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桜も終わって もうすぐ4月も終わる

そして連休に入れば一気に「初夏」になる

太陽の高度は高くなり 晴れれば日差しも強くなる

今まではこの時期のフィルム感度には神経を遣い 迷ったことも多かった

ISO400 だとSS が1/500 までしかない古いカメラだと追いつかない

できることならNDも含めてフィルターは使いたくない

フォーカシングに影響が出るからだ

そこでISO100 のフィルムにすればと思うのだが

柔らかい描写が好きだった私にしてみるとこの感度域では選択肢が無いに等しかった

もちろん現像処理の段階で軟調にすることは可能だが

それでもフィルムの持つ質感はそうそう変えられるものでも無い

そういう意味でも前回も記したILFORD FP4 は理想だった

ところが モノクロプリントを始めてから『美しいネガ』へのこだわりが強くなり

またプリントそのものへの「好み」がまるで変わった

硬調でシャープネスの高いネガ(画質)を好む様になったのだ

それが例え女性ポートレイトであったとしてもだ

そこで最近はFOMAPAN200 やPAN100 で撮影することが多くなった

さらにはコントラスト調整用フィルターも併用する様になってどんどん硬調になっていく(笑)

しかし ただ硬調にすればいいだけでもなく やはりシャドウの締りや滑らかさも欲しいと思う様にもなった

過去に使用したフィルムで「これは無いな」と思っていたフィルムで今の自分では理想に近いフィルムがあった

それがこのRollei Retro80s というフィルムだ

400s は一時期 多用していたが80s はちょっとクセのあるフィルムで好きにはなれなかった

もともとRetroシリーズはzone が極端に狭く コントラストも強いフィルムで

露出にはかなりシビアな正確さが要求される

しかし ハマった時の黒は実に美しいものでネガが綺麗に抜けるのだ

実際にこのフィルムで撮影したネガをプリントしたことが無い

なので機会があれば是非テストも兼ねてプリントしてみようと思う

そしてこのフィルムではRodinal で処理するのがベストだと思っている

掲載した写真は まさにこのフィルムの特徴がよく出ている良い例だと思う




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# by pianoartech312 | 2017-04-24 19:00 | モノクロフィルム | Comments(0)

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4月21日の朝

いつもの様にTwitterを見ていると驚きの記事がリンクされていた

『サイバーグラフィックス、モノクロ感材を10〜15%値下げ』

本当に「二度見」をしてしまった

7、8年前までさほどの価格ではなかったこれらの感材が

Kodak の一斉値上げとほぼ同時期に通常では考えられない値上げをした

ほぼ倍近い値上げになったのだから驚いた

このブログ内においてもILFORD のフィルムについては何度となく触れたが

HP5やFP4 はKodak TRI-X とは一味違う雰囲気があって人気を二分していたと思う

後になって私もFP4の黒とグレーを認める様になったのだが

その時にはもう値上げがされていて簡単に買える値段ではなかった

今回の値下げ率は10%〜15% とのことなので

それでも普段使用しているFOMA から比べればまだまだ高い価格だが

Rollei などとはほぼ同額になる

今まで1,000円以上していたものが850円前後になるのだ

またこれで買ってみようかな。。。という気持ちが芽生えた


上の写真は3年前の2月に ILFORD FP4 で女性を撮影した最後のもの

これ以来 ILFORD の感材は使用していない


今回はフィルムと同時に3種類の印画紙も値下げの対象になった

これについても できることなら一度使用してみようかと思っている・・・







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# by pianoartech312 | 2017-04-23 19:00 | モノクロフィルム | Comments(0)

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以前に「新兵器」としてFOMA の印画紙を購入したと記したが

今回のプリント実習で早速テストしてみた

初めはいつも通りに5×7サイズでプリントをしてみて

イメージ通りにプリントできたものをサンプルにして12×16 に挑戦してみた

まずは何といっても引き伸ばし機のレンズがかなり高い所まで行ってしまうので

身長の低い私には届くこともなく 椅子に乗ってサイズを調節することが苦労の始まりだった

それから水平を見極めてイーゼルに少しかぶるだけのサイズに調整

そして大まかなフォーカスを合わせてからルーペで微調節するのだが

これも調整ノブが上の方にあるのでルーペを覗きながらが難しい!

これは経験の無いことだったので想像を絶した(笑)

おまけに今回はソフトフィルターを入れているので粒子が大変見辛く

テストピースは完全にフォーカスアウトだった

もう一度しっかりとフォーカスを調整してからテストピースの結果を踏まえて露光時間を割り出した

「試し焼き」とも言える1枚目は大カビネで焼いたものよりもコントラストが弱い印象がある

そこでもうだけ露光時間をかけてみることにした

先生は「悪く無いとは思う」と言ってくれたが「君が納得できるようにやりなさい」とも言う

そこでもう一度やり直してみると・・・

定着液に滑り込ませて印画紙を表に返した時に「あぁ、イケる」と納得した

それを先生にみてもらうと先生は珍しくメガネを外して凝視する

「何か?」

「ん・・・何だかしっくりしないな」

「あぁ、これソフトフィルターを入れて撮ってますから」

「あぁ、そうか…」

それでも先生はぎこちない印象だった

予備水洗を終えて 本水洗をしているところにまた先生が後ろから覗いた

「おい、これ、被ってるぞ」

「え?」

「ほら、見てみろ。余白がだんだんとくすんで来ただろう?」

「でも暗室の中で初めて開けたんですよ」

「それは知ってるよ。だからかなり古くて化学反応したんだろうな」

「・・・」

「そもそもFOMAの印画紙はもう5年くらい前から日本には入っていないんだよ」

「えー!そうなんですか!」

「そうかぁ。。。だからコントラストが乗らないんだな」

私は改めてまじまじと印画紙を眺めていた

「まぁ、普通の人ならわからないよ。でもせっかく良い写真だから新しい紙でもう一回やってみると良いよ」

先生にそう言われて次回までには新しい印画紙で焼きなおすことにしようと決めた


なるほど どうりで安いのかも納得できた

まぁ それでも初めての大伸ばしは成功したから満足している

それを自宅に持ち帰り 早速フレームに収めて見た

120サイズではあるものの ここまで伸ばしても粒子の荒れが目立つこともなく

写真として問題はなかったのが嬉しかった

やはり「これ!」と思うカットは大きくして飾っておきたいものだとしみじみ思う


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# by pianoartech312 | 2017-04-22 19:00 | 現像関連 | Comments(0)

Playing for Time(7)

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【モノクロフィルムの比較】

今回も前回に引き続きMAMIYA645 を使用した

今回は天気が安定した晴れが見込めたので午前中にはISO100の FOMAPAN100を

午後は前回同様にFOMAPAN200 を選択

ただ 今回はソフトフィルターとY2フィルターを併用してテストして見たかったのだ

特に解像度の高いFOMAPAN100 はその仕上がりがある程度は想像できたが期待も大きかった

出来るだけ輝度差の大きな条件で この石造りの建物ならその質感を十分に表現できると思っていた

結果は満足できるものだった

そしてすぐにこれをプリントしてみることにしたのだ

プリントの際にも3.5号のやや強めのフィルターをセットして露光する

このフィルムの特徴でもある「潰れる黒」がさらに進行して行くのがわかる

彼女の顔が潰れないように白い窓枠の前に立たせてその反射で持ち上げた

背景をやや暗くすることで彼女の足元に漏れる光をにじませる

全てがイメージ通りでうまくいった

プリントそのものも満足できる結果だった

昨年までの自分なら こうした処理はまずしなかった

モノクロームのプリントは光と影とコントラストで決まる

そして極端なほど強いコントラストを望むようになった

それはデジタルのRAW編集にも影響が表れていると思っている




MAMIYA645Pro TL
SEKOR C55mm F2.8N with Y2
FOMAPAN100Classic
Kodak D-76 1+1 20℃ 10min.


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# by pianoartech312 | 2017-04-21 19:00 | Portrait | Comments(0)

Playing for Time(6)

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「KITTEには行ったことある?」

私は彼女に聞いた

「ないの。行く機会はあったはずなのにね」

「そうかぁ。じゃあ、今から行ってみよう♪」

私はこの建物の展望台から見渡す東京駅が好きだ

過去にも何人かの女性を連れてきてはスナップ感覚で撮影している

上りのエスカレーターに乗って まずは「旧局長室」へ向かった

ここから見ると窓の外に東京駅のドームが見える

それを背景にうまく利用するとイタリアの古い街にでも来たような絵になる

彼女に窓際に立ってもらって顔半分より少しだけ私の方に見えるように位置して

窓からの光と室内の暗さを生かし 窓の外をできる限り飛ばさないようにして露出する

「ほら、どう?なんとなく素敵だと思わない?」

私はカメラのモニターを彼女に見せた


「わぁ!ほんとだ!」

彼女はそうした雰囲気も醸し出せる 本当に絵になる女性だと思う

次回は是非とも夏に彼女を撮ってみたい

場所はどこが良いだろうか?

今から楽しみでならない


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# by pianoartech312 | 2017-04-20 19:00 | Portrait | Comments(0)