<   2016年 11月 ( 31 )   > この月の画像一覧

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早速 ポートレイト撮影

先日のヤフオクで落札したカメラと モノクロフィルム撮影では初めて使うSEKOR50mm F2

どんな画像が出てくるかと楽しみだった

予報ほど晴れることがなく 曇り時々晴れ程度ではあったが明るさは十分だった

フィルムはRollei Retro400s

現像液はAdox Atomal49という最近の「鉄板」な組み合わせ

その結果はご覧の通り

とても満足している

やはりSEKOR の描写は裏切らない

F2 という開放絞り値は現代なら「暗い」部類だと思う

しかし昭和30年代のカメラをメインに使用している私からすれば間違いなく「明るい」レンズだ

確かにF1.8 もあるが その「0.2」の違いは無いと思っている

被写体までの距離が近いので一絞りしてF2.8 にしているが それでも浅い

現像液の効果も大きい

ピンで合わせているフォーカス部分は非常に滑らかでイイ

R09 での現像も考えたが プリントするときの粒子を少なくしたかった


しかし時間を追うごとにカメラの調子が悪くなってきた

巻き上げがガクガクとし始め シャッターも心もとない

騙し騙し使っていたが フィルム一本を使い終えたと同時に全くシャッターがおりなくなった

「あぁ、やっぱりダメか。。。」

そう思いながらも帰宅してから分解してみると原因が判明した

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巻き上げてチャージする際に印をしている部分が動いてセットされるのだが全く動かない

細いドライバーの先で動かすとすぐに戻ったので「油ぎれ」であると判断

KURE556 を数滴たらして馴染ませると軽快に動くようになった

古いカメラにはよくあることで レンジファインダーカメラで学んだことだ

何もなければ後一本 フィルムを使って撮影したかったのに。。。


この他にもTakumar 135mm F3.5 プリセットレンズでも撮影している

これはこれで素晴らしい画像を結んでくれた

古い町並み・古いカメラ・古いレンズ・Retro と呼ばれるフィルムで撮影するとそのままの描写になった

久しぶりに興奮した・・・




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by pianoartech312 | 2016-11-30 19:00 | アイテム | Comments(0)

L'eternel Retour(3)

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「ここは本当に綺麗なよな。。。」

「でもあの日はお天気だったからこの並木が輝いていたわ」

「でもこんな曇り空だと返って鮮やかな色が映えるものだよ」

「そう言われるとそう見えるわね」


2年前にここで彼女を撮影した

彼女がたまたま通りかかった時に綺麗だと思っていたらしい

「怜さんがきっと気にいると思うわ」

そう行って彼女は私をここに連れて来たのだ

確かに綺麗だった

その日は本当に快晴で暖かかった

この並木は薄暗く鬱蒼としているのだが 日光が黄金色に染まったメタセコイヤを透過して

実に不思議な色空間が出来上がっていたのだ


あの日と同じように彼女を道の真ん中に立たせた

車通りのほとんどないこの道のはるか向こうまで並木が続く

何カットか撮り終えると彼女が私に近づいて来た

「もー限界!寒い寒い。どこかでコーヒーでも飲みましょう」

「今日はよく『もった』よね。少し見直した」

私は笑った


まだ午後2時だというのに本当に薄暗い

そして時間の経過とともに足元からしんしんと冷え込んで来た

「じゃあ、いつか行ったコーヒーショップにでも?」

「そうしましょう♪」

彼女は急いで車に乗り込みエンジンをかけるとヒーターを入れた






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by pianoartech312 | 2016-11-29 19:00 | Portrait | Comments(0)

L'eternel Retour(2)

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「初めてここで怜さんに撮ってもらった時、随分と怒られたわ」

「そうだね。そう思うと君はだいぶ素直になったよ」

私は笑った

4年前に初めて彼女をここで撮影した時に 無駄な動きやポーズが多すぎると少々声を荒げてしまったのだ

普段なら仕事でもない限り 女性にそうした対応はしないし 今もしていないが

この時ばかりは流石の私もそうしてしまった

彼女は彼女なりに一生懸命だったのかもしれないが

それが私には「お遊び」に見えたからだ

その日は撮影後にも色々と議論したのだが 彼女は納得できていない様子だった

しかし後日改めて編集を終えた画像を送るとすぐに彼女からメッセージが届いた

「私が今まで感じたことのない、見たことのない綺麗な自分がそこにいて涙が出るほど嬉しかった・・・」

きっと私のイメージしていることを身をもって汲んでくれたのだと思う

そうした自分の姿を見て私の思う彼女のイメージを無視していたのかもしれないと謝ってもいた


それからは彼女から撮影依頼をもらうことが頻繁にあり

以後はほぼ月一回のペースで撮影していたかもしれない

そうしてお互いの理解が進んだのだと思う


「もうスカートの裾をもってポーズすることはしないの?」

「さすがに、もう今の私にはできないわ。だから今日はスーツを着ているんじゃない」

「そうか・・・」

「だから、今日は『仕事のできそうな女』を表現してよね」

「ふーん・・・」

「なにそれ?」

「いや、別に。。ただ・・・」

「ただ?」

「やっぱりショートカットの君は綺麗だなって思って見ていた」

「・・・バカ」

そう言って微笑むと彼女はそのまま振り向いて私が指示した立ち位置まで歩いて行った

そんな姿を『また大人になたんだなぁ。。。』と見つめていた




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by pianoartech312 | 2016-11-28 19:00 | Portrait | Comments(0)

L'eternel Retour

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「怜さん好みのショートカットにしたの。だから写真撮ってくれない?」

「へぇ。それはイイね。楽しみだ」

しばらく音沙汰のなかった彼女からの連絡に「ショートカット」と記されたいたから驚いた

以前から彼女には「ショートにしてみたら?」と再三アドバイスをしていたのだが頑なに断っていたからだ

「それと・・・ 撮影はもう今回で最後になるかと思います」

そうも付け加えられていた

彼女からそう言われて複雑な心境にもなった

なぜなら私の中では すでに彼女を撮影することは無いと決めていたからだ

昨年の11月に彼女を撮影した際に「これで最後にしてくれ」と頼んだのは私の方だったから

もちろん「撮影をしない」というだけで 金輪際 連絡も取らないということでは無い

普通にお茶したり食事したりすることには何ら抵抗はない

それをわかっていながら「最後になるかも」と記した彼女の心境がよく理解できなかったのだ

「待ち合わせ場所で怜さんは私を見つけて、きっと『ドキッ!』とするわよ」

「へぇ、それは楽しみだ♪」

彼女は相変わらずだ

なんだかんだで丸4年が過ぎた

普通にしていれば5年目になるところだ


当日は本当に寒い曇り空だった

寒さが苦手な彼女には酷な1日になるだろうなと思った

私は待っている間 スマホの画面に見入っていた

待ち合わせ場所に彼女が現れたのだが彼女は私の方に歩み寄って来ない

「怜さ〜ん!」

どこからともなく私を呼ぶ声がしたので その方を向くと彼女が車の中で手を振っている

今日は彼女が車で迎えに来てくれた

私は彼女の車に歩み寄りきつい口調で言った

「何で降りて来ないんだよ!」

「だって、寒いんだもん♪」

私は助手席に座りシートベルトを締めた

「どぉ?ドキッとした?」

「ふん、するか!」

「ひっど〜い!・・・ホントは照れてるのよね?」

彼女が微笑む

照れてはいない

車から降りて来ない彼女に本気でムカついたのだ

でも確かにショートカットの彼女は悪くない

綺麗に揃えられた襟足から覗く首筋は色気がある

ちょっと楽しみになった・・・




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by pianoartech312 | 2016-11-27 19:00 | Portrait | Comments(0)

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またカメラを買った(笑)

以前に『今年最後の新兵器』と記したものの

それ以後も新兵器の導入は続いた

今回もフィルムカメラだが珍しくフォーカルプレーンの一眼レフ

しかも「新しい」部類(笑)

RICHO XR1000s

日本においてはイマイチ メジャーにならなかったカメラだ

あの「サンキュッパ」で大ブレークしたXR500 の陰に埋もれてしまったからだ


今回 購入の動機は とにかくKマウントのカメラが欲しかった

なので極端に言えばカメラは何でもよかった

本当はPENTAX K2 が欲しかったのだが

ヤフオクで適当にポチしたらこれが先に落ちてしまった

なぜ「Kマウント」なのか?

それは写真にも付いているMAMIYA SEKOR 50mm F2 を使いたかったから

これはM42マウントなのでアダプターを介せばKマウントで使用できる

お気に入りのレンジファインダーカメラ・MAMIYA-35Ⅲ の描写に惚れ込んでしまった

あのカメラのレンズと全く同じレンズ構成とF値のこのレンズはどうなのだろう?

そんな単純な疑問があり 是非とも使ってみたくなったのだ

そもそもこのレンズはデジイチ用に 3年前に購入していた

でもモノクロフィルムでの撮影経験が無い・・・というかできなかったので

そんな意味もあって今回のカメラ購入に至ったのだ

送料込みで2,000円

実験として使うには安い金額だし

外見やその他諸々のことについても全く問題のないカメラだった

もちろん経年による劣化はあるが

幸いにもモルトも問題なく ファインダーやミラーの腐食もない

ただやはりファインダーそのものは暗いが それも時代だ

シャッター音が非常に懐かしい

私のカメラ人生で初めての「縦走り」シャッターなのだ

なので少々金属音が大きいが それもまた時代を感じて良いものだ

また この他にもTAKMAR 135mm F3.5 プリセットレンズが使える

それもまた楽しみなのだ

デジカメと違って銀塩カメラは 本体の違いによる画質の影響は全くない

全てはレンズで決まる

だからカメラはきちんと動けば何でも良いのだ

さて 次回のポートレイト撮影から早速稼働してもらうことにする

それもまた楽しみだ。。。




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by pianoartech312 | 2016-11-26 19:00 | アイテム | Comments(0)

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11月に積雪が記録されたと大騒ぎになったこの日

私は足を濡らしてでも 楽しみで仕方のなかったそこへ出向いた

現像からプリントまで「手取り足取り」の講習会を受講したのだ

人生で最後にモノクロプリントを経験したのは高校1年生の時だから30年以上前のこと

あの時はモノクロフィルムに関しての知識は全くと言えるほど無く

ただ言われるままにやっていた

でも今は違う

目的も違う

だから楽しみだった


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とりあえず現像は今でもやっているので問題はなかったのだが

リールが普段使用しているものとは違ったので少々手こずったことと

あとは撹拌の時間とやり方が違っていた

「ご自分のやり方でやりますか?」

と言われたが違う方法も経験してみたかったので全てをここのやり方で通した

しかし それもまた新しい発見があって実に面白かった


現像が終わり水洗をして乾燥するのだが 専用の乾燥機があるのですぐに乾燥するし実に綺麗なネガができた

それからプリント作業に入ることになる


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まずはコンタクトシート(べた焼き)を作るためのテストプリントをする

どこに基準を置くかはプリントする人の好みやイメージが優先されるが

まずは基準を決めることから始まる

一般的な4・6・8秒で露光してシマシマのベタが出来上がる

引き伸ばし機の扱いはまだ記憶にあったが やはり目が悪く(特に老眼の影響)なったのがあり

本当に苦労した(笑)

露光した印画紙を現像液の中に浸し 画像が浮かび上がる瞬間はやはり感動する



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そのテストプリントから大体の時間を決定して全コマのコンタクトシートをプリントする

その中から今日は3カットを選んで本プリントすることになった

でも この段階でもかなり満足している(笑)


それから昼食を挟んで本プリントに入る

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ここでもテストプリントをするのだが 今度は4秒・8秒で露光

被写体の顔や服 背景のコントラストなどをイメージして露光時間を決定する

いざ露光

すぐに現像液に浸してみると・・・

そこで先生から色々とアドヴァイスが出る

焼き込み方(覆い焼きのススメ)やコントラスト調整のためのフィルター使用など

全体的な絵を見てバランスを整えるという感じか

理想的なグレーを出すというよりは1枚の作品としてのプリントにこだわる方だったが私も同意できる

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今度は被写体の服が黒なので焼き込みやコントラストに注意しながら露光してみる

もちろんテストプリントもしている

このプリントにはフィルターを重ねてコントラストを少しだけ強めに出した

最初のプリントは彼女の服が潰れてしまったし髪もはっきりしない

先生は背景をもっと飛ばした方がいいのでは?とアドヴァイスを下さった

それらを踏まえて2枚目のプリントが上の写真になったのだ


ここまでは先生が付きっ切りで指導してくださった

「じゃあ、3枚目は一人でやってごらん。15分でね。終わったら見せて」

と言われてアタフタ(笑)


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手順や扱いは少し慣れたものの やはり覆い焼きは難しかった

テストプリントの段階では彼女のコートに締まりがなく 地面の落ち葉も存在感が薄い

全体的なバランスが整い過ぎていて「ツマラナイ」写真になっていた

そこで手前側を焼き込み コートは覆い焼きをして 左サイドは少し露光を抑えた

現像液の中で画像を確認して 定着液で黒の締まりを確認していくうちに

だんだんと黒が強すぎることに焦りを覚えた(笑)

そこで今度は露光時間を0.5秒減らし 焼き込みも少し抑えた

コントラストを上げたくなかったし やはり柔らかいトーンにしたいからフィルターは無し


出来上がったプリントに「いいじゃん!」と思った

なんとか時間内に2枚のプリントをして その両方を先生にチェックしてもらう

ことの成り行きを説明しながら自分なりのイメージと それに基づく根拠でプリントしたことを述べる

すると先生はさらに色々と細かいところまでチェックを入れて下さった

技術的なことではなく 表現的なアドヴァイスだ

「これでも良いけど・・・ 〇〇した方が全体的に雰囲気が良くなると思うよ」

言われてみると「なるほど」と思う


「でも君の写真そのものは良いね。構図にしても女性の雰囲気にしても露出も良い」

お世辞かもしれないけど そう言われるとやはり嬉しかった

プリント界の重鎮だし 先生ご本人も写真家としてご活躍されている人だ


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今回はFOMA PAN400 をMAMIYA645 に135フィルムバックを装着して撮影した

現像液はD76

今までならこの組み合わせはもうしない

でも現像が上がったネガを見て『綺麗だな』とまず思った

実際にプリントして粒子が大きいことも想定内だったのだが

PC でスキャンした粒子とは全く違うことがわかる

プリントした粒子は大きくても「綺麗」に見える

それが「味」になるのだ

少々 黒が潰れかけたが

もし私が今 取り組んでいる現像液やフィルムで現像されたネガならどうなるか?

そう思うと楽しみが無限に広がった!


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ちなみに今まで通りにフィルムを直接スキャンした画像が以下のもの

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プリントした写真も そのままスキャナに乗せてスキャンしているので本当の質感は伝わっていない

でもフィルムをスキャンしたものとは明らかに違うことがお分かり頂けると思う


やはりプリントをしないことには「写真撮影」は終わらない

まずは「慣れる」から始まったが これからは月に1度は通ってさらに表現を広げたいと思った

現像を教えてくれたアシスタントの方とは本当にじっくりと色々な話ができて面白かった

今日は私一人だけだったので先生ともお昼をご一緒させてもらえたし貴重な体験ができた


今まではプリントした時のイメージが無かった状態で撮影をしていた

これからは この工程までも含めた撮影ができるようになるのではないかと楽しみになった


そして何時かは 私が憧れる木ノ下晃のステージ写真に近づけるモノクロプリントを焼いてみたい


今回プリントしたものは 彼女に差し上げるつもりだが

失敗した一枚は部屋に飾っておこうと思う

いつの日か それを見てフフッと笑えることができれば良いなぁと思う。。。












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by pianoartech312 | 2016-11-25 19:00 | 現像関連 | Comments(0)

ひとり旅

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テストモデルを連れてテスト撮影に出かけた

この客車は以前にも女性を撮影しているのだが

公園の改装に伴い設置場所が移動されてしまった

以前の場所は直陽がわずかに差し込む程度だったので時間を見はからう必要があった

しかし移動されたこの場所は遮るものがない

想定外の明るさに用意したISO400 のフィルムで1/500 までしかないカメラでは

事実上 撮影が困難な状況にあることが判明

かなり絞り込まないと顔が飛んでしまう

もちろんNDフィルターなどで調節は可能だが

今回のOLYMPUS-35 は市販のフィルター径が無く難しい

おそらく1/2000 でも十分な露出値になるかどうか?

ISO100ならば撮影は十分に可能だともわかった

反対側に座ってもらうと窓の外の景色が悪い

以前に比べて車内も明るく イメージが変わった

ただ今の時期ならば午後2時頃になるといい感じで車内に斜光が入り込むと思う

今回はそれを確認できなかったが空の広さから見てほぼ間違いない

この画像はPS でかなりいじっている

それでも自分のイメージする絵に近づいたと思っている

今回のデータは冬の間は有効だ

他にも園内を歩き回り それぞれのデータ採取もできた

だからテストモデルとテスト撮影は必要なのだ









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by pianoartech312 | 2016-11-24 20:00 | Portrait | Comments(0)

いにしえ(6)

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【モノクロフィルムの比較】

今回の撮影ではRollei Retro400s を使用

前回同様にAdox Atomal49 で現像する組み合わせにした

ただ考えてみると35mm では初めて使うフィルムだった

先週と同じ組み合わせだから出来上がりが容易に想像できる

・・・はずだった

今回はOLYMPUS35-SⅡを使用

これも考えてみれば女性を撮影するのは初めてのことだった

しかし残念ながらフォーカスを外した画像が多過ぎた

全体的に薄暗い切り通しで撮影したこともあるが

とにかくフォーカスに不安が残った

そして何よりも初歩的な失敗をした

レンズキャップをつけたまま9カットも撮影していた(笑)

一眼レフならファインダーを覗けばわかることだが

レンジファインダーではしばしばやる失敗

にしても初歩的すぎる

彼女に指摘されて初めて気づいたのだから情けない

もちろんフォーカスが来ている画像もある

ただテストの時とは様相が違う

MAMIYA-35 に比べてとても硬い感じがする

確かによく映るしシャープネスもある

しかし「硬い」印象が強い

前回はSEKOR レンズの柔らかさがとてもハマっていた

テスト撮影の時には違和感がなかったが やはり被写体が女性になると変わってしまうものなのか

これでこのカメラの出番が少なくなってしまうかもしれない



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by pianoartech312 | 2016-11-23 19:00 | Portrait | Comments(0)

いにしえ(5)

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まだ午後3時前だというのに夕暮れ時の光だ

切り通しを後にして 私は彼女をお茶に誘った

お茶といってもカフェじゃない

私がよく行くお寺の茶室だ

そこで季節の和菓子と抹茶を頂いた

綺麗に手入れをされた枯山水の庭を眺めながらのんびりと時間を過ごす

本当に贅沢な時間だ

それから最後の目的地へ向かう

今の時期 今頃の時間 

晴れていてさえくれたら きっと理想的な光景が広がるはずだ

私はこの川から見る景色が好きだ

しかし少々足場も悪く 滑る危険もあるから今まで一人も連れてこなかった

でも彼女なら大丈夫だろうと思っていた

あの切り通しを歩いて来たのだからと確信を持っていた

細い路地の角を曲がり橋が見えてくる

橋の上から見える景色に彼女が驚いた

「わぁ・・・綺麗!」

本当に綺麗だった

ただ やはり木々の色づきが足りない

「後、ひと月かな。その頃が見頃かもしれないね」

「でも陽の光があたりをオレンジ色にしているわね。それだけでも綺麗よ」

確かに赤く染まるモミジはイマイチでも

黄色やオレンジに染まる楓系統の木々は綺麗に色づいていた

川の水面に映るそれらも意識して見る

「また、ここでも画像を重ねるよ♪」

「今日はそればっかりね」

彼女が笑った

なんだか不思議な光景になった

どうせなら思い切り加工してしまって現実離れした絵にしてしまおう…

そう思って彼女にも表情の指示をした

「できるだけ無表情で!」

「え?無表情?」

「そう、無表情。とにかく笑顔はダメ!」

しかし彼女はそうした無表情が得意だと思う

彼女は「綺麗」とか「カワイイ」ではない

その場に合った「雰囲気を持った女性」になれる

少しノイズまで加えて何処と無くアナログの雰囲気にもしてみる

今日の彼女はまさに「いにしえ」の時へ戻った女性を演じてくれた

彼女でなければならなかったと思ったのは感覚的ではなく必然的だったのかもしれない










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by pianoartech312 | 2016-11-22 19:00 | Portrait | Comments(0)

いにしえ(4)

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「よし、じゃあ移動しよう♪」

この切り通しを歩き終えて記念写真も撮った

「レフ板を畳んでくれる?」

「ふん!任せて!」

彼女が妙に威勢がいい

実は前回の撮影でもレフ板を使用しているのだが

その時に彼女が丸いレフ板を畳むことができずにしばらく難儀していたのだ

その姿を見かねて私が簡単な方法を教えても綺麗に畳むことができない

「私、不器用なのかな。。。」

それから何度も何度も広げては畳む・・・それを繰り返していた

しかし今回は違った

鮮やかな手つきで小さく丸めると満面の笑顔で私にそれを渡す

「どう?」

「いいね。完璧!」

先ほどの表情からは想像できない変貌ぶりに笑ってしまう

それだけ彼女も撮られることに意識が高くなったということだろうか

写真が苦手で 克服したいという想いで私に撮影を依頼してきた彼女だったのにな。。。




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by pianoartech312 | 2016-11-21 19:00 | Portrait | Comments(0)