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現像関連

現像処理でコントラストをコントロールする(1)

現像処理でコントラストをコントロールする(1)_b0366473_17371837.jpg

前回 『テコ入れをした』と記したが 大逸れたことではない

フィルム写真に限らず 写真撮影をされる方なら誰しも『自分の露出』を持っていると思う

だから写真を見れば「あぁ、あの人の作品だ」と何となくわかるのだ

もちろん それを見つけるまでは経験と時間も必要になると思う

フィルム現像に限って言えば フィルムと現像液の組み合わせと撮影した中身にもよるが

「自分の露出」(この場合はネガか?)を得るための現像処理方法がある

基本はメーカーが推奨する温度と時間なのだが 何となくそれでは物足りないと思ったら泥沼に片足を入れる事になる

コントラストが欲しいなら 温度を高めにして 現像時間も伸ばすのが一般的な方法だ

ただ 闇雲にやれば良いものではない

『増感』になっても意味がないからだ

特に神経質にならなければならないのは「温度」だと思う

一般に現像処理は20℃が基本になる

そこから何℃高めに設定するか?・・・これが最大の悩みどころなのだが これが最も面白い瞬間だ

写真はRollei RPX400 を Kodak Xtol で処理している

一般的な処理方法は1+1 20℃ 12分

この『一般的な方法』は『中庸のコントラストを得るための基準』とされている

つまり『無難な』ネガが出来上がるという訳だ


この日はご覧の通り 曇り空で今にも雨が降りそうだった

しかし 彼女の背景にあるビルや その向こうの遠くに見える雲の輪郭もしっかりしているのがわかる

Xtol はかなり柔らかい(ネムイ)ネガを作る現像液だが

この時は22℃ 12分で処理している

本当は21℃にするつもりが どうしてもあと1℃下がり切らなかった

しかし結果は良好だった




ただ毎回記すが 実際にプリントしてみない事には何とも言えない






by pianoartech312 | 2017-05-05 19:00 | 現像関連 | Comments(0)

女性ポートレイトとモノクロフィルムについて追求しています♪


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