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このシリーズも4回目になった

今回はコントラスト調整フィルターを使用して撮影した実験をしてみた

キツ目のYA-3(オレンジ)フィルターだ

このKentmere400 は独特の質感を出すフィルムだと思う

ネムイというほどではないがコントラストのノリがはっきりせず

何となくボヤッとした感じの絵が出てくる

もちろん これを表現の手段として利用することもできるが

今回はこの特質をそのままにしてコントラストだけを上げたら?とテストしてみた

結果はチョット面白かった

現像を終えて乾燥している間にネガチェックもするが

確かに硬いと言えるネガになった

でもスキャンしてみると案外と面白いのだ

何と表現したら良いのかわからないが 悪くない

どことなくRollei Retro の質感に近い感じがあった

ただ フィルターの影響は色々なところに出てくる


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以前にも何度か記しているが

レンガや石造りの建築物を対象にすると影響が大きい

この建物も石造りではあるが やはりフィルターに反応してしまい

全体的に白っぽくなっている

知らない人が見れば問題は無いかもしれないが やはり違和感は拭えない

それでいて目地などのシャドウはしっかりと出てしまうからなおさら違和感がある

これからの季節は乾燥するし 遮光も影響するのでコントラストは上がりやすい

そうなればこのフィルムとフィルターの組み合わせで撮影するには色々と考えないといけない

ただ こうした絵が欲しいのならフィルムを変える方が無難だと思った次第だ

このフィルムは あの独特のボンヤリ感を楽しむのが良いのだ

ちなみに ノーフィルターの画像が下の写真になる

比べてみると この方がよく見えてくる(笑)

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OLYMPUS OM-3Ti
E.zuiko 135mm F3.5
Kentmere400
D-23 1+1 20℃ 16min.
with YA-3



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# by pianoartech312 | 2018-11-08 19:00 | 現像関連 | Comments(0)

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私自身は意識しているわけではないのだが

このブログを訪ねて下さる方々の最大の関心事はどうやら『Rodinal』であるらしい

とにかく 毎日のアクセスを分析するとキーワードにしろ記事にしろ「ロジナール」が断然トップなのだ

世間の自家現像マニアの方々がそれほどロジナールについて調べているのか?と思うほど

しかし私自身もロジナールを使い始めた頃は同様に色々なデータを探していた

テストにテストを重ねていたのは確かだ

なので もう一度だけロジナールについて自身の経験からの見解を述べることにした




上の写真はFUJIFILM NEOPAN ACROS100 とR09 の組み合わせで処理したもの

1+100でStand処理だ


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これはKodak T-MAX100

同様に1+100 のStand現像

この2枚を見てお判り頂けるかもしれないが 

T粒子タイプフィルムとロジナールの相性は良いと言える

こうして無攪拌現像をするとロジナール独特の粒子もさほど気にならない

しかしこれはフィルムが120であることも付け加えておかなければならない

実際にプリントしても実に綺麗なプリントになった





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そして個人的にはこのRollei Retro シリーズとの相性が抜群だと思っている

特に無攪拌現像することで独特の黒が艶を増す

Retro400s は意外と粒子が目立つが違和感が無い

80sはまるでデジタルカメラで撮影したような質感にも見える


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これもRetroシリーズの一端に位置付けられているSuperpan200 だ

しかし描写は違うと言える

この写真はSEKOR 80mm F1.9 を開放で撮影しているので少々甘くなっている

それでも質感は硬い

この絵に関していえば一般的な攪拌現像をしていることもあるが

ロジナール独特の粒子が目立つ

それを「味」を見るか?である



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これはAdox Silvermax21

このフィルムもキメの細かい粒子と驚くほどのゾーンの広さがありT粒子タイプとは違った階調がある

ただこの写真はレンズがかなり厳しい状態のCONTAFLEX で撮影しているのでかなり甘い

きちんとしたカメラとレンズで撮影したこともあるし

それをR09 で無攪拌現像した経験もあるのだがプリントはしたものの

ネガをスキャンしていない

その画像は実に綺麗だが一見するとRollei Retroシリーズの絵と似ている




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これは私のご贔屓であるFOMAPAN シリーズの異端児と言われる100 Classic

このフィルムはとても扱いにくいがロジナールの無攪拌現像ではとても良好な結果が得られた

Rollei Retro シリーズほどの黒ではなく どことなく古臭い まさにClassicと言える質感が良い

このフィルムもロジナールとの相性が良いと思っている




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最後はもっとも基本的なモノクロフィルム Kodak 400-TX とロジナール

実は無攪拌現像の経験が無い

この写真は1+25 という やや濃いめの希釈で現像している

撮影時にYA3を装着していることもあって硬い

しかしプリントはストレートで十分に綺麗だった

粒状性はやはり荒いと言える




こうして見てもわかるように

とにかくロジナールの最大の特徴は何と言ってもずば抜けたシャープネスだ

粒状性を犠牲にしていると言えるかもしれないが

そのシャープネスは全ての現像液の中でもトップと言える

そして無攪拌現像にも適しているし 低温度でも対応できる

再三述べているが Rollei Retro シリーズとの愛称は抜群で

特に無攪拌現像は一度やって見る価値はある

またT粒子タイプのフィルムとも相性が良い

Kodak T-MAX シリーズをD-76 で現像することを強く勧めない

ロジナールなら問題無い

むしろ増感現像には適している 特にブローニサイズでは驚くほど綺麗だ

ロジナールの歴史は実に古く そして幾つかのメーカーから同様の現像液が販売されている

微妙に違いはあるものの 性格や性能には大きな違いは無いらしい


こんな性格だと女性ポートレイトには向かないと思われるかもしれないが

実は私は好きだった

輝度差をつけて黒を強調したポートレイトの場合

独特の黒とシャープネスを上手に使えば見事なポートレイトになる

柔らかさには少々欠けるかもしれないがモノクローム独特の雰囲気は楽しめる

風景やスナップを好んで撮影する人なら一度ロジナールを使ってみてほしい


そしていつも述べるが

撮影者であるあなたの目的がどこにあって 

表現の最終形を何においているのか?でも変わる

私はプリントすることが最終形であるので今ではロジナールを使うことは無くなった

やはり大きめの粒子が少し気になるからだ

そこでシャドウをしっかりと出してシャープネスも高くするにはどうしたら?

と色々と考えた結果 今のD-76 と自家調合のD-23 をオリジナルのレシピで処理するに至った


話が矛盾するが ロジナールの無攪拌現像処理したネガはこれに当たる

ただ 質感がヌメッとした感じになってしまうのが違うのだ

これは使用するレンズにも左右されるのだが私はMAMIYA のカメラを使用しているので

どちらかと言えば甘い画像になりやすく 何もしなくても質感がそうなってしまう

それに輪をかけてヌメッとさせては解像度が足りないような画像になってしまうのが好みから遠くなる


最後は撮影者のあなたが決定することだ

まずは色々とやってみること

そうしているうちに あなただけのオリジナルレシピが出来上がる

ロジナールを極めることができたら独特の世界観が生まれるはずだ





最後に私の経験上でロジナール処理することを勧めないフィルムを幾つかあげておく


1:FOMAPAN400Action

2:FOMA Retropan320

3:ILFORD PAN50

4:Kodak 400-TX

5:Rollei RPX100 及び400

6:Kentmere100


共通して言える理由は「粒子が綺麗でない」ことが挙げられる

そして各フィルムには最適と言える現像液が私の中で存在するのでロジナールは不要と考える



また もしあなたに強い好奇心があるのであれば ロジナールを亜硫酸ナトリウム3%水溶液で希釈した現像液で

現像処理することを勧める

1+50 希釈で処理すれば短時間で粒子が大きくならないネガができる











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# by pianoartech312 | 2018-10-29 19:00 | 現像関連 | Comments(2)

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先日のビデオレポート内で

「今後、このフィルムを使うことは無い」と断言してしまったが

少々 考えが変わった

ロケハンがてら もう使用することのない残りのフィルムをC330 に詰めて出かけた

自家調合のD-23 で現像したらどうなるかな?程度の気持ちでいたが

帰宅してすぐに現像作業に入り

乾燥で吊るしたネガを見て

「ん?・・・なんか綺麗だな。。。」

フィルターを使用することもなく撮影した

ただ画質がかなりシャープになる65mm F3.5 をメインに撮影したのが影響しているかもしれない

3時間の乾燥工程後に早速スキャンしてみる

ん・・・・綺麗だ


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今回はISO感度設定を200にしている

なので中にはややオーバーになっているカットもあるが概ね問題ない

確かに粒状性はそれなりに粗いのだが

それでもきめ細かいというか なんだか良い

これは現像液の影響だろうと思う

シャープネスが高く コントラストも乗っている

この自家調合のD-23 はFOMAのフィルムとは相性が良いと感じている

少し温度を高めにして現像すると思いの外 コントラストが乗る


残りの一本はチョット真面目にテストしてみようと思う・・・


MAMIYA C330
SEKOR C65mm F3.5
FOMA Retropan320(IE200)
D-23 (自家調合)
22℃ 1+1 15min.



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# by pianoartech312 | 2018-10-26 19:00 | 現像関連 | Comments(0)




FOMA Retropan320 で撮影したポートレイトのネガを暗室でプリントしたレポート

17分もありますので覚悟してご覧ください(笑)



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# by pianoartech312 | 2018-10-24 19:00 | Portrait | Comments(0)

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FOMA Retropan320 はテストの意味合いが大きかったので今回は1本だけにして

メインで使用するのはこちらKentmere400

これもMAMIYA645 に135のフィルムバックを装着して撮影した

午後になっても全く雲が無く 本当にどこへ行っても日差しがたっぷりあった

そのおかげもあって本当に苦労した

フォーカスを外したカットも多くあって少々ヘコんだ(笑)

しかし645で撮影するこのフィルムはまた良いものだった

少々 ファインダーが見づらいこともあるのだが

こうして出来上がったネガを見ると135判カメラで撮影した画像では得られない感動がある

被写界深度が浅すぎて 返って不自然な写真になったカットもある

このネガも前回のネガと一緒にプリントするつもりだ

これもまた楽しみでならない


MAMIYA645Pro TL
SEKOR C80mm F1.9N
Kentmere400
with Y2 + ND4
Kodak D-76
21℃ 1+1 14min.



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# by pianoartech312 | 2018-10-23 19:00 | Portrait | Comments(0)