Un Bal, Au Loin(1)

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春が近づくにつれて天気が不安定になる

暖かかったり 寒かったり 急に雨が降ったりと

それは冬の空気と春の空気のせめぎ合いの結果起こる自然現象だ

私は春が近づくと憂鬱になると同時に焦りを感じる

「今年も冬の女性を撮ることができなかった。。。」

と春になって後悔するのが嫌で

2月頃になると本当に焦る

ところが私が撮影する女性の大半は冬を嫌がる

「寒いのは嫌!夏の暑いのなら我慢できるわ」

そういう人が圧倒的なのだ

でもだからこそ そんな女性の「冬」を記録しなければならないと思うのだ

彼女もその1人

彼女は冬の撮影を頑なに断ってきた

「3月にもなれば少しは暖かくなるから そしたらいいわよ」

でも春一番が吹き荒れ 「春二番」まで吹いた今年はまだ私に味方してくれた

前日までの暖かさが雨を境に寒気が降りてきて一気に冬の寒さが戻った

私は心の中で喜んだ

そして初めて訪ねる場所に どんな景色が見られるかと楽しみでもあった

ただこの寒さの中で どこまで彼女が耐えられるのか?

それが興味の対象でもあった

さて 今日はどんな撮影になるのだろうか

そしてカメラを新調してから初めての女性撮影になる

まだ「本番」前のテスト撮影の一コマ

サングラスを外した彼女はその明るさに目が慣れずに眩しそうにしている

普段見せることのない表情だと思うが それでもカメラを向けると笑顔になるのだから恐れ入る

でも 今日 私が欲しいのは笑顔じゃない

彼女の「横顔」だ

それも 数ヶ月前に私が夢の中で見た彼女の横顔

それはまさに 今ここにいる景色の中で見た彼女の横顔なのだ





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# by pianoartech312 | 2017-03-10 19:00 | Portrait | Comments(0)

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先日 映画監督の鈴木清順さんが亡くなられた

私はあの人の映画を「気味わるい」と思いながらも好きだった

特に「チゴイネルワイゼン」は鎌倉の釈迦堂の切り通しで撮影されたカットが多くあり好きだった

ただ 今見ても「難しい映画」であることには違いない

監督の感性は独特と言われていたが私にしてみれば「ごく自然」だと思えた

特に「桜」に関しては特別な想いがあり 大事な場面の背景にはいつも「桜」があった

それをまた派手に演出し 他の部分においては奇抜とも言えるカラーリングをしているから面白い

桜はそうした演出にも絶えうるものなのだろう

なので私も桜ポートレイトの際は 自分でも「くどいな」と思えるくらいマゼンタを加える

もちろん そうすることでモデルに影響が出るのでマスクした上で処理するが

どことなく影響を受けている感じにもなってしまう

この写真も彼女を綺麗に「切り抜いて」背景には多めにマゼンタを混ぜた

この日も曇りだった

でもこの瞬間だけ日が差したのだ

それで背景にある桜並木が一気に活気を帯びた

まさに鈴木清順の映画のごとくに思えた



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# by pianoartech312 | 2017-03-09 19:00 | Portrait | Comments(0)

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「桜ポートレイトは曇りくらいが良い」と前回記したが

この写真は「快晴」の日に当たってしまった例だ

そして風が吹くと桜吹雪が舞うような頃だったので色々な意味で難しかった

とにかく背景を暗くすることを意識して午後の時間帯では背景にマンションを配した

ただこれも長いレンズで撮影しているので それと分かることもなく良かった

しかし実際には桜は白く飛んでしまい PSの編集でかなりマゼンタを加えた

刈り込みされていない芝生の上に彼女を置いて日向であることからも

彼女自身に緑かぶりすることが容易に想像でした

それを避けるためにも彼女には文庫本を持ってもらい レフにした

おかげで顔が緑かぶりすることもなく済んだ

そしてその緑のおかげでマゼンタを強くしてもさほどの不自然さがなくなった

何れにしても 桜のピンクを犠牲にしないための苦労話である

これはデジタルカメラに古いマニュアルレンズを装着して撮影した

その影響もあるかもしれないが かなりコントラストが抑えられた




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# by pianoartech312 | 2017-03-08 19:00 | Portrait | Comments(0)

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おそらく昨年と同じことを記していると思うが 今年も記す

「桜ポートレイト」は「和服」とのコラボを希望する女性が多い

過去に何名かの撮影をしているが これはまた別の意味で苦労が絶えない

まず 普段着慣れない和服で多くの場所に連れまわすことが難しい

またランチやティータイムにも和服を汚す確率が高いメニューは避けるなど

彼女たちが想像していないだろう苦労を強いられるのだ(笑)

そして何と言っても「桜」の咲き方が大問題なのだ

散っていく頃はまだいい

蕾の方が多い 2分・3分咲き程度だと本当に悲しい

ただ幸いにも過去に撮影した和服の桜ポートレイトでは満開の桜に恵まれた

そして意外と思われるかもしれないが快晴よりも薄曇りか曇りの方が助かるのだ

とにかく「快晴」では桜の淡いピンクが出ない

輝度差が大きくなると白っぽくなってしまう

この写真は曇り空だったが雨の心配はなかった

そのくらいが私にとっては丁度いい

モデルそのものにも余計な影がつかないし 桜のピンクを強調できる

これは長いレンズで撮影しているのでバックの桜を引きつけたは良いが

その形はほとんど判別できないくらいに被写界深度を外れている

それでも「桜」であることは判別できる

でもやはり「ボケすぎ」である・・・

この連載をしてから 今年の桜ポートレイトにおけるひとつのイメージが生まれた

実現できるかどうかは別にして

早速 ロケハンに出かけることにする。。。







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# by pianoartech312 | 2017-03-07 19:00 | Portrait | Comments(0)

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「桜が綺麗な場所」=「人もたくさん」という式が成り立つのが常識

そんな中でも できるだけ人の少ない場所を選ぶのもカメラマンの腕と言える

都市型公園でも意外と「穴場」は存在する

しかし可能であるならば もともと人の少ない場所まで行ってしまうのが良い

ローカル線沿線は住人は少ないかもしれないが

「撮り鉄」の方々が桜とディーゼル車をコラボする絵を欲しがるのでかなりな「混雑」となる

ただ彼らは列車が来る間近になると何処からともなく集まり 列車が去るとまた居なくなる

1時間に一本程度のローカル線なら 列車が来ない時間は比較的自由に撮影が可能になる

この写真を撮影したのはもうだいぶ前で ポジフィルムで撮影している

できるのであれば またこんなロケーションで桜ポートレイトしてみたいと思う



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# by pianoartech312 | 2017-03-06 19:00 | Portrait | Comments(0)