60秒連続攪拌、そののち30秒ごとに3回攪拌を時間がくるまで繰り返す)


以上です。



***********************************************


私自身はストックで9分と読んでいた


1+1 の希釈で13分


概ね 想定の範囲内だったので安心した



もし私と同じようにこのフィルムと現像液の組み合わせを試したいが


現像時間が不明なことで躊躇していた方がいたら是非とも参考にして頂きたい


役に立つ情報は広く共有することが望ましい


b0366473_11483446.jpg










[PR]
by pianoartech312 | 2016-12-22 19:00 | 現像関連 | Comments(0)

b0366473_20435534.jpg

3回目の暗室作業のテーマは「フィルターワーク」

モノクロプリントにおいてはひと昔ならコントラストを印画紙で調整した

2号・3号・4号・・・などと大雑把ではあるがそれでコントラストの調整をしていた

ところが何時の頃からか印画紙は「多階調紙」となりフレキシブルになったのだ

それでコントラストはフィルターで細かく調整することが可能になった

可能になったのだが このフィルターワークが実に難しい

これが決まるまでにかなり印画紙を無駄にする人もいる

その違いはどのくらいのものなのか?

作例で見ていくが 残念ながらプリントをスキャンした画像ではその違いが明確ではないことをご了承頂きたい


************************************:

<作例1>

b0366473_20483599.jpg

b0366473_21282811.jpg



この2枚の写真の違いがお分かりになるだろうか?

上がフィルター無しで下が2号フィルターを使用している

フィルターは0〜5号まで半段刻みである

基準は「2号」とされていて これを境に若い号数のフィルターではコントラストが低くなり

大きい号数のフィルターではコントラストが高くなる

全体的にはフィルター無しの方が黒っぽいが

フィルターを使用することで露光時間を変える必要が出てくる

それは撮影用のフィルターと同じこと


フィルターを使用したプリントは少々露光時間が不足していたと言える

それでもガス灯の黒や彼女の座るベンチの黒が締まっていることがお分かり頂けるかと思う



<作例2>


b0366473_20524011.jpg

これは2号フィルターを使用している

初めはフィルター無しで焼いて見たが髪が締まらなかった

なので2号フィルターを入れてみた


b0366473_20534583.jpg


これは3号フィルターを使用

モニター上では違いがよくわからないかもしれないが 実際は明確にわかる


b0366473_20553241.jpg


今度は2号フィルターを使用した状態で 撮影時に使用するソフトフィルターを重ねた

撮影する時に使用すればハイライトからシャドウへ滲むがプリント時は反対になる

なので不自然といえば不自然な滲みになるのだが どこかレトロ調になるのが面白い効果だ


b0366473_20573634.jpg


今度は反対に低コントラストになるフィルターを使用して見た

1号フィルターだ

「眠い」というか 幕末に取られた写真みたいになった


***************************************


このように 最後は「表現としての黒」を撮影者の意図によって決定するのだが

撮影時のイメージが明確でないとこのフィルターワークに戸惑う

ただ 正直なところは「フィルターは使わないに越したことはない」ということだ


b0366473_21003827.jpg

この写真はフィルターは使用していないし特別な焼き込みや覆い焼きをしたわけでもない

しかしネガも綺麗だったが 写真そのものがとても美しく仕上がった

ルーペでピントを確認した時にもネガが綺麗だったのが嬉しかった


b0366473_21030453.jpg

b0366473_21033692.jpg

もちろんフィルターを使用することで写真が良くなったものもあった

上の2枚がそれで 上はフィルター無し・下は2.5号フィルターを使用した

再三記すが 実際はこんなに黒が潰れていない

特に下の写真は本当に黒が綺麗に出ているのだ

ここで見比べると上の方が「いい写真」になってしまうが実は違う

そして驚いたことにこのネガの粒子が一番綺麗だった

TRI-X400 と D-76 の組み合わせで処理されたネガだった



b0366473_21080399.jpg

b0366473_21085077.jpg


b0366473_21081824.jpg


最後の作例は「ハイキー調」での場面

上はフィルター無し

中は2号フィルター

下は1号フィルター

白い部屋・白いワンピースの女性・春の日差し

こんな場面だと意外と「眠い」画像の方がそれっぽく見えるかもしれない

でもここでも一番イメージだったのはフィルター無しのプリントだと確信した



いつも感じることだが やはり良いプリントには良いネガが第一だ

そして明確なイメージがあればプリント時の作業に迷うことはない

次回は細かい「焼き込み」や「覆い焼き」を駆使して全体的なコントラストをまとめてみたい


まだまだ 試してみたいことが沢山ある

暗室に入ると3時間がアッという間に経過する

それだけ集中しているのだろうし 面白いのだろうな。。。







[PR]
by pianoartech312 | 2016-12-18 19:00 | 現像関連 | Comments(0)

b0366473_19370233.jpg


11月に積雪が記録されたと大騒ぎになったこの日

私は足を濡らしてでも 楽しみで仕方のなかったそこへ出向いた

現像からプリントまで「手取り足取り」の講習会を受講したのだ

人生で最後にモノクロプリントを経験したのは高校1年生の時だから30年以上前のこと

あの時はモノクロフィルムに関しての知識は全くと言えるほど無く

ただ言われるままにやっていた

でも今は違う

目的も違う

だから楽しみだった


*******************************************

とりあえず現像は今でもやっているので問題はなかったのだが

リールが普段使用しているものとは違ったので少々手こずったことと

あとは撹拌の時間とやり方が違っていた

「ご自分のやり方でやりますか?」

と言われたが違う方法も経験してみたかったので全てをここのやり方で通した

しかし それもまた新しい発見があって実に面白かった


現像が終わり水洗をして乾燥するのだが 専用の乾燥機があるのですぐに乾燥するし実に綺麗なネガができた

それからプリント作業に入ることになる


b0366473_19431730.jpg


まずはコンタクトシート(べた焼き)を作るためのテストプリントをする

どこに基準を置くかはプリントする人の好みやイメージが優先されるが

まずは基準を決めることから始まる

一般的な4・6・8秒で露光してシマシマのベタが出来上がる

引き伸ばし機の扱いはまだ記憶にあったが やはり目が悪く(特に老眼の影響)なったのがあり

本当に苦労した(笑)

露光した印画紙を現像液の中に浸し 画像が浮かび上がる瞬間はやはり感動する



b0366473_19370233.jpg


そのテストプリントから大体の時間を決定して全コマのコンタクトシートをプリントする

その中から今日は3カットを選んで本プリントすることになった

でも この段階でもかなり満足している(笑)


それから昼食を挟んで本プリントに入る

b0366473_19485943.jpg


ここでもテストプリントをするのだが 今度は4秒・8秒で露光

被写体の顔や服 背景のコントラストなどをイメージして露光時間を決定する

いざ露光

すぐに現像液に浸してみると・・・

そこで先生から色々とアドヴァイスが出る

焼き込み方(覆い焼きのススメ)やコントラスト調整のためのフィルター使用など

全体的な絵を見てバランスを整えるという感じか

理想的なグレーを出すというよりは1枚の作品としてのプリントにこだわる方だったが私も同意できる

b0366473_19524706.jpg


今度は被写体の服が黒なので焼き込みやコントラストに注意しながら露光してみる

もちろんテストプリントもしている

このプリントにはフィルターを重ねてコントラストを少しだけ強めに出した

最初のプリントは彼女の服が潰れてしまったし髪もはっきりしない

先生は背景をもっと飛ばした方がいいのでは?とアドヴァイスを下さった

それらを踏まえて2枚目のプリントが上の写真になったのだ


ここまでは先生が付きっ切りで指導してくださった

「じゃあ、3枚目は一人でやってごらん。15分でね。終わったら見せて」

と言われてアタフタ(笑)


b0366473_19565369.jpg


手順や扱いは少し慣れたものの やはり覆い焼きは難しかった

テストプリントの段階では彼女のコートに締まりがなく 地面の落ち葉も存在感が薄い

全体的なバランスが整い過ぎていて「ツマラナイ」写真になっていた

そこで手前側を焼き込み コートは覆い焼きをして 左サイドは少し露光を抑えた

現像液の中で画像を確認して 定着液で黒の締まりを確認していくうちに

だんだんと黒が強すぎることに焦りを覚えた(笑)

そこで今度は露光時間を0.5秒減らし 焼き込みも少し抑えた

コントラストを上げたくなかったし やはり柔らかいトーンにしたいからフィルターは無し


出来上がったプリントに「いいじゃん!」と思った

なんとか時間内に2枚のプリントをして その両方を先生にチェックしてもらう

ことの成り行きを説明しながら自分なりのイメージと それに基づく根拠でプリントしたことを述べる

すると先生はさらに色々と細かいところまでチェックを入れて下さった

技術的なことではなく 表現的なアドヴァイスだ

「これでも良いけど・・・ 〇〇した方が全体的に雰囲気が良くなると思うよ」

言われてみると「なるほど」と思う


「でも君の写真そのものは良いね。構図にしても女性の雰囲気にしても露出も良い」

お世辞かもしれないけど そう言われるとやはり嬉しかった

プリント界の重鎮だし 先生ご本人も写真家としてご活躍されている人だ


****************************************************

今回はFOMA PAN400 をMAMIYA645 に135フィルムバックを装着して撮影した

現像液はD76

今までならこの組み合わせはもうしない

でも現像が上がったネガを見て『綺麗だな』とまず思った

実際にプリントして粒子が大きいことも想定内だったのだが

PC でスキャンした粒子とは全く違うことがわかる

プリントした粒子は大きくても「綺麗」に見える

それが「味」になるのだ

少々 黒が潰れかけたが

もし私が今 取り組んでいる現像液やフィルムで現像されたネガならどうなるか?

そう思うと楽しみが無限に広がった!


********************************************

ちなみに今まで通りにフィルムを直接スキャンした画像が以下のもの

b0366473_20115250.jpg


b0366473_20120577.jpg

b0366473_20121443.jpg


プリントした写真も そのままスキャナに乗せてスキャンしているので本当の質感は伝わっていない

でもフィルムをスキャンしたものとは明らかに違うことがお分かり頂けると思う


やはりプリントをしないことには「写真撮影」は終わらない

まずは「慣れる」から始まったが これからは月に1度は通ってさらに表現を広げたいと思った

現像を教えてくれたアシスタントの方とは本当にじっくりと色々な話ができて面白かった

今日は私一人だけだったので先生ともお昼をご一緒させてもらえたし貴重な体験ができた


今まではプリントした時のイメージが無かった状態で撮影をしていた

これからは この工程までも含めた撮影ができるようになるのではないかと楽しみになった


そして何時かは 私が憧れる木ノ下晃のステージ写真に近づけるモノクロプリントを焼いてみたい


今回プリントしたものは 彼女に差し上げるつもりだが

失敗した一枚は部屋に飾っておこうと思う

いつの日か それを見てフフッと笑えることができれば良いなぁと思う。。。












[PR]
by pianoartech312 | 2016-11-25 19:00 | 現像関連 | Comments(0)

新兵器の導入(現像編)

b0366473_13575884.jpg

おそらく今年最後の『新兵器』だと思う(笑)

テストしたい現像液のラストはこれになる

Adox Silvermax Developer

シルバーマックス専用の現像液だ

何を持ってしても『純正』『専用』の右に出るものはないと思う

やはり「それ用」に設計されたものには無理や無駄がない

そして同時にフィルムも5本を追加注文した

今回は「お試し」の意味合いもあり100ml の小ボトルにしてみた

それでもフィルム10本分を現像するだけの量がある

11月は女性を撮影する機会を多く設けている

それにはこのフィルムは欠かせない

もちろん場合によってはR09 やAtomal49 の使用もあり得るしフィルムも同様


さて この純正の組み合わせでどんな絵が出てくるのか?

今から楽しみでならない




[PR]
by pianoartech312 | 2016-11-01 19:00 | 現像関連 | Comments(0)

b0366473_18403889.jpg

新年度に変わり これまでに色々なテストを繰り返してきた

それは如何に理想のモノクローム写真を撮影・現像して仕上げるか?が大きな課題だからだ

その中で私は一つの理想的なフィルムを見つけることができた

Adox Silvermax100

これは実に深い趣と シャドウ・ハイライトの再現 微粒子 シャープネス

どれを取っても理想だった

ただひとつの難点は『ISO100』であること

加えるならば『120 サイズが存在しない』ことだ

ISOに関しては技術的な問題があるらしい

古典的キュービック粒子構造のフィルムにおいては解像度105Lp/mm という驚異的な数字が出るのは

このSilvermax100 と同じくAodx CHS100Ⅱ しか存在しない

(**他の古典的なキュービック粒子構造のFP4+、RPX 100、Plus-X、Fompapan 100、Kentmere 100、APX100 Newといったフィルムは、解像度70-80Lp/mm)

その数字を犠牲にしたくないのか ISO400 などは存在していないのだ


ならば増感はできないのだろうか?

もちろん増感できないことはない

ただこの『増感』というキーワードについては色々と誤解がある

決められた感度は何をしても増えないのは既成事実だ

それを半ば強引に引き上げるのだから色々な犠牲を伴う

この解像度を壊すのだから何ともったいないことか!

しかし その『犠牲』がどの程度なのかを知りたくなるのも自然だと思った

そして各方面の情報を集めて 一つの現像時間を導いた

これは以前にテストした「適正露出を見つける」からの経験値がとても大きい

それからメーカーや他の人が試みたデータを参考にしてみたのだ

その結果が以下の画像になる

*********************************************************************************

b0366473_18404494.jpg

ある 歴史的建造物を訪ねた

趣のある木造建築で 今は公民館として利用されている

重い鉛色をした厚い雲がおおう天気だったがそれが理想だった

出来るだけ露出値が厳しい状況下で試したかったからだ

公称感度はISO100

そして私がテストをした結果「ISO80 での撮影が理想」としていた

今回はISO200 への1段増感を試みた

b0366473_19290818.jpg


薄暗い館内に入ると2階へ続く階段がある

採光窓からの光だけが頼りだ

カメラはMAMIYA35Ⅲを使用している

解放で撮影すればハイライトが滲むことは重々承知している

しかしここはそれを利用して不思議な絵を作りたかった

窓の外に見える桜の木が独特のシルエットになった

すでにここだけ多重露出をしているかのような錯覚に陥る

b0366473_18403499.jpg

露出計の値通りならもっと明るくなるが その数字は1/8

ローキーにしたいなら1/30で大丈夫だ

+1の効果はここでも大きい



b0366473_18403244.jpg

今度は場所を移し 比較的新しい洋館を訪ねた

まずは外からの撮影

このフィルムは本当にすごいと思う

ハイライトとシャドウのバランスがある意味不自然にすら思える

とても現実的ではない

b0366473_18405075.jpg

実際の外壁は薄いピンク色をしている

外から窓の中にある照明器具にフォーカスを合わせて撮影してみる


b0366473_18402979.jpg

今度は館内にて撮影してみる

照明の点いていない部屋は窓からの光が鈍く しかし優しい雰囲気を作り出してくれる

こうした状況下では中間層からシャドウにかけて粒子が目立ち始めるものだが

増感による粒子が気になるほどではない

微粒子とは言えないまでも下手な微粒子フィルムよりはよほど良好だと思う

カーテンの質感が見事に再現されている

b0366473_18402584.jpg

試しに露出計通りのスローシャッターで撮影してみる

窓からの光は完全に飛ばしても良いと思った

ただレンズの特徴でもある滲みを少なくしたかったのでF4に設定

確かに窓は飛んだが それでも窓枠や桟は耐え残っている

このフィルムはzone14 までも再現できるフィルムだった


*********************************************************************************


今回も現像液はAdox Atomal49 を1+1 で使用している

一応は「純正」であるから期待はしていた

ただ増感による粒子の荒れも覚悟はしていた

しかし それは良い意味で想定の範囲を超えていた

つまり想像していたよりも影響が少なかったのだ

そして先述しているが 露出値を+1/3 にしている

例えば露出計の値が1/125 であれば1/100 というように


あとは季節が良くなり現像液温度を20℃に保つことが容易になったのも良い

水道水が概ねこの温度だからだ

これでこのフィルムでISO200 設定で撮影することにGO サインを出せる

もちろん増感はしないに越したことはない


また今回もMAMIYA35Ⅲの描写とこのフィルムの組み合わせが良いことも立証できた


MAMIYA-35Ⅲ
SEKOR 42mm F2
Adox Silvermax100 (1段増感)
Adox Atomal49 20℃ 1+1 12min. 30/30/5


















[PR]
by pianoartech312 | 2016-10-31 19:00 | 現像関連 | Comments(0)

Adox Atomal49 という現像液

b0366473_09481253.jpg

早速テストを敢行

しかし失敗をしてしまったと見える

それなりの曲線を描いてはいるが スタート時の濃度が高い

これは ある「賭け」をしてみた結果だった

今回は白いA4 のコピー用紙をテスト撮影しているのだが

前回とは違い 日差しが部屋の中にも差し込む状態だった

露出計とカメラのスポット測光での値が違っていたのだ

今回は露出計の値で撮影しているのだがカメラの測光値よりも2/3 ほどプラスだった

つまり「ややオーバー」ということだ

それが原因なのかは不明だが明らかにフィルムの感度が高くなってしまった

ただ許容範囲ではあると思っている

なので基準線と極端な違いはないが この微妙な差が後々大きな影響を与えるかもしれない(笑)

ただし 現像方法は正しかったと言える

今回は20℃ 1+3 17min. で現像している

b0366473_09482137.jpg

b0366473_09482417.jpg

今回はFOMAPAN400Action をテストしている

このフィルムは「微粒子」ではないがそれなりの写りをする

何度か使用したことがあり 黒とグレーが気に入っている

Kodak TRI-X400 に似た表現をするかなと感じている

ただ 今回のアトマル49現像液は『超微粒子』と謳われていて

シャープさよりも滑らかさ重視の現像液として勧められている

1枚目の画像ではハイライト部分がT-グレインタイプのフィルムに似ている感じもする

しかしグレーと黒はとてもよく締まっている

2枚目の画像はややアンダーになったが それでもフォーカスを合わせた中心部の葉の表面は滑らかだ

粒子も細かいと思えるが 実は色々な問題もある

『粒子』とはいえ こうしたモニター上の画像は「デジタルノイズ」も存在する

それがフィルム上にある『粒子』なのか『ノイズ』なのかの判断は一見難しい

印画紙にプリントして初めて「微粒子」なのか「粗い」のかが判断できるのだ

それは残念ながらこうしたネット上では正確に伝えることができないと私個人は思っている


テストには少々不満も残るが 現像液そのものには満足している

この現像液とSilvermax の組合せではどうなるのか?

またFOMA Retropan320 だとどうなるのか?

それらにも興味が湧いてきたが そうそうテストばかりしてはいられない

テストに消費するフィルムも決して安くはないからね

あとは実際の撮影で使用してみて検証してみたいと思っている










[PR]
by pianoartech312 | 2016-10-20 19:00 | 現像関連 | Comments(0)

b0366473_11412086.jpg
Rollei Retro400s は素晴らしい黒の締まりとシャープネスをもたらします



「自分だけの的確な現像データ」を得るために何をするか?

今回も以前に紹介したサイト「Silversalt」を参考に進めてみることにした


Step1・・・使用するフィルムの本当の感度を見つける

Step2・・・使用する現像液における本当の現像時間を見つける

Step3・・・現像時の適切な撹拌回数を見つける



<準備するもの>

・テストしたいフィルム

・カメラ(露出が正確なものでISO感度設定の幅が広いもの)

・レンズ(80mm 前後でできるだけ明るい開放値のもの)

・必要ならばNDフィルター

・標準反射板(グレーカード)

・メモ紙とA4サイズ程度の厚紙

・スキャナ(フラットベッド)


テストの方法についてはここで記すよりもサイトを参考頂いた方が早いのでリンクを貼ります




また合わせて以下のサイトも参考にしてもらうと より理解が深まると思います

**ただし、私はこの「ゾーンシステム」を含むこれらの「スケール」を理解するのに数日を要しました(笑)



ただこの中において我々ではできないことが一つあります

それは「フィルムの濃度を測定する」という部分です

これをサイトを運営する会社で測定してくれるサービスがあるのですが

いちいちお願いして それなりの時間を待たなくてはならないのが不便ですね

そこで精度に問題はあるかもしれませんが ある程度は信用できる方法があります

スキャナを使った濃度測定です

これも色々とサイトを探しているうちにたどり着いた方法なのですが

やはり考えることは皆同じということでしょうね


これもリンクを貼りますのでご参考にしてください




これから私もテスト開始です

このテストは まず「基準作り」です

使用するフィルムの基準が明確であり 濃淡のサンプルがあれば創作イメージを容易に現実化できるはず

例えば「少しコントラストが欲しい」「シャドウが欲しい」など現像時間と希釈などをコントロールできる


まずは現像液をR09 に絞ります

フィルムはSilvermax100 から始めることにします

どうなることか?私も楽しみです。。。












[PR]
by pianoartech312 | 2016-10-13 19:00 | 現像関連 | Comments(0)

b0366473_09194830.jpg

フィルムテストとは何だろう?

次なる疑問はこれだった

モノクロフィルムの場合は黒の濃淡で全てが決まる

「シャドウ」「グレー」「ハイライト」しかない

質感としては「粒子」も存在するが それはまた別の分野と言える

『モノクロフィルムの現像は究極の”化学反応”だ』と誰かが言った

本当にそう思う

銀粒子の並びで決まってしまう

だから面白い

以前 ロケハン時にはメモを携帯すると記したが そこに記されるデータは「撮影データ」だ

ならば「フィルムの現像データ」はどうするのだろう?

色々とサイトを参考にしながら模索して1つの答えにたどり着いた


「フィルムテスト」とは

「そのフィルムに最適の現像データを得る方法」を見つけることだ

もちろんそれは自分のイメージを的確に表現する画質であることが前提

そういうことで 撮影データとは別に「現像データ」を作り上げることにしようと思う


自分の中では好みの画質を得られるフィルムが数種類あると記したと思うが

私にとってのフィルムテストはそれらのみで十分だと思っている

1:Rollei Retro 400s

2:Adox Silvermax 100

3:FOMA PAN400 Action 及び 100 Classic


これだけだ


現像液に関しても同様で

1:R09 ONE SHOT

2:Adox Silvermax Develpper

3:Adox Atomal49

この3銘柄のみ


これらの組み合わせで 「そのフィルムに最適の現像データを得る方法」を見つけるのだ


具体的な作業は次回に・・・


<つづく>







[PR]
by pianoartech312 | 2016-10-12 19:00 | 現像関連 | Comments(0)

b0366473_08542655.jpg


そこで各メーカーが公表している「データシート」を参考にするのだが

これがイマイチよくわからない

そこで勉強することにした


細かいことは他のサイトに任せるとするが

特に重要なのは「特性曲線」であると考えている(上の写真)

この表の見方を説明すると本当に長くなるのでやめるが

本気で知りたい人がいたら下記のサイトを推奨する



このグラフでそのフィルムの特徴がわかるのだが それも「一般的には」である

特定の現像液でのデータしかないし どういう条件下で撮影したネガなのかもわからない

まして「公称感度」(ISO表記)と「実光感度」(EI)が違うことが殆どだ

さらに 現像液のデーターシートも合わせてみるとさらに組み合わせが複雑になる

そこから「自分の求めるイメージを表現する画質」を得るのは気の遠くなる作業が必要だ


でも私はそこに足を踏み入れた




以前 床屋で順番待ちをしている時に何気なくみた「こち亀」の単行本を読んで懐かしくなり

ついつい帰りに本屋で買ってしまった

ふと「これ100巻以上あるな。。。」と思った時には遅かった(笑)

「とんでもない作品に手をつけた。。。」

・・・まさにそんな感じだ(笑)



<つづく>



[PR]
by pianoartech312 | 2016-10-11 19:00 | 現像関連 | Comments(0)