以前 キャノンデジタルカメラのCMでこんなセリフがあったのをよく覚えている
「光を求めるということは、つまり、影を求めていることなの」
なるほど まさにその通りだと思う
前回 「本当に影が少ない状況では・・・」と記したが
光がある所に影は必ず存在する
今日の写真は白を基調としたスタジオで撮影したもの
デジタルで撮影した写真がこれ
彼女には悪いがオフショットを接近戦で撮影している
全く油断している状況だったから表情も何も無い(笑)
それはともかく こうした状況で撮影したモノクロームが1枚めの写真になるのだ
こうした状況では彼女自身が「影」と言える
これはILFORD HP5 を T-MAX専用現像液で現像した
確かD-76を切らしていてそうなったのだと思う
それが功を奏したのかはわからない
でも結果として良かったと思っている
そしてこれはライティングの妙だ
もし私が窓側から つまり彼女の頭の方から撮影したらツマラなかったはずだ
直接の光はなくとも 逆光状態で撮影することで影を作り出す事ができたのだ
これもまた「影をコントロールする」撮影方法と言える
モノクロームらしさを引き出す撮影方法はある程度 計算できる
しかし これも大切なのは「感性」だと思う
あなたが肉眼で見たその場の景色が「綺麗」だと思えば それを記録するのが「あなたの写真」だ
デジタルなら「あとで編集して・・・」ができるかもしれない
しかしアナログはそれができない
だから頼りになるのは あなたが見たそのままの景色だ
何気ない目の前の景色や場面を純粋に「綺麗だ」と思える感性を大切にして欲しい
そうすれば あなたの作品に共感する人は必ず出てくる
by pianoartech312
| 2019-02-09 19:00
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