「ほっ」と。キャンペーン

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またもや雪の降る日に当たった

それでも暗室の中はほぼ20℃に保たれているので暖かい

今回は「1枚を仕上げる」コンセプトで臨んだ

なのでプリントしたカットは4コマだけ

それでもなるべく輝度差があったり コントラストが高かったり ハイキー調のネガを選択

先日撮影したネガを中心にプリントしてみた

いつものように作例を上げてみたいところだが

どうしても細かい描写や質感が伝わりにくく私自身が納得できないので今回は掲載を控える

ただ それぞれにテストを含め4〜5枚はプリントしたので総数は19枚になった

撮影した時の意図が明確にあるので プリントするときもイメージは確立されている

なので自分が「どうしたいか?」を明確にできた

ところが実際のプリントはそうそう簡単には言うことを聞いてくれない

まずは基本の露光時間を計るためのテストピースを焼くのだが その段階でイメージがかけ離れている

露光時間を決めて1枚目を焼いて それから何処をどうするか?を検討する


「もっと黒を出したい」「もっと窓の外を飛ばしたい」「もっと彼女のディテールを出したい」

自分の中でそれらを解決するべく試行錯誤してプリントしたものを先生に見てもらいアドバイスを頂く

「これでも良いけど、もう少し頭の上に余裕をもたせてごらん」

「この影は活かしたいね」

細かい焼き方云々よりも 全体的なバランスをアドバイスしてくださる

そうしたアドバイスを頂いた後に改めて焼きなおしてみると

なるほど 確かにスッキリする

実際に先生も女性を撮影する写真家なのでそうしたアドバイスがとても説得力がある

「上手くなったな」

改めてそんな言葉をもらって信じられなかった

でもその言葉がどれだけ自信になるかといえば計り知れない

ずっと意識してきた「美しいネガ」がようやく身を結んだと思えた


次なる課題は撮影時における構図の取り方

プリント時はどうしても少しだけ全体的に欠けてしまうから

トリミングすることを前提にした構図が要求される

被写体の背景にある柱や影や光の軸などは中途半端にはできない

前回の撮影でもそれは意識はしていたが やはり実感として足りない

最終的には半切サイズでプリントしたいので 

それを考慮しながらファインダーをのぞいて見たい

俄然 面白くなってきた








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# by pianoartech312 | 2017-02-10 19:00 | Portrait | Comments(0)

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【モノクロフィルムの比較】

今回は今までテストを重ねたFOMAPAN200 Creative を使用した

現像液はKodak D-76

結果はというと 想像していたよりも粒子が細かくて綺麗なネガになってしまった

ハイライトとシャドウはフィルムの性格がよく出ているが ちょっと物足りない

D76 はフィルムを選ばないと「微粒子現像液」となってしまう

もちろんそれがイイとか悪いではなく表現の選択だ

次回からはロジナールで処理することに決めた


さて今回の撮影では他にもKodak TX-400 でも撮影している

そちらはロジナールで処理している

やはりTRI-X は良い

Lynx14 の表現と相まって雰囲気がとても良い

画像を掲載することができずに申し訳なく思うが

機会があればいずれ掲載することに

しばらくはFOMAPAN200 とTX400 で撮影を進めることにする

そして今回のネガは早速プリントしてみることにする

今から楽しみでならない


YASHICA Lynx14
YASHINON-DX 45mm F1.4
FOMAPAN200 Creative
Kodak D-76
1+1 18℃ 9min.


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# by pianoartech312 | 2017-02-09 19:00 | Portrait | Comments(0)

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やはり季節は確実に進んでいて

今日のためのロケハンに来たのは昨年末だったから少々時間が進んでしまっていた

想定していた時間に客車に戻ったのに 

実際の日差しはその想定を過ぎてしまっていた

それでも今日の彼女を美しく演出するには十分だった

「どぉ?少しは一人旅の行き先が決まりそう?」

「まだわからないわ」

「出かける時期にもよるよね。冬だったら雪深いところを勧めるけど」

「そうだと思ったわ」

彼女は私が真冬が大好きなことをよく覚えていた

「もし時間があるなら、飛行機で一気に飛んで行くより電車の旅がいいね」

「そうね。。。ゆっくりと窓の外の景色を見ながら行くのもいいわね」


それでも彼女の表情を見る限り 何となくではあるが候補がいくつか有る様に思えた

今度 彼女と会うときにはその話を聞いてみたい

真冬の彼女を初めて撮ってみたが 雰囲気の良さは想定を超えていた

また春が来て 夏が過ぎ 秋も過ぎたら彼女を撮ってみたい

でもその前に 彼女を連れて行きたいところがある

それは新緑が眩しくなる初夏がいい

その時までに もう少し髪を短くしてもらえると良いけど・・・


彼女を照らしていた日差しの面積がだいぶ小さくなった

今日はもうおしまいにして帰ろう





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# by pianoartech312 | 2017-02-08 19:00 | Portrait | Comments(0)

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ひとまわりしてお腹も空いたので園内にあるカフェに入った

まだ新しい建物で 中も明るい

広場に戻ると強風が乾燥しきった砂埃を巻き上げる

今年に入ってからまともな雨が降っていないことを思い出した


「きっと私の髪も砂埃をかぶっているんだろうな。。。」

テーブルについた彼女は右手で髪をなでおろした

「今日の写真、見る?」

私はカメラの電源を入れてWi-Fiをセットした

彼女にiPadを渡して反応を見た

「アァ・・・今日は目を瞑っているのが多いなぁ。。。」

「仕方ないね。そればかりは本当にタイミングだからね」

「やっぱり髪を切ろうかな…」

「そうだね。だいぶ長くなったからね。君はショートカットでも似合うんじゃないかな?」

「え〜っ どうかなぁ」

「まぁ、ショートにしないまでも、少し揃えるくらいはした方がいいかもね」

「ん・・・肩くらいまでにすればいいかな」

彼女は右手の人差し指と中指で毛先を挟み込むと目の前で毛先を眺めた

「後で、ファイルもらってもいい?」

「あぁ、いいよ」

そういう時の彼女は少なくとも自分で「お気にり」と言えるカットがあった時だ

「じゃあ、コーヒー飲み終えたら記念写真撮って、もう一度、客車で撮ろう」

「いいわよ」


簡単な身支度を整えて彼女は何か 覚悟を決め込んだ様子だ

午後の良い日差しが客車を照らしていた

楽しみになった




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# by pianoartech312 | 2017-02-07 19:00 | Portrait | Comments(0)

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今度は山を下り 谷に整備された遊歩道を歩いた

夏は湿原となって ビオトープなどもあり ホタルの里とも呼ばれている

「こうして谷間に入ると風がなくなって良いね」

「こうして日向にいると暖かいわ・・・」

私は彼女をとある場所に立たせてカメラを向ける

「どうしたら良いの?」

彼女が私に問いかける

それでも私の撮影にだいぶ慣れているので凡そは私のイメージを汲んでいるはずだ

「その手すりに腰を預けて遠くを見渡すような感じでいてくれたら良いよ」

私はカメラを構えてじっとしている

「どうしたの?」

構えたまま固まってしまった私を見て彼女が疑問に思ったのだろう

「風を待っているんだ」

「でもここ、谷間よ」

「そう、だから強くもないちょうど良い風が期待できる」

「そうか。。。」

しかし待っていてもなかなか良い風が吹かない

彼女の目の前に見える竹林がザワザワとし始めた

「あ、風が吹くかも・・・」

「よし」


しかしやって来たのは頼りないものだった

しばらく沈黙が続く

「コツコツ・・・コツコツ・・・」

彼女が見上げる

「あ!キツツキ!あそこに見える!」

「そうだね」

「初めて見たわ!」

「コゲラだね。頭が赤い」

「乾いた良い音ね。。。」

小さな音なのに本当によく響く

そんな時に風が吹いた

わずかだけど彼女の長い髪を揺らした

彼女はまだコゲラを見つめている

なんとなく 良い表情だった






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# by pianoartech312 | 2017-02-06 19:00 | Portrait | Comments(0)