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3回目の暗室作業のテーマは「フィルターワーク」

モノクロプリントにおいてはひと昔ならコントラストを印画紙で調整した

2号・3号・4号・・・などと大雑把ではあるがそれでコントラストの調整をしていた

ところが何時の頃からか印画紙は「多階調紙」となりフレキシブルになったのだ

それでコントラストはフィルターで細かく調整することが可能になった

可能になったのだが このフィルターワークが実に難しい

これが決まるまでにかなり印画紙を無駄にする人もいる

その違いはどのくらいのものなのか?

作例で見ていくが 残念ながらプリントをスキャンした画像ではその違いが明確ではないことをご了承頂きたい


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<作例1>

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この2枚の写真の違いがお分かりになるだろうか?

上がフィルター無しで下が2号フィルターを使用している

フィルターは0〜5号まで半段刻みである

基準は「2号」とされていて これを境に若い号数のフィルターではコントラストが低くなり

大きい号数のフィルターではコントラストが高くなる

全体的にはフィルター無しの方が黒っぽいが

フィルターを使用することで露光時間を変える必要が出てくる

それは撮影用のフィルターと同じこと


フィルターを使用したプリントは少々露光時間が不足していたと言える

それでもガス灯の黒や彼女の座るベンチの黒が締まっていることがお分かり頂けるかと思う



<作例2>


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これは2号フィルターを使用している

初めはフィルター無しで焼いて見たが髪が締まらなかった

なので2号フィルターを入れてみた


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これは3号フィルターを使用

モニター上では違いがよくわからないかもしれないが 実際は明確にわかる


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今度は2号フィルターを使用した状態で 撮影時に使用するソフトフィルターを重ねた

撮影する時に使用すればハイライトからシャドウへ滲むがプリント時は反対になる

なので不自然といえば不自然な滲みになるのだが どこかレトロ調になるのが面白い効果だ


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今度は反対に低コントラストになるフィルターを使用して見た

1号フィルターだ

「眠い」というか 幕末に取られた写真みたいになった


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このように 最後は「表現としての黒」を撮影者の意図によって決定するのだが

撮影時のイメージが明確でないとこのフィルターワークに戸惑う

ただ 正直なところは「フィルターは使わないに越したことはない」ということだ


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この写真はフィルターは使用していないし特別な焼き込みや覆い焼きをしたわけでもない

しかしネガも綺麗だったが 写真そのものがとても美しく仕上がった

ルーペでピントを確認した時にもネガが綺麗だったのが嬉しかった


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もちろんフィルターを使用することで写真が良くなったものもあった

上の2枚がそれで 上はフィルター無し・下は2.5号フィルターを使用した

再三記すが 実際はこんなに黒が潰れていない

特に下の写真は本当に黒が綺麗に出ているのだ

ここで見比べると上の方が「いい写真」になってしまうが実は違う

そして驚いたことにこのネガの粒子が一番綺麗だった

TRI-X400 と D-76 の組み合わせで処理されたネガだった



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最後の作例は「ハイキー調」での場面

上はフィルター無し

中は2号フィルター

下は1号フィルター

白い部屋・白いワンピースの女性・春の日差し

こんな場面だと意外と「眠い」画像の方がそれっぽく見えるかもしれない

でもここでも一番イメージだったのはフィルター無しのプリントだと確信した



いつも感じることだが やはり良いプリントには良いネガが第一だ

そして明確なイメージがあればプリント時の作業に迷うことはない

次回は細かい「焼き込み」や「覆い焼き」を駆使して全体的なコントラストをまとめてみたい


まだまだ 試してみたいことが沢山ある

暗室に入ると3時間がアッという間に経過する

それだけ集中しているのだろうし 面白いのだろうな。。。







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by pianoartech312 | 2016-12-18 19:00 | 現像関連 | Comments(0)

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11月に積雪が記録されたと大騒ぎになったこの日

私は足を濡らしてでも 楽しみで仕方のなかったそこへ出向いた

現像からプリントまで「手取り足取り」の講習会を受講したのだ

人生で最後にモノクロプリントを経験したのは高校1年生の時だから30年以上前のこと

あの時はモノクロフィルムに関しての知識は全くと言えるほど無く

ただ言われるままにやっていた

でも今は違う

目的も違う

だから楽しみだった


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とりあえず現像は今でもやっているので問題はなかったのだが

リールが普段使用しているものとは違ったので少々手こずったことと

あとは撹拌の時間とやり方が違っていた

「ご自分のやり方でやりますか?」

と言われたが違う方法も経験してみたかったので全てをここのやり方で通した

しかし それもまた新しい発見があって実に面白かった


現像が終わり水洗をして乾燥するのだが 専用の乾燥機があるのですぐに乾燥するし実に綺麗なネガができた

それからプリント作業に入ることになる


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まずはコンタクトシート(べた焼き)を作るためのテストプリントをする

どこに基準を置くかはプリントする人の好みやイメージが優先されるが

まずは基準を決めることから始まる

一般的な4・6・8秒で露光してシマシマのベタが出来上がる

引き伸ばし機の扱いはまだ記憶にあったが やはり目が悪く(特に老眼の影響)なったのがあり

本当に苦労した(笑)

露光した印画紙を現像液の中に浸し 画像が浮かび上がる瞬間はやはり感動する



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そのテストプリントから大体の時間を決定して全コマのコンタクトシートをプリントする

その中から今日は3カットを選んで本プリントすることになった

でも この段階でもかなり満足している(笑)


それから昼食を挟んで本プリントに入る

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ここでもテストプリントをするのだが 今度は4秒・8秒で露光

被写体の顔や服 背景のコントラストなどをイメージして露光時間を決定する

いざ露光

すぐに現像液に浸してみると・・・

そこで先生から色々とアドヴァイスが出る

焼き込み方(覆い焼きのススメ)やコントラスト調整のためのフィルター使用など

全体的な絵を見てバランスを整えるという感じか

理想的なグレーを出すというよりは1枚の作品としてのプリントにこだわる方だったが私も同意できる

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今度は被写体の服が黒なので焼き込みやコントラストに注意しながら露光してみる

もちろんテストプリントもしている

このプリントにはフィルターを重ねてコントラストを少しだけ強めに出した

最初のプリントは彼女の服が潰れてしまったし髪もはっきりしない

先生は背景をもっと飛ばした方がいいのでは?とアドヴァイスを下さった

それらを踏まえて2枚目のプリントが上の写真になったのだ


ここまでは先生が付きっ切りで指導してくださった

「じゃあ、3枚目は一人でやってごらん。15分でね。終わったら見せて」

と言われてアタフタ(笑)


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手順や扱いは少し慣れたものの やはり覆い焼きは難しかった

テストプリントの段階では彼女のコートに締まりがなく 地面の落ち葉も存在感が薄い

全体的なバランスが整い過ぎていて「ツマラナイ」写真になっていた

そこで手前側を焼き込み コートは覆い焼きをして 左サイドは少し露光を抑えた

現像液の中で画像を確認して 定着液で黒の締まりを確認していくうちに

だんだんと黒が強すぎることに焦りを覚えた(笑)

そこで今度は露光時間を0.5秒減らし 焼き込みも少し抑えた

コントラストを上げたくなかったし やはり柔らかいトーンにしたいからフィルターは無し


出来上がったプリントに「いいじゃん!」と思った

なんとか時間内に2枚のプリントをして その両方を先生にチェックしてもらう

ことの成り行きを説明しながら自分なりのイメージと それに基づく根拠でプリントしたことを述べる

すると先生はさらに色々と細かいところまでチェックを入れて下さった

技術的なことではなく 表現的なアドヴァイスだ

「これでも良いけど・・・ 〇〇した方が全体的に雰囲気が良くなると思うよ」

言われてみると「なるほど」と思う


「でも君の写真そのものは良いね。構図にしても女性の雰囲気にしても露出も良い」

お世辞かもしれないけど そう言われるとやはり嬉しかった

プリント界の重鎮だし 先生ご本人も写真家としてご活躍されている人だ


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今回はFOMA PAN400 をMAMIYA645 に135フィルムバックを装着して撮影した

現像液はD76

今までならこの組み合わせはもうしない

でも現像が上がったネガを見て『綺麗だな』とまず思った

実際にプリントして粒子が大きいことも想定内だったのだが

PC でスキャンした粒子とは全く違うことがわかる

プリントした粒子は大きくても「綺麗」に見える

それが「味」になるのだ

少々 黒が潰れかけたが

もし私が今 取り組んでいる現像液やフィルムで現像されたネガならどうなるか?

そう思うと楽しみが無限に広がった!


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ちなみに今まで通りにフィルムを直接スキャンした画像が以下のもの

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プリントした写真も そのままスキャナに乗せてスキャンしているので本当の質感は伝わっていない

でもフィルムをスキャンしたものとは明らかに違うことがお分かり頂けると思う


やはりプリントをしないことには「写真撮影」は終わらない

まずは「慣れる」から始まったが これからは月に1度は通ってさらに表現を広げたいと思った

現像を教えてくれたアシスタントの方とは本当にじっくりと色々な話ができて面白かった

今日は私一人だけだったので先生ともお昼をご一緒させてもらえたし貴重な体験ができた


今まではプリントした時のイメージが無かった状態で撮影をしていた

これからは この工程までも含めた撮影ができるようになるのではないかと楽しみになった


そして何時かは 私が憧れる木ノ下晃のステージ写真に近づけるモノクロプリントを焼いてみたい


今回プリントしたものは 彼女に差し上げるつもりだが

失敗した一枚は部屋に飾っておこうと思う

いつの日か それを見てフフッと笑えることができれば良いなぁと思う。。。












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by pianoartech312 | 2016-11-25 19:00 | 現像関連 | Comments(0)

新兵器の導入(現像編)

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おそらく今年最後の『新兵器』だと思う(笑)

テストしたい現像液のラストはこれになる

Adox Silvermax Developer

シルバーマックス専用の現像液だ

何を持ってしても『純正』『専用』の右に出るものはないと思う

やはり「それ用」に設計されたものには無理や無駄がない

そして同時にフィルムも5本を追加注文した

今回は「お試し」の意味合いもあり100ml の小ボトルにしてみた

それでもフィルム10本分を現像するだけの量がある

11月は女性を撮影する機会を多く設けている

それにはこのフィルムは欠かせない

もちろん場合によってはR09 やAtomal49 の使用もあり得るしフィルムも同様


さて この純正の組み合わせでどんな絵が出てくるのか?

今から楽しみでならない




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by pianoartech312 | 2016-11-01 19:00 | 現像関連 | Comments(0)

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新年度に変わり これまでに色々なテストを繰り返してきた

それは如何に理想のモノクローム写真を撮影・現像して仕上げるか?が大きな課題だからだ

その中で私は一つの理想的なフィルムを見つけることができた

Adox Silvermax100

これは実に深い趣と シャドウ・ハイライトの再現 微粒子 シャープネス

どれを取っても理想だった

ただひとつの難点は『ISO100』であること

加えるならば『120 サイズが存在しない』ことだ

ISOに関しては技術的な問題があるらしい

古典的キュービック粒子構造のフィルムにおいては解像度105Lp/mm という驚異的な数字が出るのは

このSilvermax100 と同じくAodx CHS100Ⅱ しか存在しない

(**他の古典的なキュービック粒子構造のFP4+、RPX 100、Plus-X、Fompapan 100、Kentmere 100、APX100 Newといったフィルムは、解像度70-80Lp/mm)

その数字を犠牲にしたくないのか ISO400 などは存在していないのだ


ならば増感はできないのだろうか?

もちろん増感できないことはない

ただこの『増感』というキーワードについては色々と誤解がある

決められた感度は何をしても増えないのは既成事実だ

それを半ば強引に引き上げるのだから色々な犠牲を伴う

この解像度を壊すのだから何ともったいないことか!

しかし その『犠牲』がどの程度なのかを知りたくなるのも自然だと思った

そして各方面の情報を集めて 一つの現像時間を導いた

これは以前にテストした「適正露出を見つける」からの経験値がとても大きい

それからメーカーや他の人が試みたデータを参考にしてみたのだ

その結果が以下の画像になる

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ある 歴史的建造物を訪ねた

趣のある木造建築で 今は公民館として利用されている

重い鉛色をした厚い雲がおおう天気だったがそれが理想だった

出来るだけ露出値が厳しい状況下で試したかったからだ

公称感度はISO100

そして私がテストをした結果「ISO80 での撮影が理想」としていた

今回はISO200 への1段増感を試みた

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薄暗い館内に入ると2階へ続く階段がある

採光窓からの光だけが頼りだ

カメラはMAMIYA35Ⅲを使用している

解放で撮影すればハイライトが滲むことは重々承知している

しかしここはそれを利用して不思議な絵を作りたかった

窓の外に見える桜の木が独特のシルエットになった

すでにここだけ多重露出をしているかのような錯覚に陥る

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露出計の値通りならもっと明るくなるが その数字は1/8

ローキーにしたいなら1/30で大丈夫だ

+1の効果はここでも大きい



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今度は場所を移し 比較的新しい洋館を訪ねた

まずは外からの撮影

このフィルムは本当にすごいと思う

ハイライトとシャドウのバランスがある意味不自然にすら思える

とても現実的ではない

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実際の外壁は薄いピンク色をしている

外から窓の中にある照明器具にフォーカスを合わせて撮影してみる


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今度は館内にて撮影してみる

照明の点いていない部屋は窓からの光が鈍く しかし優しい雰囲気を作り出してくれる

こうした状況下では中間層からシャドウにかけて粒子が目立ち始めるものだが

増感による粒子が気になるほどではない

微粒子とは言えないまでも下手な微粒子フィルムよりはよほど良好だと思う

カーテンの質感が見事に再現されている

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試しに露出計通りのスローシャッターで撮影してみる

窓からの光は完全に飛ばしても良いと思った

ただレンズの特徴でもある滲みを少なくしたかったのでF4に設定

確かに窓は飛んだが それでも窓枠や桟は耐え残っている

このフィルムはzone14 までも再現できるフィルムだった


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今回も現像液はAdox Atomal49 を1+1 で使用している

一応は「純正」であるから期待はしていた

ただ増感による粒子の荒れも覚悟はしていた

しかし それは良い意味で想定の範囲を超えていた

つまり想像していたよりも影響が少なかったのだ

そして先述しているが 露出値を+1/3 にしている

例えば露出計の値が1/125 であれば1/100 というように


あとは季節が良くなり現像液温度を20℃に保つことが容易になったのも良い

水道水が概ねこの温度だからだ

これでこのフィルムでISO200 設定で撮影することにGO サインを出せる

もちろん増感はしないに越したことはない


また今回もMAMIYA35Ⅲの描写とこのフィルムの組み合わせが良いことも立証できた


MAMIYA-35Ⅲ
SEKOR 42mm F2
Adox Silvermax100 (1段増感)
Adox Atomal49 20℃ 1+1 12min. 30/30/5


















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by pianoartech312 | 2016-10-31 19:00 | 現像関連 | Comments(0)

Adox Atomal49 という現像液

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早速テストを敢行

しかし失敗をしてしまったと見える

それなりの曲線を描いてはいるが スタート時の濃度が高い

これは ある「賭け」をしてみた結果だった

今回は白いA4 のコピー用紙をテスト撮影しているのだが

前回とは違い 日差しが部屋の中にも差し込む状態だった

露出計とカメラのスポット測光での値が違っていたのだ

今回は露出計の値で撮影しているのだがカメラの測光値よりも2/3 ほどプラスだった

つまり「ややオーバー」ということだ

それが原因なのかは不明だが明らかにフィルムの感度が高くなってしまった

ただ許容範囲ではあると思っている

なので基準線と極端な違いはないが この微妙な差が後々大きな影響を与えるかもしれない(笑)

ただし 現像方法は正しかったと言える

今回は20℃ 1+3 17min. で現像している

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今回はFOMAPAN400Action をテストしている

このフィルムは「微粒子」ではないがそれなりの写りをする

何度か使用したことがあり 黒とグレーが気に入っている

Kodak TRI-X400 に似た表現をするかなと感じている

ただ 今回のアトマル49現像液は『超微粒子』と謳われていて

シャープさよりも滑らかさ重視の現像液として勧められている

1枚目の画像ではハイライト部分がT-グレインタイプのフィルムに似ている感じもする

しかしグレーと黒はとてもよく締まっている

2枚目の画像はややアンダーになったが それでもフォーカスを合わせた中心部の葉の表面は滑らかだ

粒子も細かいと思えるが 実は色々な問題もある

『粒子』とはいえ こうしたモニター上の画像は「デジタルノイズ」も存在する

それがフィルム上にある『粒子』なのか『ノイズ』なのかの判断は一見難しい

印画紙にプリントして初めて「微粒子」なのか「粗い」のかが判断できるのだ

それは残念ながらこうしたネット上では正確に伝えることができないと私個人は思っている


テストには少々不満も残るが 現像液そのものには満足している

この現像液とSilvermax の組合せではどうなるのか?

またFOMA Retropan320 だとどうなるのか?

それらにも興味が湧いてきたが そうそうテストばかりしてはいられない

テストに消費するフィルムも決して安くはないからね

あとは実際の撮影で使用してみて検証してみたいと思っている










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by pianoartech312 | 2016-10-20 19:00 | 現像関連 | Comments(0)

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Rollei Retro400s は素晴らしい黒の締まりとシャープネスをもたらします



「自分だけの的確な現像データ」を得るために何をするか?

今回も以前に紹介したサイト「Silversalt」を参考に進めてみることにした


Step1・・・使用するフィルムの本当の感度を見つける

Step2・・・使用する現像液における本当の現像時間を見つける

Step3・・・現像時の適切な撹拌回数を見つける



<準備するもの>

・テストしたいフィルム

・カメラ(露出が正確なものでISO感度設定の幅が広いもの)

・レンズ(80mm 前後でできるだけ明るい開放値のもの)

・必要ならばNDフィルター

・標準反射板(グレーカード)

・メモ紙とA4サイズ程度の厚紙

・スキャナ(フラットベッド)


テストの方法についてはここで記すよりもサイトを参考頂いた方が早いのでリンクを貼ります




また合わせて以下のサイトも参考にしてもらうと より理解が深まると思います

**ただし、私はこの「ゾーンシステム」を含むこれらの「スケール」を理解するのに数日を要しました(笑)



ただこの中において我々ではできないことが一つあります

それは「フィルムの濃度を測定する」という部分です

これをサイトを運営する会社で測定してくれるサービスがあるのですが

いちいちお願いして それなりの時間を待たなくてはならないのが不便ですね

そこで精度に問題はあるかもしれませんが ある程度は信用できる方法があります

スキャナを使った濃度測定です

これも色々とサイトを探しているうちにたどり着いた方法なのですが

やはり考えることは皆同じということでしょうね


これもリンクを貼りますのでご参考にしてください




これから私もテスト開始です

このテストは まず「基準作り」です

使用するフィルムの基準が明確であり 濃淡のサンプルがあれば創作イメージを容易に現実化できるはず

例えば「少しコントラストが欲しい」「シャドウが欲しい」など現像時間と希釈などをコントロールできる


まずは現像液をR09 に絞ります

フィルムはSilvermax100 から始めることにします

どうなることか?私も楽しみです。。。












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by pianoartech312 | 2016-10-13 19:00 | 現像関連 | Comments(0)

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フィルムテストとは何だろう?

次なる疑問はこれだった

モノクロフィルムの場合は黒の濃淡で全てが決まる

「シャドウ」「グレー」「ハイライト」しかない

質感としては「粒子」も存在するが それはまた別の分野と言える

『モノクロフィルムの現像は究極の”化学反応”だ』と誰かが言った

本当にそう思う

銀粒子の並びで決まってしまう

だから面白い

以前 ロケハン時にはメモを携帯すると記したが そこに記されるデータは「撮影データ」だ

ならば「フィルムの現像データ」はどうするのだろう?

色々とサイトを参考にしながら模索して1つの答えにたどり着いた


「フィルムテスト」とは

「そのフィルムに最適の現像データを得る方法」を見つけることだ

もちろんそれは自分のイメージを的確に表現する画質であることが前提

そういうことで 撮影データとは別に「現像データ」を作り上げることにしようと思う


自分の中では好みの画質を得られるフィルムが数種類あると記したと思うが

私にとってのフィルムテストはそれらのみで十分だと思っている

1:Rollei Retro 400s

2:Adox Silvermax 100

3:FOMA PAN400 Action 及び 100 Classic


これだけだ


現像液に関しても同様で

1:R09 ONE SHOT

2:Adox Silvermax Develpper

3:Adox Atomal49

この3銘柄のみ


これらの組み合わせで 「そのフィルムに最適の現像データを得る方法」を見つけるのだ


具体的な作業は次回に・・・


<つづく>







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by pianoartech312 | 2016-10-12 19:00 | 現像関連 | Comments(0)

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そこで各メーカーが公表している「データシート」を参考にするのだが

これがイマイチよくわからない

そこで勉強することにした


細かいことは他のサイトに任せるとするが

特に重要なのは「特性曲線」であると考えている(上の写真)

この表の見方を説明すると本当に長くなるのでやめるが

本気で知りたい人がいたら下記のサイトを推奨する



このグラフでそのフィルムの特徴がわかるのだが それも「一般的には」である

特定の現像液でのデータしかないし どういう条件下で撮影したネガなのかもわからない

まして「公称感度」(ISO表記)と「実光感度」(EI)が違うことが殆どだ

さらに 現像液のデーターシートも合わせてみるとさらに組み合わせが複雑になる

そこから「自分の求めるイメージを表現する画質」を得るのは気の遠くなる作業が必要だ


でも私はそこに足を踏み入れた




以前 床屋で順番待ちをしている時に何気なくみた「こち亀」の単行本を読んで懐かしくなり

ついつい帰りに本屋で買ってしまった

ふと「これ100巻以上あるな。。。」と思った時には遅かった(笑)

「とんでもない作品に手をつけた。。。」

・・・まさにそんな感じだ(笑)



<つづく>



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by pianoartech312 | 2016-10-11 19:00 | 現像関連 | Comments(0)

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前回「やばい領域」と記したが それは一体?

順を追って記していくことにする

私はどんなことにも「疑問」を持つと「解明」したくなる

それはとても大切なことであると思うし

ここ数年のノーベル賞受賞者の考え方も同じであると確認している

モノクロフィルムを使用するにあたり それぞれの特性と現像液との組み合わせを検証してきた

しかし それらは同じ条件下で撮影されたものではなく「ある程度の違い」しか分かっていない

大切なのは「自分が求めるイメージにマッチした画質」を求めることにある

全てのフィルムと現像液を分析する必要など全くない

そこで「自分が求めるイメージにマッチした画質」とはどんなものなのだろう?

そんな疑問がわいた

「自分が求めるイメージ」は年々変化すると言っても良い

しかし「傾向」は確実にある

それを踏まえた上で ここ数年はモノクロフィルムの選択を慎重に行ったつもりだ

その結果として数種類の銘柄がピックアップされた


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フィルムが決まればテストをする

その時に持ち歩くのが露出計と写真にある「メモ」だ

とにかく徹底的に「メモを取る」ことにしている

現像したねがと照らし合わせPCで正書して保存する

もちろんロケーションにおけるデータという意味合いもあるが まずはフィルムデータとしてのデータだ

しかしそれも限界がある

だからもっと突っ込んだ検証が必要になった



<つづく>




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by pianoartech312 | 2016-10-10 19:00 | 現像関連 | Comments(0)

自家現像のススメ(2)

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前回は定着液について記したが 現像の仕上がりを左右する一番の要因は現像液であることは間違いない

現像液については使用したフィルムによっても相性もあるし

また撮影者のイメージに近い表現を手助けしてくれる現像液を探すのも楽しみの一つだ

私は過去に多くの現像液をテストしている

しかし今の段階においては『R09 One Shot 』(ロジナール)現像液がベストとしている

この一年と半年くらいはこれしか使っていない

・非常に良好なシャープネス

・微粒子ではないが粒子が綺麗に揃う

・フィルムスピードに忠実

・ワンショット現像液なので無駄がない

などのメリット(特徴)があります

もちろん『柔らかさが欲しい』『黒の締まりよりもハイライトの表現』などの目的があれば

フィルムとの組み合わせによって現像液も変えるべきだとは思います

ちなみに私が勉強するにあたりお世話になっているサイト「SILVER SALT」では

アドックス FX-39

ローライ スーパグレイン

アドックス アトマル49

をビギナーズに勧める3つの現像液として指定しています


もし少しでも興味が出てきたというのであれば是非参考にしてみてください

とても丁寧に解説されていますよ

また こちらも私がお世話になっているサイト「東京オルタナ写真部」においては以下の様に紹介されています。


超現実的なまでに克明な質感描写!まさにロジナールの画!
この作品を見れば誰にでもわかることだと思いますが、もう一度言っときますね。

銀塩白黒写真のトーンを決めるのはフィルム現像です

ロジナールの最大の特徴は何と言っても高いシャープネス。最もシャープな現像液の1つです。
いや全ての現像液の中でいちばんシャープ…と言ってもいいかもしれない。それくらいシャープ。

これはロジナールには、銀粒子を溶かして画をボケされる薬品が入っていないからです。そんなダメな薬品が入っている現像液があるのかと思うかもしれませんが、多くの現像液には入っています。

もちろんそれはそれで良い働きをするからなのですが。ともあれロジナールが作る銀粒子は、とてもきれいでクリアな形をしています。

そしてロジナールのもう一つの特徴は美しいグラデーション。
このグラデーションと高いシャープネスのせいで、キラキラとした印象の画を作ることができます。

また高希釈や低温度で現像できるのも大きな特徴です。希釈率、温度、現像時間を調整することで、様々な作画効果が得られます

ただ、ロジナールはなめらかな表現はやや苦手です。粒子はくっきりしているので、ぜんぜん微粒子じゃないですよ!

なめらかな表現が欲しい時はシュプールHRXなどの微粒子現像液を使うことをおすすめします。
1930年代に35mmフィルムなどの「小型」フィルムが登場し、ロジナールの人気はいったん下火になります。
それは初期の35mmフィルムは粒状性が悪く、ロジナールで現像すると画質が悪くなったからです。

しかしフィルムが改良されるに従い、ロジナール人気は復活してきました。
現代的な設計の白黒フィルムとロジナールの組み合わせは素晴らしいものがあります。』


なんとなく「これ、すごいんだなぁ。。。」と思いませんか?(笑)












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by pianoartech312 | 2016-10-08 19:00 | 現像関連 | Comments(0)