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モノクロフィルム

女心と秋の空(2)

女心と秋の空(2)_b0366473_12303954.jpg

最近 あるサイトに掲載されている写真を片っ端から見ていた

オールドレンズと言えば 最近では単にMFレンズを指すような風潮である

私が現役で使用しているzuiko や Takumar などもその部類になる様だ

しかしそのサイトは本当の意味でオールドレンズで撮影された画像を掲載しレポートしている

『FOMAPAN100』で検索していて たまたまヒットしたのだ

あまりにも几帳面に整理されたサイトで情報量も多く 初めは見る気も起きなかったが

ある一枚の写真にハッとしたのだ

それをきっかけに全ての写真を見ることにした

そのサイトによれば「オールドレンズ」ではなく「古典レンズ」とされていて

その写真を撮影したレンズの製造年は1850年代前半とのことだった

250mm F5.6 という望遠レンズでシノゴに使われている

その中で筆者は「特有の柔らかい滲みを伴った描写」と記している

私は古いレンズの滲みが好きではなかった

例えば上に掲載している写真もそんな写真である

これはMAMIYA-35Ⅲ F2を開放で撮影している

ランプの吊り元にはフォーカスが来ているのにハイライト部分の滲みが酷くフォーカウアウトに見える

背景のボケも大きく全体的に締まりが無いと思っていた

コントラストも強く 黒密度も高いRollei Superpan200 で撮影している

しかし 先出のサイト内の写真がまさにこんな雰囲気で若い女性のフルショットが全体的に甘いのだ

しかしフォーカスアウトでは無い

ただ春の桜並木で撮影されていて しかも花が散る姿までもが捉えられていて

何とも幻想的で哀しくもある作風だった

ハイライトは完全にソフトフォーカス化していて背景のボケも大きい

SEKOR の古いレンズは同じ様な滲みが出る傾向がある

ただ一絞りもすれば それは解消される

私が今現在使用しているSEKOR 80mm F1.9 もそうだ

ただバルサム切れもあって開放で使用することはまず無い

このMAMIYA 35 も同様だ

今回の「女心と秋の空」はこの「滲み」なのだ

せっかくの明るいレンズ

開放で使わないのは勿体ないと思う様になったのだ

次回の撮影では早速 それにも挑戦してみることにする

現像が終わったネガを見て「やはり好きになれない…」と思うかもしれない(笑)






by pianoartech312 | 2017-07-28 19:00 | モノクロフィルム | Comments(0)

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