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写真は記録

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改めて記します

1年間 私の撮影にお付き合い下さる女性を求めます


『何故、山に登るのか?』『そこに山があるから』

ジョージ・マロリーの有名な言葉だ

単純明快な言葉の中にも とてつもなく強い信念が伺える



私はよく質問を受ける

「どうして写真を始めたのですか?」

「どうして女性ばかり撮るのですか?」

「どうしてモノクロフィルムの撮影が好きなのですか?」


私がジョージと同じように答えることができるならカッコいいかもしれない

でも私には明確な「答え」がある

写真を始めたきっかけは「鉄道写真」

女性を撮影することが好きなのは少々誤解があって

「女性」ではなく「人間を撮る」のが好きなのだ

その答えは簡単

「意思疎通が容易だから」

私の友人には風景や自然を撮影する人が多くいるが本当に尊敬する

「モノクロフィルム」にこだわるのは今年になってからも多く記事にしているのでここでは回答を避ける


常々記すが 私の信念は「写真は記録」と言うこと

写真は「作品」である前に「記録」だと思っている

それは生きた証であり 被写体と私がそこに存在していた証だからだ

写真は記念日に撮影するのではない

撮影した日が記念日なのだ

これも必ず撮影する女性に話すこと

写真が苦手とか嫌いとか言う女性を撮影する機会が増えた

巷でも それらの「対策」を講じた撮影会なども開かれているようだ

良いことだと思う

でも例え写真に対して苦手意識がなくても初めから上手な人はいない

上手である必要がない

もちろん商用撮影においては話は全く変わる

今 私が話しているのは個人的な「趣味」の撮影においての話だ

どんなことでも「ローマは1日にしてならず」と言う格言通りで すぐに結果などでない

例えば初めての撮影でガチガチに緊張してブサイクな自分が記録されたとしても それはその時の自分なのだ

もちろん私は撮影する女性の一番綺麗な場所・瞬間・仕草を見つける

そしてそれを自然な形で 一連の動作の中で引き出せるように務める

それは「やらせ」になるかもしれないが ポーズを決めて静止するよりはずっと良い

大切なのは「自分を見つめるきっかけ」を提供することだ

その意識を持つだけで女性は全く変わる


私に撮影された経験のある女性なら 多分 全員が私から説教をされているはずだ

姿勢・歩き方・視線のやり方・所作…

中には気分を悪くする人だっている

でも私は誹謗中傷しているのではない 本当のことを言っている

つまり『嘘』をついてまで褒める方が罪だと考える

だから良いところがあれば 本人が恥ずかしく思うくらい褒める

綺麗な瞬間があれば「綺麗!」と言う

「飴と鞭」と言う人もいるが それも違う

とにかく「事実」を言っているだけだ



今でこそたくさんの女性を撮影できるようになったが

初めの頃は一人か二人だけだった

でも だから徹底的に向き合うことができた

そして彼女の「変わりよう」を記録することができた

お互いの信用関係を築くこともできた

女性を撮影するカメラマンの間でも議論することが多くある

「たくさんの人を撮るか、一人を長く撮り続けるか?」

それを言い換えるとこうなる

「100人の女性から100の表情を得るか 1人の女性から100の表情を得るか?」

これに優劣や正解はない  どちらも 全うできればすごいことだし素晴らしい記録だ


今ここに来て またモノクロフィルムと徹底的に向き合うようになって写真が変わった

以前の自分なら「ありえない」と思う質感や撮影内容だと思う

でもそれが「進歩」であり「進化」だ

そして「失敗」を重ねることで「今までのやり方に提案される」ことも増えた


だから 1人の女性と徹底的に向き合ってみたい




もちろん今まで通りの撮影は続ける

やはりモデルは多くいる方が良いし 私の撮影が彼女たちにとって「幸せの記憶」となることが嬉しいから

それとは別に 自分自身の追求をしたいのだ


きっとデジタルカメラでの撮影は無いと思う

徹底的にモノクローム写真になるはずだ

撮影・現像・プリントと言う過程に極限の緊張感を持って臨まないとならないはずだ

でも 今はそれを追求してみたいと強く思っている


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by pianoartech312 | 2017-05-31 19:00 | Portrait | Comments(0)

彼女の休日(7)

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【モノクロフィルムの比較】

今回は天気が良い事と 街中での撮影という事でISO100 のFOMAPAN100 Classic も用意した

メインはRollei Superpan200

初めこそY2を入れていたが 輝度差が大きくなるにつれて不要だろうと判断

この連載の前の記事にも記したが 結果としてはそれでも「硬い」ネガになってしまった

ただこのフィルムとRollei Supergrain の組み合わせは良好で粒子が小粒で綺麗に揃う

もう少し日差しが少なく 或いは日陰などでの撮影ならかなり良好な結果になったはずだ

掲載したカットはRollei Superpan200 での撮影

モニター上では黒がだいぶ潰れているように見えるが

ネガでは窓枠もしっかりと出ている

これからの季節 天気が良ければ日差しは強くISO100でも厳しい状況になる

もちろん状況にもよるが コントラストを上手にコントロールしないとプリントが難しくなる

それは先日の「失敗」から学んだ事だ

現像液はKodak D-76 でも十分に良好な結果が得られると思う

または昨年も試したRodinal でも良い

何れにしても 今回の街中での撮影に於けるフィルムと現像液の選択は

今後のための良いサンプルになった




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by pianoartech312 | 2017-05-30 19:00 | Portrait | Comments(0)

彼女の休日(6)

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以前から記しているかもしれないが 私は暑さが苦手だ

夏になると撮影量が極端に減る

なので毎年「夏の写真」が少ないと反省はしているが

体調が優れないことが多くなるので仕方がない

それは梅雨入り前の5月でも同じことかもしれない

5月は紫外線量も強く 身体も暑さに慣れていないから困る

私の場合はまず『眼』から疲労がたまる

だから普段も調光レンズのメガネをしているのだが

それでも今日みたいな晴天時の撮影から自宅に戻ると眼の奥が痛くなる


おおよそ 計画通りに撮影を済ませ次のロケ地に移動しようと駅に戻る途中で「滝」を見つけた

初めから存在は知っているのに「見つけた」はおかしな表現だが

それでも今日は「見つけた」と言いたくなる

木陰になっている「滝」の脇で彼女を座らせてカメラを構えて見ると本当に涼しい

よく言う「マイナスイオン」がたくさん溢れているように感じる

背景の緑色も生かして オアシスのイメージにしてみた

彼女の顔にも安堵感が見られる

暑い方が良いと言う彼女だって やはり暑さは堪えるのだと思う

後になって気づいたことだが この日 私はほとんど水分を採っていなかった

5年前にも軽い熱中症になったことがある

その時の反省がまるで活かされていなかった・・・







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by pianoartech312 | 2017-05-29 19:00 | Portrait | Comments(0)

彼女の休日(5)

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裏通りの「終点」にあるカフェでランチを済ませた

ここも ある意味では「穴場」なのかもしれない

ランチタイムであっても客は少なく のんびりできた

まぁ店側からすれば それはそれで問題かもしれないが・・・


それから電車に乗ってすぐの場所へ移動

わずか数キロしか離れていない 同じ区内でありながらまるで雰囲気が変わる

一気に「大人の街」になったのだ

新しくできた公園の日陰で休み 

並木の綺麗な道脇にあるカフェを背景に彼女をとらえた

結婚式後のパーティでも行われるのだろう

今日は貸切みたいで 店内は慌ただしく準備作業が行われている

なのでオープンテラスになったテーブルの上にはシャンパンボトルが並び

なんとなく楽しそうな雰囲気があった

その時にふと思った

「彼女はパーティドレスを着るのかな?」

普段 私は多くのピアニストやアーティストを撮る

なので肩を大きく出したステージドレスの女性を撮影することは多くあるが

考えてみれば彼女の「正装」は見たことがないし聞いたこともない

ドレスは色が重要で その人のイメージが決まってしまう

彼女なら何色が良いのだろう?

そんなことを頭の中で想像しながらファインダーをのぞいていた




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by pianoartech312 | 2017-05-28 19:00 | Portrait | Comments(0)

彼女の休日(4)

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天気予報では警告に近い表現で「暑くなる」と言っていたのは重々承知していた

時間の経過と共に 本当に日差しが厳しさをまし

まだ暑さに慣れていない身体には堪えるようになってきた

できる限り日陰で撮影しようと試みる

もちろんロケハンは十分に行なっているので それも想定内

彼女は今日の服装について色々と「後悔」していた

私の中では違和感はなく 想像していた範囲だったので問題はないのだが

彼女からしてみれば今日の天候やロケーションにおいては「ちょっと違った」と思ったのかもしれない

おそらく白を基準にした明るい服装だと思っていたので 背景が被らないように考えていた

この場所は煉瓦造りの外壁が雰囲気良く 以前から好きな場所だ

冬をすぎると蔦が絡み ブランド名がさらに重みを増す

私は 今日の彼女のファッションは良かったと思っている

まぁ 何を着ても彼女は似合うのだが・・・





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by pianoartech312 | 2017-05-27 19:00 | Portrait | Comments(0)

彼女の休日(3)

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日曜日・好天・原宿

こんな要素が重なれば若い女の子でごった返す竹下通りが容易に想像できた

しかし「路地裏マニア」の私からすれば「裏竹下通り」なら余裕で撮影ができる確信があった

彼女はこの道を知らなかったと言うが

ここは表参道から原宿駅へ抜けるのにも便利な道だ



今回はテーマが「休日」という設定にしてみたくなり  あえて日曜日の撮影になった 

実際のところ 彼女の休日の過ごし方を知らないが

彼女ならおしゃれな街をショッピングなどしながら歩く姿が容易に想像できる

考えてみれば今まで彼女を街中で撮影したことがなかった

今回もモノクロームで撮影することをメインにしていたので今日の天気はこの上ない条件だった

今日はフィルムの消費も多くなりそうだ



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by pianoartech312 | 2017-05-26 19:00 | Portrait | Comments(0)

彼女の休日(2)

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本当に週末だったから 通りには他にも人がたくさんいる

それでも良い それが自然だ

まずは表参道

まっすぐな道の両脇には多くのブランドショップが立ち並ぶ

綺麗な並木道は緩やかな坂道となって奥行き感がとても良い

今日の彼女のポイントは「青いサンダル」

彼女自身は特別意識はしていないが

いつも白を上手にまとう中にあってかなりな存在感になる

そして今の季節 特に今日みたいな日であればその色使いは心地良い

もし白いスニーカーだったら地面の色に紛れてしまう

休日だからこそ 自分自身を好きなように表現できる

そのくらいの高い意識を持っている彼女はいつでもお洒落だ

彼女にはこうした街がよく似合う


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by pianoartech312 | 2017-05-25 19:00 | Portrait | Comments(0)

彼女の休日(1)

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彼女は今頃の季節がよく似合う

彼女自身もよく私に言うのだが特に冬は嫌いらしい

前回は2月の撮影だった

冬のわりには暖かいと思える日だったが曇りがちで雨も降った

口には出さないものの 表情は冴えないし 「眼」が活き活きしない

今回は恐らく日本の「四季」の中において一番良い季節だろうと思うこの日に撮影した

そしてテーマは「休日」

おしゃれでブランドショップが立ち並ぶ ここ表参道での待ち合わせ

地下鉄の出口を出てすぐに有名ブランドショップがある

その前で彼女の姿を見つけた時に私は嬉しくなった

前回とはまるで違う 本当に綺麗で可愛らしいとも言える彼女の姿がそこにある

私は出口を間違えて道の反対側に出てしまった

彼女はまだ私に気づいていない

もうしばらく こうして彼女の姿を見ていたくなった

ここしばらくの暑さに私が参ってしまうかもしれないと心配していたが

すでに彼女の姿に参ってしまった・・・


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by pianoartech312 | 2017-05-24 19:00 | Portrait | Comments(0)

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今回のプリント実習には先日も記事にした幾つかの「新兵器」で処理したネガを持参した

まずは現像液の「Rollei Supergrain」

そして印画紙の「Adox MCP312」

現像が終わり 乾燥のために吊るした状態でチェックすると非常に心地良かった

だからプリントも楽にできるのではないかと容易に想像できた

実際にスキャナでPCに取り込んで画像編集していてもそれは変わらない

ところが実際は全く違った

テストピースを焼いた段階ですでに迷った(笑)

「とりあえず1枚は焼いて見ないと・・・」

とにかく硬い

フィルターは入れていないのに硬い

なのに黒が出ない

でも白は出ている

先生に見せると「1号を入れてみなさい」とアドヴァイスを下さった

フィルターの標準は2号

つまり2号を境に数が多くなれば硬くなるし 少なくなれば柔らかくなる

今まで柔らかくしたことがなかったので戸惑った

それでもう1枚

自分の目を疑った

「露光時間の計算を間違えたか?」

それを先生に言うと「まだ硬いな・・・ハーフでやってみて」

ハーフとは単純な1/2のこと

結果から言うとそれでもまだダメだった

「お前、どんな現像した?」

ありのままを説明すると先生も首をかしげる

「じゃあ、0だな」

これ以上のフィルターはない

さらに露光時間をかけてみると・・・

まぁ 悪くないと言うところか?

そんなこともあって この1カットを完成させるのに5枚も焼いた

そんなこんなを8カット分もやったので感覚がわからなくなった(笑)

掲載の写真が0号フィルターを介して露光したプリント

本当は地面が見えていて 並木の影も写っているはず

もちろん焼き込みをすれば微かにでも写るはずだが それをやる気力が失せた(笑)



ただ この現像液はとてもシャープだし粒子も実に美しかった

そして印画紙もとても良かった

特に和服の女性には本当に「しっとり感」があって嫌味がない

FUJIFILMの同タイプのものと比べても質感がまるで違う

ただ硬すぎたのだ


次回からは希釈を多くしてコントラストを少し下げる工夫をしてみようと思う

撮影時の天候にもよるが コントラスト調整用フィルターは無くても良いかもしれない

実は今回のネガもほとんどはフィルターを入れて撮影はしていない


まだまだ経験したことのない事態に遭遇する

でも今回のネガは言い方を変えれば「良いサンプル」だったのだ

苦労はしたが それなりに「作品」にできたことが今回の成長の証だと思うようにする

やはりモノクロプリントは奥が深い

だから面白いのだろうな

次回は必ずリベンジしてみようと誓った!(笑)



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by pianoartech312 | 2017-05-23 19:00 | Portrait | Comments(0)

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今回は正真正銘の「新兵器」だ(笑)

とはいえ 単なる印画紙ではあるのだが

初めて使う紙なので「新兵器」となる

Adox の印画紙は以前にも5×7で一度使用したことがあるがグロッシータイプだった

今回は「パール」 つまり「つや消し」と言えるタイプ

前回 「印画紙にはあまりこだわりが無い」と記したが

フィルムほど明確に違いが出ないと言うこともあって どれでも同じと言う感覚がある

ただ選択肢がある以上 試して見たくなるのも悲しい性で

どんな絵が出てくるのか楽しみなのである

メーカーによってコントラストの違いがあることはある

比べて見ると黒の出方が違っていたり シャープネスが違うかな?と思うものもある

フィルムや現像処理が高コントラストを好むので印画紙はそれを忠実に再現してくれたら文句は無い

この記事が出る頃にはすでにプリントを終えているはずだ

報告は追ってすることに。。。




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by pianoartech312 | 2017-05-22 19:00 | 現像関連 | Comments(0)