<   2018年 01月 ( 28 )   > この月の画像一覧

鶴見線の旅(3)

b0366473_17115225.jpg

鶴見線は3路線運行している

週末ともなれば1時間に1〜2本しか走っていない時間帯も多い

終点の扇町から再び電車に乗って浅野駅で下車した

ここは海芝浦駅行き路線が別れる駅でもある

このカーブしたホームが美しく人気のある駅だ

先週関東に大雪が降ったが 溶けずに残った雪がまだ見られる

「今日はとにかく寒い感じが伝われば良いよ。だからとにかく寒そうにして」

実際にここ数日は記録的な寒さとなっていたから防寒対策だけはしっかりする様にと伝えていた

「でも今日はまだマシな方よね。こうして日向にいると太陽の光が暖かいわ・・・」

「そうだよなぁ。。。でも寒いことは寒い。マフラーで口を隠すくらいにしてみて」

「こう?」

彼女はしっかりと巻きつけていたマフラーを少しだけ解く様にして右手で口元までたくし上げた

「イイねぇ・・・そのまま!」

私は数カットだけデジカメで撮影するとモノクロフィルムをつめた二眼レフを構えた


向こうに続き見えなくなるカーブの線路とそれを追うように続くホーム

それに今でも木造の白い柱が何本も支える屋根が実に美しい

寂れたローカル線と真冬の日差しがより一層寒さを表現してくれた

彼女も立っているだけで十分に絵になる女性だ


[PR]
by pianoartech312 | 2018-01-31 19:00 | Portrait | Comments(0)

鶴見線の旅(2)

b0366473_15322667.jpg


鶴見線と言えば最も有名な駅は「海芝浦」ではないかと思う

海上にある駅で 正面にある東芝の工場に勤めている人以外の利用は無いのだが

そのロケーションからマニアの間では有名になっている

そもそも鶴見線沿線の大半は京浜工業地帯であって

始発駅の鶴見駅から離れれば離れるほど民家が少なくなる傾向にある

そんな工業地帯なので今ではあまり見なくなった「引き込み線」が残っている

それに伴って踏切跡があったり 当時を忍ばせるリアルな景色がそこにはある

そんな場所だけに道路を走る車両も圧倒的にトラック系統が多い

それが案外とひっきりなしにやって来るものだから

彼女との会話もかなりな大声でないと成り立たないのだ


「この踏切はいいねぇ」

私は独り言の様に呟いた

「まだ使えそうね」

「ん・・・確かに。遮断機をつけたら今にも動きそうだ」

「それに、この桜の木がいいわね。春は綺麗かもしれないわ」

今は鳴る事のない踏切に覆いかぶさる様に線路脇の桜の木の枝が伸びる

まだまだ花芽は小さいが 休眠の時期を過ぎれば一気に膨らみ始めるはずだ

「本当だね。なんだか場違いの桜だけど、それもまたこの路線の魅力なんだろうな」

飲食店らしい店もないしコンビニすらない

週末なのに工場は回転している様子でダンプや大型トラックが私と彼女の脇と通り抜ける

それらをあえて構図するのも良いかもしれない

この引き込み線が使われている頃に一度訪ねてみたかった



[PR]
by pianoartech312 | 2018-01-30 19:00 | Portrait | Comments(0)

鶴見線の旅(1)

b0366473_15323240.jpg

前回彼女に会ったのは新緑まぶしい頃で

その時も古い客車に乗って・・・というイメージだった

その時の彼女のハマり方がとても気に入っていて

今回もまた「鉄道とポートレイト」のテーマになった

ただし今回の舞台は「最後の秘境」と呼ばれるJR鶴見線

都心から20分程度の場所にこんなローカル線があるとは鉄道に無関心の人なら驚くかもしれない

マニアの間では有名な路線で 

昨今では鉄道マニアの芸能人が番組でよく紹介するほどになっている

今でこそステンレス製の車両となっているが

平成の初めまでクモハ12系車両が走っていた

もちろん私はよく覚えているが残念ながら写真を残していない

いくつかの駅は改装して綺麗になったが

それでもまだ昭和の匂いを残す駅舎も多くありマニアが絶えない

とにかく「真冬」で「鶴見線」が欲しかった

今回も彼女がハマり役だと確信していた

今日の撮影がとても楽しみでならなかった


<おまけ>

終点の扇町駅にはニャンコがたくさん

とても慣れていてカメラを向けるとポーズをとるから可笑しい

彼女も最近新調したというカメラでパチリ♪


b0366473_15322782.jpg


[PR]
by pianoartech312 | 2018-01-29 19:00 | Portrait | Comments(0)

b0366473_12453226.jpg


ストロボ1灯で撮影してみてどうなるか?

考えてみればモノクロフィルムでの自撮りは経験が無い

今回は645 を使って撮影してみる

フォーカスの心配があったがF8まで絞り込んだのでどうにかなった

セルフフォーカスで撮影しているのだがアラームが無く

レリーズのタイミングがわからないままフィルム一本が終わった(笑)

はじめにデジカメでテスト撮影して

そのままのライティングで撮影したのだが

やはりフィルムのISO感度は想像通りに低い

ISO400 でもおそらくISO200は無いと思う

それを念頭にしてデジカメよりも+1の露出を設定したがそれでも少々不足している

反面 ハイライトは飛び気味になってしまった

やはりデジカメは色々とすごいのだと感心した

ただシャドウは実に心地良く これならプリントしても問題はなさそうだ

あとはライティングの問題

ハイライトが飛んでしまったのは光源が近いからだ

もう少し光量を落としても良かったかもしれないが・・・

今回もD-23 で処理している

暗室でプリント作業に時間的余裕ができたらこのネガもプリントしてみようと思う


MAMIYA645Pro TL
SEKOR80mm F1.9
FOMAPAN400 Action
D-23 1+1 23℃ 13min.


[PR]
by pianoartech312 | 2018-01-28 19:00 | Portrait | Comments(0)

b0366473_13124816.jpg


モノクロームで撮影する際には状況に応じてフィルターを使用するが

あまりコントラストを付けたくないがモデルの顔や肌を明るめにしたい

そんな時はPOフィルターを使用するのが良い

特効薬的な効果は無いが使用しないよりはずっと良い

この写真はPO-0を使用しているが

使用していないカットが無いので比較ができない

メーカーで紹介する画像などでは比較されているものの

明確な違いを感じる人は少ないかもしれない

それでも少々のコントラスト上昇があり 赤色には顕著に反応する

なので唇はだいぶ変わり 生き生きとしてくる効果がある

明るめの場所で撮影したネガなら肌もだいぶ違って見えるのだ

この写真もT-MAX400を純正現像液で処理しているが眠さは無い

むしろ想定外にコントラストが上がっているようにさえ思えた

このネガはプリントしたことが無いが いつか試しに焼いてみようと思う




モノクロームのコントラストは表現を左右するとても大事な要素だ

以前にも記したと思うが私はプリント時にフィルターをできるだけ入れたく無いと考える

やはりフィルターが入ることで画質低下は免れないしフォーカスも若干ではあるがズレる気がする

フィルムと現像液の選択

それと撮影時のフィルターワークでストレートに焼いても良いプリントになるように心掛けている

真冬のポートレイトが続く

真冬の光はただでさえコントラストが上がる

それでもまだ私はそれらを自由に操ることができていない

まだまだ試行錯誤は続くが それが楽しくてならないのも確かだ





[PR]
by pianoartech312 | 2018-01-27 19:00 | Portrait | Comments(0)

b0366473_12574529.jpg

この写真は真夏の鎌倉で撮影したものだ

ILFORD DELTA400 をT-MAX現像液で処理した

カメラはCONTAX G2でSonner90mm で撮影している

これだけ見てもかなり眠い

ではコントラストをあげるとどうなるか?


b0366473_12594607.jpg
彼女の着ているワンピース 寄りかかっている壁の木目

それに奥行き感も増しているように思える

これは「夏に撮影した」という雰囲気が十分にある

コントラスト一つで季節感も表現できるのかもしれない

このレンズはとても柔らかい描写をするレンズでポートレイトレンズだった


一口に「コントラスト」とは言ってもただシャドウとハイライトをコントロールする意味だけではない

女性ポートレイトの場合 もっとも重要なのは顔の出方だ

仮にこの写真をストレートで焼くと彼女の顔は黒っぽくなってしまう

コントラストをあげることで彼女の顔から黒っぽさがなくなるのだ

モノクロームだから肌色は関係ないだろう・・・とは行かない

ではどうすれば解決することができるのか?

それは次回に・・・






[PR]
by pianoartech312 | 2018-01-26 19:00 | Portrait | Comments(0)

b0366473_12492942.jpg

前回 「春先で 女性のポートレイトを・・・」と記したが

この写真はまさにそれで

ポカポカ陽気の 本当に眠くなるような日だった

そんな彼女が縁側でノンビリする姿を撮影したのだが

もしかしたら彼女は本当に眠気があったかもしれない

これはT-MAX400 を純正現像液で処理しているが

このフィルムらしいネガになった

これはこれで「中庸」なコントラストであって良いとは思う


さてこのネガをコントラストを上げてプリントするとどうなるか?

これもPSでの編集なので実際とは違うかもしれないが参考にはなる

b0366473_12523143.jpg
コントラストを上げたネガ

b0366473_12492942.jpg
ストレートなネガ


これならばストレートなネガの方が「春っぽさ」がある

ただプリントする際にはどうしても思った以上に眠くなる可能性があり

実際には2〜2.5号フィルターを入れて少々明るめに焼くと思う


何れにしても『モノクローム=高いコントラストが似合う』という訳ではないのだ





[PR]
by pianoartech312 | 2018-01-25 19:00 | モノクロフィルム | Comments(0)

b0366473_12202901.jpg

前回・前々回とフィルムと現像処理方法にてテストを重ねたが

その際にキーワードとなる「コントラスト」を多用した

以前にもこの「コントラスト」について記したが今回改めてそれを記してみることにしたい




この写真は前回掲載したT-MAX400 での撮影の一コマ

山手の洋館に向かう途中にある坂道だ

スコーン専門店のコンクリート打ちっ放しの建物が良い材料になる

この写真はスキャンしたそのままの画像だ

もちろん これでも問題は無いがプリントする際に恐らくコントラスト不足になる

それでも撮影時にはY2を入れているのだが・・・


b0366473_12125982.jpg

これはPSでコントラストを上げた画像

プリント時にフィルターを介してプリントすればこんな感じになるだろうという「予測」でもある


b0366473_12125904.jpg

あえてもう一度同じ画像を掲載して比べて見る

あまり違いが感じられないかもしれないが店の入り口部分や

階段の黒の濃さが違うのが見て取れるかと思う



b0366473_12130493.jpg
これはFOMAPAN400で撮影したもの

この時はノーフィルターだった

これも見た目には問題ないように思うがプリントすると眠くなる


b0366473_12130598.jpg

メインの被写体であるピアノの存在感が変わる

側面はだいぶ黒くつぶれてしまうが

これもプリントすると案外と出ているものだ


『コントラスト』とは『シャドウ』から『ハイライト』までの段階の幅が広いか狭いかの違いだ

「低コントラスト」ならばこの幅が広く「高コントラスト」ならば狭い

モノクロームは何が何でもコントラストが高くなければならない訳ではない

例えば全体的にモヤっとした描写をするレンズで女性ポートレイトを撮影し

それが春先だったり 憂い表情や雰囲気が欲しければ低いコントラストが良いかもしれない

それは「表現」だ

しかしプリントするときに「最低限必要」なシャドウやハイライトがある

それを満たしていないと良いプリントとは言えない

「表現」はそこから先の話だ

だからフィルムや現像液の選択を色々と考えるに当たっても「その先」の話を意味している

これについてはもう少し話をしてみたい











[PR]
by pianoartech312 | 2018-01-24 19:00 | モノクロフィルム | Comments(0)

D-23 で新たなテスト

b0366473_17112229.jpg


前回に引き続き 今度はKodak T-MAX400 をD-23 で処理するというテストを行った

仕事で使用しようと購入した単品フィルムだったが予定が変更になり使い道が無くなった

そこでまだ経験のない組み合わせのテストを思い付いたのだ

結果は大凡の見当がついていたが楽しみだった

前回と同じ 山手の洋館で同じ構図 同じ露出で撮影

違うのは全てのカットでY2フィルターを入れたということ

恐らくコントラストの上がらない ノッペリしたネガになるだろうとの前提で…

結果論としてはそれが正解だった(笑)


ネガを見てもその鮮明さが容易に判別できた

個人的にはT型粒子のフィルムは好みではないので余り使用しない

しかし こうして女性がいない場面であるならば有効だと実感する

プリント時にルーペで見ればその粒子の細かさに驚くはずだ


ちなみにFOMAPAN400 D-23 1+3 の画像は

b0366473_17170727.jpg


参考までにRollei Retro400s D-76 1+1 の画像は

b0366473_17172704.jpg

全く同じ条件ではないので一概には言えないのだが

それでも現像液とフィルムの特徴は十分に見えていると思う

FOMA だけを見れば十分に綺麗だが T-MAX と比較すれば粒子の存在がよくわかる

Rollei Retro に関して言えば 独特の黒が同じ場所とは思えないほどの威圧感を与えている


b0366473_17113000.jpg
TYM D-23

b0366473_17232768.jpg
FOMA400 D-23 1+3

b0366473_17240427.jpg
Retro400s






b0366473_17112013.jpg
TYM  D-23 1+1


b0366473_17251908.jpg
FOMA400 D-23 1+3


b0366473_17252745.jpg
Rollei Retro400s D-76 1+1




b0366473_17112516.jpg
TYM  D-23 1+1

b0366473_17260498.jpg
FOMA400 D-23 1+3

b0366473_17261570.jpg
Rollei Retro400s D-76 1+1




どれが良いとか悪いとかではない

好みの問題だ

同じ現像液と処理方法で多数のフィルムを比較する検証はよく見かける

しかし同じフィルム・撮影した物を違う現像液と処理方法で比較したものはそうそう見かけない

フィルムが同じでも処理方法が変われば違う

私は時間が許すのであればそれを検証してみたい

使うフィルムは3種類だけ

・FOMAPAN200

・FOMAPAN400

・Kodak 400-TX

この3種類に現像液もできるだけ少なくする

・D-76

・D-23

・Rodinal

これだけで良い

あとは処理方法の違い

Stock なのか1+1 なのか 1+3 なのか?

増感するのか? するなら+1か+2か?

温度は20℃〜24℃

撮影じにフィルターを装着するのか しないのか

これだけでも組み合わせはかなりな数になる

それらをチャート形式で表現できれば大凡の検討がつくはずだ

ただそれはデータを公開することを前提としている

私はオープンにするつもりだ

だから今でも現像データは公開している

私の記事を読んでくれた人に何らかの形で役に立てるのならと思うし

私のおかげで悩みが増したというのもまた良いと思う

ただ私は女性を撮影することが大前提なので そこはまた違う見識が生まれる


モノクロフィルムの楽しみ方に「型」はない

それぞれが思い思いに楽しめればそれで良い

そして何時までも悩み続け 失敗を重ね オリジナルレシピができるのだ

大切なのは何を最終形にするのか明確にすることだ

現像してスキャンして終わりなのか

暗室でプリントするのが目的なのか

データ化した物をプリンターで或いは外注でプリントするのか

それでも現像処理は変わってくるはずだ

私はアナログプリントが最終形だ

だからそれ用の撮影をするし 構図を考える

今はそれが面白くて仕方がない

まだまだこの試行錯誤は続く・・・


<今回のデータ>

MAMIYA C330
SEKOR80mm F2.8
Kodak T-MAX400
D-23 1+1 24℃ 10min.










[PR]
by pianoartech312 | 2018-01-23 19:00 | モノクロフィルム | Comments(0)

FOMAPAN400で新たな挑戦

b0366473_17525182.jpg

前回のプリント実習でコントラストに不満があったと記したが

今回のテストはコントラストは目を瞑ることにして別の角度から検証してみたくなったのだ

常用フィルムとしてISO400で使用するFOMAPAN400で現像処理方法を変えてみた

自家調合したD-23 を今までは1+1で処理していたが

1+3とさらに希釈を増やし 鮮鋭度を上げて粒状性をさらに良くしてみようと考えた

メトール単用の現像液であるがゆえにph緩衝され 感度もより得られやすくなる(らしい)

結果として 確かに感度は普段よりも得られたと実感する

全体的にオーバーになった

b0366473_17525114.jpg


確かに今までよりはシャープネスも上がり見た目は良い仕上がりだと思う

ただコントラストが出ないことは重々承知だったが ここまで軟調になるとは想定外だった


b0366473_17525546.jpg


粒子に関しては大きな変化は無いと思う

このフィルムらしい粒子感があるのはネガを見ただけでもわかる

実際にプリントしてみないことには判らないが

恐らく適当な質感にはなると思う



b0366473_17525593.jpg


コントラストが乗らないことはわかっていたので

インドアでありながらもY2フィルターを使用した撮影も試みた

やはり良い

D-76 ならノーフィルターでもこのくらいのコントラストは出る

b0366473_17525587.jpg


400-TX は絶対の信頼がある

しかし私が好んでFOMAを選択するのは 独特のグレーが好きで

どこか古臭い雰囲気がある

それでもシャドウは十分にあるし ハイライトも良い

露出値が安定して出せるならY2を使用して撮影すればこの処理方法はイケる

ただ現像時間が20分と長いのはデメリットかもしれない

今までこの組み合わせで撮影したネガは1+1で十分なコントラストが得られた

シャープネスも問題ないし それはプリントしても何ら問題なかった

ただ どうしても試してみたかったのでやってみたのだ

キメの細かいシャープネスは得られたが それ以外ではこの処理方法でなければならない理由は無い

FOMAPAN400とD-23 においては1+1希釈で十分だ










[PR]
by pianoartech312 | 2018-01-22 19:00 | 現像関連 | Comments(0)