Kodak x-tol を考える(4)

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ILFORD HP5 PLUS / Kodak x-tol /MAMIYA M645


このフィルムはよく使った

グレーからハイライトが実に美しく MAMIYA SEKOR との相性がとても良いと思えたからだ

実際にプリントしてみると同じISO400 の Rollei RPX400 よりも微粒子だった

そしてポートレイトにはこのフィルムと現像液の組み合わせが実に柔らかくてよかった

希釈は 1+1 で処理している


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しっかりとした黒が欲しい時には少々物足りないかもしれないが

もちろんR09 などの現像液で処理すると それなりに反応する

下世話なことを言えば このフィルムに関して言えば問題は「価格」だ(笑)

少々 お高い

以前は安く入手することができたので私もよく使っていたのだが・・・


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少し絞り込めば すっきりとして落ち着いた雰囲気の絵になる

時と場合によっては この組み合わせの復活はあり得る








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# by pianoartech312 | 2017-01-14 19:00 | モノクロフィルム | Comments(0)

Kodak x-tol を考える(3)

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Rollei RPX400 / Kodak x-tol /MAMIYA C330


前回 「物足りない」と記したRPX400 ではあるが

違う条件で同じ機材を使用したネガをプリントして見た

・・・悪くない(笑)

同じ機材ではあるが 現像処理が違う

希釈を 1+3 にしている

前回は 1+1 だったから それだけコントラストも上がり 粒子も細くなったのかもしれない

これはx-tol に限ったことではないが この現像液はこの希釈の違いが大きく出るようだ


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こうして見ると前回・前々回のサンプル画像とはだいぶ違って見える

シャープネスも高い

これはこれで表現の幅が広がると言える

このフィルムの面白さみたいなものだろうか?


このフィルムに関してはもう少し経験が必要になりそうだ





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# by pianoartech312 | 2017-01-13 19:00 | モノクロフィルム | Comments(0)

Kodak x-tol を考える(2)

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Rollei RPX400 / Kodak x-tol /MAMIYA C330


この現像液は確かに微粒子なのだが 相性というか そう言ったものがあるみたいに思える

Rollei RPX400 はスタンダードなパンクロマチックフィルムで使いやすい

ただ「これ!」と言った特徴が見られないので私は積極的になれない

そしてメーカーで謳うほど微粒子ではないように思える

もちろん普通に見れば十分に微粒子ではあるが・・・

このフィルムと この現像液で処理されたものは確かに柔らかい

それなりの粒子も出るのでモノクロらしい雰囲気は十分に出る


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物足りないのは黒だろうか?

ハイライトやグレーは美しいと思えるが黒がイマイチに思える

もちろん それはプリントでコントロールできるとは思う

しかしネガの段階で理想的な黒が出ていれば それに越したことはない

プリントをするまでは「どうかな?」と思っていたが

実際にプリントをして見て やはり少々物足りなかった・・・


ただネガは綺麗だった






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# by pianoartech312 | 2017-01-12 19:00 | モノクロフィルム | Comments(0)

Kodak x-tol を考える(1)

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ILFORD FP4 PLUS / Kodak x-tol


前回までモノクロフィルムと現像液の組み合わせについて独り言を述べたが

ここで少しKodak x-tol に集中してみることにする

まずこの現像液がどんな特徴があるのかというとKodak の中では一番微粒子である

最大の特徴は毒性が弱いということ(完全無害ではない)

そのため「エコな現像液」としても人気がある

ただ撮影対象を明確にしないと辛い目にあう

風景やスナップショットなどには向いていない(個人の見解)

とにかく「眠い」ネガになる

つまり「柔らかい」とも言えるので女性ポートレイトには良い

もちろん表現のイメージによっては違うかもしれない


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ILFORD FP4 PLUS / Kodak x-tol


そして組み合わせるフィルムを選べばとても良い黒が表現できる

その代表格はこのILFORD FP4 だ

もちろん先述もしたが黒は実に多彩で色々な黒がある

このフィルムは「シットリ」とした黒かもしれない

「柔らかさ」と「微粒子」 そして「しっとり」とした黒でモノクロームらしい画像になった

今の私が欲しい黒の一つでもある

私は被写体と背景や そこから連想されるイメージによって欲しい黒が変わる

そして粒子を出したくなることもあるし 微粒子にしたいこともある

だからその時々によってフィルムと現像液は選択している



そしてx-tol は5L用のパウダーしか販売していない

以前は1L用があったのだが 色々とメーカーの事情からそうなってしまった

「原液」が5Lなのだから これを希釈するとさらに容量は増える

135mm 1本の現像に150ml 程度しか消費しないから どれだけの本数が現像できるかとなると・・・

そこまで保存がうまくできるか不安になる

それがネックと言えばネックになるか


でもこの現像液で処理されたネガをプリント時にルーペで見ると本当に美しいから外せなくなった




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# by pianoartech312 | 2017-01-11 19:00 | モノクロフィルム | Comments(0)

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もう一度 まとめてみる


<理想のモノクロームネガ>

1:粒子をある程度は出してモノクロらしさを表現したい

2:滑らかな階調性を出したい

3:コントラストを出してメリハリをつけたい

4:シャープネスを重要視したい

5:超微粒子でデジタルと見間違えるほどの画像にしたい

6:黒の締まりを重要視したい



<FILM>

1:FUJIFILM NEOPAN ACROS100

2:Kodak TRI-X400・T-MAX100・T-MAX400

3:ILFORD PAN-F・FP4 PLUS・HP5 PLUS

4:FOMA PAN100 Classic・PAN400 Action・Retropan320

5:Rollei Retro80s・Retro400s・Superpan200・RPX400

6:Adox Silvermax21

7:Lomography 400



<現像液>

1:R09(ロジナール)

2:Kodak D-76・T-MAX Dev.・x-tol

3:Rollei Supergrain

4:Adox Atomal49

5:Adox Silvermax Dev.


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1:粒子をある程度は出してモノクロらしさを表現したい

・大粒の粒子を出したいならフィルムはFOMA Retropan320

恐らく現像液はどれを使用してもあまり大きな変化はない


・自然な粒子にしたいならISO400 クラスのフィルムが理想

Kodak TX-400・FOMAPAN400で現像液はD-76


・Rollei Retro400s(これに限らないが) をR09で一般的な処理をすれば綺麗な粒子が揃う

・Lomography のフィルムはとても面白い

シャープネスや解像度・階調性は低いと言わざるを得ないが古い写真のような表現ができる


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2:滑らかな階調性を出したい

階調性だけをみるならば 平形粒子構造を持つフィルムが良い

ACROS100・T-MAXシリーズ

パンクロマチックタイプならAdox Silvermax21

現像液はできるだけ純正(専用)が良く 間違いない


またILFORD PLUSシリーズとKodak x-tol の組み合わせは素晴らしい



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3:コントラストを出してメリハリをつけたい

どのフィルムでも表現は可能だと思う

ただ解像度の見地からRollei Superpan200 が一番大きかもしれない

またRollei Retroシリーズもそれにならうが現像液はロジナールに限る

それも希釈度の少ない 例えば1+25などで処理するのが良い


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4:シャープネスを重要視したい

これも平形粒子構造を持つタイプのフィルムは強い

またRollei Retro シリーズをロジナールの静止現像で処理されたものも強い

ILFORD PAN-F はISO50 だがシャープネスは高い

使用するレンズ如何ではカリカリになってしまうかもしれない


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5:超微粒子でデジタルと見間違えるほどの画像にしたい

これは低感度のフィルムを使うのが良い

もちろん平形粒子構造タイプのフィルムも良い

Silvermax21 でも独特の表現ができる

ただし現像液はAdox Atomal49 やKodak x-tol を勧める

ロジナールは微粒子ではない


** 個人的には銀塩らしさに欠けてつまらないと感じる


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6:黒の締まりを重要視したい

一口に「黒」と言っても多彩だ

・カリッとした黒ならACROS100とD76

・シットリとした黒ならFP4やPAN-Fとx-tol

・深い黒ならRollei Retroシリーズとロジナール静止現像またはSupergrain

・しっかりとした黒ならSilvermax21を純正もしくはAtomal49

・典型的な黒ならTX-400とD76 またはFOMAPAN400 とAtomal49


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簡単に記したが これらをいくつか組み合わせたものも考えられる

例えば「階調性を重要視」かつ「黒の締まりを重要視」など

それらは重なる部分もあるので一概には言えないが ある程度までは組み合わせを固定することができると思う


ただプリントをする段階でフィルターワークや露光・現像時間などをコントロールすることで変わってくる


最後に本当に独り言を・・・


モノクロームの本質 
理想を全て叶えてくれるのは

Kodak TX-400 と
D-76 の組み合わせかもしれない

これはプリントをするようになってから本気で思うようになった・・・


私の独断と偏見ではあるが 参考にはなるかと思う

もちろん反論をお持ちの方もいるとは思うが 最後に判断するのはご自身

いろんな表現をいろんな角度から試すことができるのがモノクロームの面白さ

考え方を固める必要など一切ない


何を撮りたいか?

どう表現したいか?

どんなイメージか?


それらで自ずと機材は決まる(私の場合は)

もちろん組み合わせを固定しても良い

一つの組み合わせでどこまで多彩な表現ができるか?に挑戦するのも面白い

モノクロームは自由だ


私は私なりに これからもモノクロームと付き合っていきたい




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# by pianoartech312 | 2017-01-10 19:00 | モノクロフィルム | Comments(4)